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魔女と呼ばれる前にパートナーが欲しい結婚適齢期の自称女性魔法使い18歳は極力魔法を使わない生活を過ごしたい  作者: 音代・立秋
プロローグ「肌の調子を気にする癖に日付が変わるまで起きていた愚者の決意」
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プロローグ

"魔女"なる言葉はあるのに、"魔男"なる言葉はない。

"魔法使い"なる言葉が男性だけを指すのかと言えば、答えは否。

 ならば何故、"女性魔法使い"だけが強調して"魔女"と呼ばれるのか。

 結論、"魔女"が醜いからだ。

 もちろん、全ての"女性魔法使い"が醜いわけじゃない。しかし、"魔法使い"にとっては当然の理として、そして"魔法使い以外の人々"にはあまり認知されていない事実として、魔法を行使すると肌が荒れるのだ。精神的に疲労する、無気力になる、最終的に気絶する等、これらの遺跡探索に直結するデメリットばかりが着目され、肌荒れについてはほとんど問題視されないのである。女性にとっては死活問題なのに!

 総じて"女性魔法使い"は同年齢の女性と比較し、肌荒れが酷く、老けて映るようになる。故に、未婚率も高くなる。誰だってより若い見た目の相手と付き合いたい。熟女好きなんて稀有な嗜好の持ち主がいたとしても、彼らは実年齢自体が高い相手を狙う。良縁に恵まれない彼女たちは、やがて性根までもが醜くなってしまう。

 だから"魔女"なのだ。"魔女"とは、見た目も性根も醜くなってしまった"女性魔法使い"の成れの果てへの蔑称なのである。

「私は絶対に魔女にはならない」

 結婚適齢期の入口と称される18歳の誕生日を迎えた"(自称)女性魔法使い"シネラリアは、軟膏を顔に塗りたくりながら、そう固く誓った。

知人からのお題で三題噺もどきを連載開始。「魔法のあるファンタジー世界」「ロボット」「弱い主人公(not最弱)」だそうですよ。

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