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※深夜テンションで書いたものなのでちょっと訳分かんないこと書いてます
「マリアは・・・・クーロイゼン国出身なのよね?」
私は入浴中、私の髪を洗ってくれているマリアにそんなことを聞いた
「はい、そうですが・・・それがどうなされましたか?」
マリアは当然不思議な顔をする。唐突にそんなことを聞いたのだ、そんな反応しないほうがちょっと怖い
「・・・・・マリアの国では、誰にも縛られない、普通の恋愛っていうのができるんだよね・・・」
私がそう呟けば、マリアはなんとなく私の言いたいことを察知して、焦った様に
「で、でも、この国のように身分を越えた恋愛なんて以ての外ですし、世間体なんてものも気にしなくては・・・・って、あ、すみません・・・・!」
そう言っては自爆をしていた。ふーん・・・と私はその言葉を受け止めながら
「もしそうだとしても・・・・・私はそっちのほうが良いなぁ・・・・・」
そんなことを言いつつ自分の浸かっているお湯の中へ、ぶくぶくと入り込む。見かねたマリアが私を励まそうと
「わ、私ならこの国の仕組みのほうがまだ良いと思いますよ?普通の恋愛、といっても、相手が見つからなければ結婚はできませんから」
なんてことを言ってくれたのだが、そんな言葉は私の心に響かず、ただバスタブに張られたお湯からはみ出ている自分の足の指先を見ているだけだった
お風呂から上がり、夜風に当たりつつ髪を乾かし、窓の外を眺め見ていた
私の部屋は城の中でも結構深い場所に立っているから、城の中が見える
ここから見える景色だけで知っているのは、お父様とお母様の部屋のある建物と、召使たちが寝泊りする建物、それと、幼い頃、クラウスにあのネックレスを買ってもらったときより前、活発に外で遊んでいたときによく来た中庭だけだ
当時の私には、知っている世界がこの窓から見える建物のみで形成されていたから、今となっては懐かしいばかりだ
ふと、中庭をよく見てみると、なにか人が居るのが見えた。何をするわけでもなく、ただ狭くも広くもない庭を、散歩のように見て回っている
あの姿は間違いない、クラウスだ
「マリア、私ちょっと、出かけてくるわ」
「え?!ドロテア姫様?!」
私は寝巻きの上にフード付きのマントを羽織り、私の突然の奇行に驚きそう叫んだマリアの声を無意識の中に聞きながら、急いで階段を駆け下りた
向かう場所はもちろん、クラウスの居る中庭だ
「まだそこに居て・・・クラウス」
そして熱に浮かされたような高揚感の中、私はそう呟いた