XDAY 暗殺
アジイのパーティ会場には、既に、結構人が集まっていた。
キアも、ジョーを従えて、早めに着いて、アジイと歓談していた。
「しかし、王子も奇特な方ですな。一介の仕官学生を育てるなど」
アジイは言った。
「アジイ、私は、オリオンの指示に従っているだけだ」
「オリオンの指示?」
オリオンシステム。ジパングの誇る国王選抜システムのことだ。
全ての国民は若くして、このシステムにふるいにかけられて、国王にふさわしいと思われるものが
ロイヤルファミリーとなり、更にその中で選抜されて、王子や王女となり、最終的に国王となる。
オリオンはその教育システムもかねていた。
「ロイヤルファミリーでも無い者をですか」
アジイは不審に思って聞いた。
そこでノックがなった。
「王子、市長、そろそろお時間です。」
客間のドアが開けられて、キョウカが顔を出した。
「アジイ、その件は、また、話そう」
キアは立ち上がった。
先導する形でアジイが先に出る。
その後ろをアジイ、ジョー、キョウカの順で大広間に向かって歩く。
ゆっくりと。
「キョウカ。ローヤルは来たか?」
「いえ、王子、まだ見かけていません。昨日、飲みすぎたので、まだ、寝ているのでは」
キョウカは肩をすくめた。
「ま、たまにはいいか」
キアは前を向いた。
そして、大広間に出ようとしたときだ。
アジイとキアの間の天井が爆発した。




