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オーバークロックプロジェクト-YESTERDAY   作者: W06
最終章 『Chapter:The Solar System』
208/210

人物設定編

※以下は本編のネタバレを含みます。本編を読んでいない方はご覧にならないことをお勧めします

※劇中で登場した各種人物設定を明記してあります

※明記されているのは、劇中で本名が公開された上で台詞があった人物のみです

※明記されている各種設定は、過去改変後の現実世界でのものとなっています

※明記されている各種設定の一部は物語構成の都合上、現実世界と仮想世界、過去改変前と過去改変後で若干異なる場合があります。ご了承下さい


冥加(みょうが) (つい)

《命名の由来》冥加→準惑星『冥王星』から/對→終焉の類義語『(つい)』から

《ジョブ》メイン主人公/第一視点/最終視点

《性別》男

《年齢》17歳

《誕生日》4月16日

《血液型》O型

《身長》175cm

《体重》67kg

《家族構成》父親/母親

《人間関係》恋人→土館誓許/親友→木全遷杜

《過去》幼少期から未来予知に匹敵するほど勘が良く、時折脳裏に映った未来の光景を口に出していた。その結果、次第に周囲の人々から気持ち悪がられ、虚言癖と蔑まれられる日々を送ることになる。對が虐めが原因で登校拒否をし始めた頃、すでに對の特異な才能の噂は大勢の人々に知れ渡っていた。後に、對の特異な才能を良からぬことに利用しようと考えた連中が家に押しかけ、對を誘拐して実験材料にしようとする。その際、近くにいた母親がそれを止めようとしたが、連中に刃物で腹部を刺されてしまう。騒ぎが大きくなったことで近隣住民が通報し、對自身も未来予知を活用したことで連中は全員逮捕されたが、最終的に母親の命は助からなかった。それからというもの、しばらくの間は父親と二人暮らしをしていたが、對の特異な才能は母親が殺害された事件以後暴走を繰り返していた。それにより、對は見たくもない悲惨な光景を何度も見ることになり、未来予知の範囲内のことしか起きないこの世界に絶望し始めた。病院に通って治療を続けるが一向に回復の兆しは見えず、重度の精神疾患という診断結果を受け、社会不適合者として強制的に施設に送られることになる。施設に来てからも症状が治ることはなかったが、入学式の日、担任教師の仮暮の気持ちを察して、施設内での生活は楽しいものになるという久し振りの予言をする。對の特異な才能は超能力の類ではなく、無意識のうちに膨大な情報を脳が処理してそれを未来の光景として感じられるというもの。また、意図的に指定した時空間の未来予知を行うことはできず、全てランダムに設定されて突然起こる。

《一言メモ》本作の主人公。一般的な男子高校生であり、他人に信用されやすく交友関係が広く持つことができる。また、本編では全事件の発端とも呼べる存在であり、對の能力がプロジェクトに大きく加担している。女の子らしい女の子が好みで、助けを必要としている人に近づく傾向がある。実は昼寝が好き。


水科(みずしな) 逸弛(いっし)

