XDAY 罠
そんなことは露知らず、ローヤルは、コンドのマンションを訪ねた。既に、夕方になりつつある時間だ。
中には、コンドとアニー・ジムスがいた。
コンドとの関係がここまで、進んでいたとは驚きだった。年は、若作りをしているが、30代にはのっているはずだ。最近、ガキ、(スウ)の相手をしているローヤルは、年上の年齢をあてやすくなっていた。
「はじめまして、あなたが、キア王子の信頼があつい、ローヤルね。」
アニーに、手を出されて、ローヤルも手を出して、握った。
ちくっと手に痛みが走った。
「えっ」
ローヤルは頭がくらくらしてきた。
「おいローヤル、どうした」
慌てて、駆け寄る、コンドにも針を刺す。
「えっ、アニー」
信じられないという顔をしながら、コンドは倒れた。
アニーの手には、睡眠薬を仕込んだ針がセットされていた。
「はーい、コンドごめんなさいね。あなた達は、ノーザンの為に役に立ってもらうわ」
ウインクすると、通信機に手を伸ばした。
夕闇が迫りだした、時間帯に、ウエムラは、自分が、暗殺容疑をかけられそうになっているのに気づいた。
「なんて奴らだ。こうして入られないぞ」
ウエムラは考え出した。
「さて、どうするか、えっ」
外に黒い服を着た、男らが、ベランダをよじ登ってくるのに気づいた。
「やばい。」
次の瞬間に、ウエムラの部屋は爆発した。
授業を受けていた、スウは、胸騒ぎがした。
何か大変なことが起こった様な。
ローヤルの悲鳴のようなものが聞こえたような気がした。
ローヤルの身が心配になってきた。
教授の出す、データを横目に、ローヤルの位置を確認する。
家にはいないようだった。
王族に許された、管理画面を次々に切り替えていく。
マンションの管理画面にもすぐにアクセスできた。
ローヤルが昨日つるんでいたのは、コンドだった。
画面をコンドの住宅の周りに変える。
マンションの入口にローヤルの愛用のフライングカートがあった。
他にも、フライングカートが数台。
番号から、所有者はレンタカー会社のものだった。
そこへ、市街地で爆発のあったことを示す、アラームが出る。
そろそろ、アジイの屋敷にて、パーティのために、ローヤルは移動する時間のはずだった。
しかし、ローヤルが出てくる気配は無かった。
「すいません。教授、気分が悪いので、早退していいですか?」




