エピローグそしてプロローグ
戦争に対しての知識が乏しいです
あまり現実の戦争はストーリーには出てきませんがおかしいところがあればご指摘お願いします。
思えば長い人生じゃった。
ワシは小西一として誕生した。
小さい頃の記憶は殆ど残っとらんが、それはもう貧しい暮らしじゃったのお
若くして戦争に参加し御国のためにと文字どおり死力を尽くしたんじゃが、祖国は負けしまったんじゃった。
しかしよくもまああの戦争を生き残れたもんじゃ、二度と親孝行なんて出来んもんじゃと思っておったから親の元に帰れた時の気持ちは何とも言い表せんものじゃった。
祖国のために散っていった盟友のことを思えば諸手を挙げて喜ぶなんてこと出来るわけも無かったんじゃが。
そのあとウメと結婚して子供ができ
暫くして両親が天に召されそのあと孫ができ
遂にはひ孫まででき
本当にあっという間の出来事じゃった。
最愛のウメやもう数少なかった友人達も天国へ行き残るはワシだけ。
しかももう長くはないようじゃ。
家族に見送られてそこまで苦しむことなく老衰で天に召されるとは実に幸せな人生だったのじゃろうの。
天国へついたらかつて散っていった盟友や友人、妻のウメ達と旨い酒でも飲み交わすとするかの。
全く悔いのない幸せな人生じゃった。仮に生まれ変わったとしてもこれ以上の人生は遅れんじゃろうのぉ
さて、一通り走馬灯のように人生を振り返ったところで迎えが来たようじゃ…
『貴方はこの世界を救える唯一の選ばれし勇者です。さぁ世界を救うため再び目覚めなさい勇者よ!』