《命名の由来》水科→惑星『水星』から/逸弛→終焉の類義語『一死(いっし)』から

《ジョブ》サブ主人公/第六視点

《性別》男

《年齢》16歳

《誕生日》12月20日

《血液型》A型

《身長》171cm

《体重》64kg

《家族構成》父親/母親

《人間関係》恋人→火狭沙祈

《過去》小学生低学年の頃、転勤により近所に引っ越してきた火狭家と知り合う。それ以来、沙祈とは毎日のように互いの家を行き来する仲になり、その影響で、学校では冷やかされたりからかわれる日々を送ることになる。逸弛は学校での虐めは特に気にならず、それによって、沙祈のことを第一に考えて手本となれるように行動し始める。しばらくして、何の手がかりも残すことなく父親が失踪。後に、父親は火狭父によって会社を倒産に追い込まれ、失踪後自殺したことを知る。父親が失踪したことで母親が代わりに仕事に出ることになり、家では一人でいる時間が増えることになる。過労によって判断力が鈍っていた母親と火狭母の病死によって心を病んでいた火狭父に呼び出され、二人の間に子どもができ、もうすぐ結婚すると言われる。目の前の現実を認められなかった逸弛は沙祈を連れて家を飛び出し、二人を追いかけた母親が車に轢かれて死亡してしまう。母親の死後、親戚に引き取られる道もあったが、沙祈のことを想って一人暮らしを始めることを決意。久し振りに火狭家に訪問した際、沙祈が火狭父に強姦されそうになっているのを目撃し、近くにあった刃物で火狭父の腹部を突き刺す。直後、火狭父に恨みを持つ人が火狭家宅に侵入し、火狭父が二人を守るために盾になったことで、辛うじて二人とも助かった。しかし、火狭父が死亡した原因を作ってしまったことによる罪の意識から心を病み、しばらくの間、その娘である沙祈のことを直視できなくなる。沙祈に求められるままに互いの体を交わらせ、幼馴染みから恋人になって半同棲を始めるが、二人の関係と両親に関する一連の事件が学校中に知れ渡り、一時期荒れてしまう。その結果、社会不適合者として強制的に施設に送られることになる。

《一言メモ》本作のイケメン枠。とにかく他人との接し方がうまく、いつでも笑顔を欠かさない。老若男女問わず誰からも好かれ、何十回と告白された羨ましい経験を持つ。そして、自分や他の何よりも沙祈を愛しており、その愛情が過剰になり過ぎて周囲から引かれることも少なくない。大の巨乳好きであり、太股フェチ。


金泉(かないずみ) 霰華(せんか)

《命名の由来》金泉→惑星『金星』から/霰華→終焉の類義語『遷化(せんか)』から

《ジョブ》サブ主人公/第四視点

《性別》女

《年齢》17歳

《誕生日》9月21日

《血液型》A型

《身長》150cm

《体重》43kg

《スリーサイズ》B80/W55/H82

《家族構成》父親/母親/妹

《人間関係》恋人→木全遷杜

《過去》両親が特殊組織FSPの実質的なトップであり、その後継者にさせるために物心ついた頃からスパルタ教育並みの英才教育を受けさせられていた。ただ、それゆえに両親のことを好いておらず、むしろ、FSPのこともあって嫌っている。両親を見返すためやFSPのやり方を変えさせるためなどの理由から、幼少期から辛い毎日に耐えながら努力を惜しまなかったが、一時期だけ理想と現実の差に絶望し、自分では何も変えられないと思い込んで自殺を図った。そのとき、当時小学生でクラスメイトの遷杜に自殺を止められ、もう一度だけ頑張ってみようと決心した。その後、霰華と遷杜は互いが似たような境遇にあることを知り、互いを慰め合いながら遊ぶことで自我を保ち続けていた。しかし、ある日霰華が交通事故に遭い、それによって霰華は身体的に重症を負った上で一部の記憶を失って、それ以来遷杜と会うことがなくなってしまう。遷杜のことはよく遊んでいた友だちとして忘れられたものの、後に施設で会ったときに改めて心惹かれることになる。だが、事故直後、心の支えである遷杜を忘れてしまった霰華は精神的に不安定な状況が続き、何も手につかなくなってしまう。怪我の完治までに時間がかかることや記憶の一部が飛んでいること、加えて精神的に不安定な状況が続いていることで両親から見放され、両親の間に新しく子どもができそうという報告を受けたのがきっかけでこの世界に絶望してしまう。その結果、周囲にいた医師や看護師に重症を負わせた後、窓から飛び降りて再び自殺を図った。幸い一命を取り留めたものの、異常行動から社会不適合者として強制的に施設に送られることになる。

《一言メモ》本作の秀才枠。いつも知恵の輪を解いており、口数は少なめ。他人と話すのは不得意だが、悪口じみたことを言っているときは楽しんでいる証拠。遷杜のことを考え始めると様々な妄想に走って時間を忘れてしまう。一時期BLというものに手を出したからなのか、男らしい男が好きらしい。


地曳(じびき) 赴稀(ふき)

