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暗殺団到着
その頃、一隻の旅客宇宙船も、パルミールに着陸しようとしていた。
その中の一人、トム・ベースは、思わずスチュワーデスが見とれるような、精悍な体つきをしていた。
ニュースの立体画像を閉じると、外に見やった。
偶然にも、そこには、ザンジバルの船体が写っていた。
男の瞳が一瞬光った。
パルミール国際宇宙港にトムが降り立つと、迎えの車が来ていた。
「お疲れ様です。トム。」
男は、トムが乗り込むと、車を出した。
「皆は揃っているか」
「はい、後2人、次の便で到着します」
「到着し次第、作戦会議だ」
「了解しました」