《命名の由来》地曳→惑星『地球』から/赴稀→終焉の類義語『不帰(ふき)』から

《ジョブ》サブ主人公

《性別》女

《年齢》17歳

《誕生日》6月6日

《血液型》A型

《身長》153cm

《体重》42kg

《スリーサイズ》B83/W53/H85

《家族構成》父親/母親/妹/妹

《人間関係》恋人→天王野葵聖

《過去》生まれたときからの不幸体質持ちであり、自分に不利益に働くことを引きつけるのはもちろんのこと、時には周囲の人まで不幸にしてしまうことがある。加えて、赴稀同様に両親や妹二人も揃って生まれたときからの不幸体質持ちであり、日常から不幸な出来事ばかり起きている。それゆえに、一家揃って同僚や同級生や親戚や近隣住民からはトラブルメーカーとして扱われ、近づくと不幸になると蔑まれながら過ごす日々を送ることになる。赴稀にとって家族五人でいるときだけが唯一の安息の時間であり、妹二人とは非常に仲が良かった。ある日、最近は今まで以上に不幸な出来事ばかり起きていることから、しばらくの間だけ別の場所に行かないと知り合いに迷惑をかけてしまうと両親が判断し、数日間だけ旅行をすることになった。しかし、その行き道で飛行機が墜落し、赴稀以外の乗客全員が死亡する大事故が起きてしまった。心の支えであった家族を失い、大事故の唯一の生き残りとして取材を受け続けたことで赴稀の精神は崩壊し、しばらくして、夜な夜な幼い女の子を襲う日々を始める。何度目かの犯行の際に警察に取り押さえられ自殺を図ったが失敗。以降、死んだような毎日を送った後、通り魔時代の犯行から社会不適合者として強制的に施設に送られることになる。施設に送られた先で葵聖と出会い、葵聖に事故死した妹二人を重ねて接するようになる。そして、葵聖のことを実の妹のように可愛がり、元々同性愛者であったこともあって葵聖と肉体関係になった。

《一言メモ》本作の不思議ちゃん枠。本編では冒頭から死亡していて全体を通してもたぶん一番台詞が少ないが、仮想世界で唯一現実世界の記憶を保持している。不幸体質ゆえに委員長に選ばれてしまうなど不運な一面も持つが、姉御肌なので向いているのかもしれない。屈指のレズであり、特に葵聖のようなロリっ子が大好物。


火狭(ひさば) 沙祈(さき)

《命名の由来》火狭→惑星『火星』から/沙祈→終焉の類義語『(さき)』から

《ジョブ》サブ主人公

《性別》女

《年齢》16歳

《誕生日》11月1日

《血液型》A型

《身長》162cm

《体重》48kg

《スリーサイズ》B92/W60/H85

《家族構成》父親/母親

《人間関係》恋人→水科逸弛

《過去》小学生低学年の頃、父親の転勤で引っ越してきた先で水科家と知り合う。それ以来、逸弛とは毎日のように互いの家を行き来する仲になり、その影響で、学校では冷やかされたりからかわれる日々を送ることになる。他人に興味を示さない沙祈だったが最初は虐められるのが嫌で、悟られない程度に逸弛を避けていた時期もあった。後に、逸弛が自分のために陰ながら努力していることを知り、逸弛だけを見て生きる道を選ぶ。水科父が失踪したことで悲しんでいた逸弛を見て、学校以外では自分が逸弛を支えようとする。そんなとき、元々体が丈夫ではなかった母親が倒れ、そのまま病死してしまう。母親の死に悲しむものの、逸弛さえいればいいという気持ちで前を向いて進むことにした。沙祈も逸弛も片親を失ったことで、二人は互いを慰め合いながらそれまで以上に仲良くなった。ある日、父親と水科母に呼び出され、二人の間に子どもができ、もうすぐ結婚すると言われる。沙祈はそのことが理解できず、逸弛といられる時間が増えるならいいと考えた。直後、逸弛に連れられて家を飛び出し、二人を追いかけた水科母が車に轢かれて死亡してしまう。水科母の葬式で逸弛と会えなくなっている間、母親と幼馴染みであり再婚相手の水科母を失った父親の気が狂い、沙祈に暴力を振るうようになる。最終的に父親は沙祈を強姦しようとするが、そこに逸弛が駆けつけて助けられた。沙祈は逸弛が父親に致命傷を与えたことも、父親が自分たちを守るために盾になったことも知っている。ただ、逸弛がそのことを知れば罪悪感を植えつけてしまうと考え、気絶していて覚えていないということにしている。また、これを機に逸弛への自分の想いに気がつき、逸弛を慰める名目で肉体関係になる。頼れる親戚がいない沙祈は一人暮らしをすることになったが、逸弛と恋人になったことで半同棲を始めた。だが、二人の関係と両親に関する一連の事件が学校中に知れ渡り、一時期荒れていた逸弛を慰めながらそれに加担することになる。その結果、社会不適合者として強制的に施設に送られることになる。

《一言メモ》本作のマドンナ枠。人並み外れた頭脳と身体能力を持ち、モデル並みのスタイルを誇るため、男子には好かれるが女子には妬まれやすい。基本的に逸弛以外のことに興味を示さないが、施設の女子たちとは仲良くなろうと努力している。逸弛に好かれる努力を怠らず、強気の逸弛に責められるのが好き(夜限定)。


木全(きまた) 遷杜(せんど)

《命名の由来》木全→惑星『木星』から/遷杜→終焉の類義語『先途(せんど)』から

《ジョブ》サブ主人公

《性別》男

《年齢》17歳

《誕生日》8月2日

《血液型》B型

《身長》179cm

《体重》70kg

《家族構成》父親/母親

《人間関係》恋人→金泉霰華/親友→冥加對

《過去》武道全般を扱う家柄の跡取りとして生まれ、幼少期から過酷な鍛錬の日々を送る。また、周囲の人に不運な出来事が起きた直後に自分に幸運な出来事が起きることが多く、近づくと幸福を吸い取られるとして次第に周囲から人がいなくなっていった、変わった不幸体質の持ち主。鍛錬の成果もあって喧嘩ではまず負けなかったがまともな交友関係を築くことはできず、将来についての口論で両親と揉めて以来ろくな会話もしなくなった。そんなとき、偶然霰華を発見し、何気なくその自殺を止めた。その後、遷杜と霰華は互いが似たような境遇にあることを知り、互いを慰め合いながら遊ぶことで自我を保ち続けていた。しかし、ある日霰華が交通事故に遭い、どこの病院に搬送されたのかも分からないまま会えなくなってしまう。遷杜は霰華が死亡したのだと思い込み、意中の相手を失ったことで精神的に不安定になり、ついにそれまでの自分の不幸な境遇に耐え切れなくなった。ものの数週間のうちに同級生や上級生を何十人も病院送りにし、止めに入った教師までもを殺害しかけ、それがきっかけで両親からは縁を切られることになる。その結果、しばらくの間は単身逃亡生活をするものの、最終的には傷害罪などで社会不適合者として強制的に施設に送られることになる。後に施設で霰華と再開するが同一人物だと思わず、単純にスタイル抜群の沙祈に惹かれた。数ヵ月後、再びこの世界に絶望した霰華の自殺を止め、その際、互いが幼少期に知り合っていたことを確信する。

《一言メモ》本作の主人公の親友枠。同級生には身体能力で負けたことがなく、無口で感情の浮き沈みが少ない、貴重な冷静沈着キャラでもある。あと、本編完結時で、霰華と恋人になってからキスまでしか進んでいないことに焦りを感じ始めている。また、對を好いているがそれは親友としてなので、ソッチの気はたぶんない。


土館(つちだて) 誓許(せいきょ)

《命名の由来》土館→惑星『土星』から/誓許→終焉の類義語『逝去(せいきょ)』から

《ジョブ》サブ主人公/第五視点/メインヒロイン

《性別》女

《年齢》17歳

《誕生日》5月25日

《血液型》B型

《身長》159cm

《体重》46kg

《スリーサイズ》B89/W56/H84

《家族構成》父親/母親/ディオネ

《人間関係》恋人→冥加對/姉妹関係→ディオネ

《過去》母親が複数人の男性に強姦されてできた子どものため父親は不明。母親の体が丈夫でなかったことや双子だったことから難産になると危惧されており、医療ミスもあって、四肢の感覚がない状態で出生した。本来は折言と名づけられるはずだったが、妹の午言が人として認められなかったため、二人分の人生を歩んでほしいという母親の願いから誓許と名づけられる。不自由な四肢の感覚は治療と時間の経過で少しずつ治っていったが、ディオネがいることで周囲から蔑まれながら路頭を彷徨う生活をすることになる。学校にはほとんど通ったことがないため友だちというものを知らず、日中は母親と一緒に生活に必要な金を稼ぎ、夜はディオネと遊ぶのが唯一の楽しみだった。ディオネが自殺しようとしたのを止めたことで精神的に不安定になっているとき、過労と栄養失調で母親が倒れてしまう。母親の治療費を稼ぐためにさらに働くが足らず、盗みなどもしたが警察に捕まってしまうこともあった。後に身元不明の支援金で母親の病気は治ったが、その間の体験から性格が歪んでしまい、表情と本心が噛み合わない症状に悩まされる。後に、様々な経歴からディオネと一緒に社会不適合者として強制的に施設に送られることになる。仮想世界から帰還後、オーバークロックの影響で不自由だった足は完治。過去改変後、本名を土館誓許から土館折言に改名。

《一言メモ》本作の清楚系美少女枠。また、本作で一番の常識人でありメインヒロイン。だが、それらしいことをあまりしていない上、第四章では悪役になったことも。落ち着いた性格で他人思いの優しい女の子であり、人の世話をするのが好き。自分が世話をされるのは對のときが初めてで、それをきっかけに惹かれた。重度の甘党。


天王野(あまおおの) 葵聖(きせい)

《命名の由来》天王野→惑星『天王星』から/葵聖→終焉の類義語『棄世(きせい)』から

《ジョブ》サブ主人公/第三視点

《性別》女

《年齢》17歳

《誕生日》10月7日

《血液型》B型

《身長》146cm

《体重》43kg

《スリーサイズ》B76/W54/H79

《家族構成》父親&母親&兄&兄&姉&姉&弟/義父&義母&義兄&義姉&義弟&義妹

《人間関係》恋人→地曳赴稀

《過去》大家族に生まれ、末っ子ではないが年齢不相応な幼い容姿をしている。幼少期からお母さんっ子であり、いつでもどこでも母親の近くにいないと寂しくなってしまい、夜はいつも母親と寝ていた。元々暗い性格であることや重度のマザコンであることから学校では虐めを受け、その性格はさらに暗くなっていった。ある日、武装した集団が天王野家へ強盗に入り、母親によって葵聖の命だけは助かったが、葵聖以外の家族全員が殺害された。このとき一時的に葵聖の能力が覚醒し、強盗犯全員を自殺させた。尚、本人に能力に関する記憶はなく、強盗犯全員が急に自殺したものだと思い込んでいる。その後、葵聖は叔父と叔母の家に引き取られることになる。義父と義母は家族を失った葵聖を慰めようとしたが、葵聖が自分たちを怖がっていると勘違いし、義理の家族全員で八つ当たりしてしまう。葵聖は家族を失って精神的に不安定になっている状況だったため、さらに人間不信に陥ってしまう。後に、時折無意識のうちに能力が覚醒し、日常的に周囲で様々な問題行動を起こした。無意識のうちに能力を覚醒させてしまうことから、社会不適合者として強制的に施設に送られることになる。本人は能力のことを知らないため、何で施設に送られたのか分からない。施設に送られた先で赴稀と出会い、赴稀と目の前で殺害された母親を重ねて甘えるようになる。そして、赴稀のことを実の母のように慕い、赴稀による慰めもあって人間不信も回復の兆しを見せている。また、元々マザコンであったことや義父に暴力を振るわれた経験から男性よりも女性を好んでおり、ついには赴稀と肉体関係になった。葵聖の能力は洗脳や催眠の類で、運や勘ではない正真正銘の超能力。ただ、使用している間は自我を失い、記憶を保存することができない。また、一切の研究も進んでいないため、葵聖も友だちグループもそのことを知らない。

《一言メモ》本作のロリ枠。ただ、本編では赴稀に対する過剰な想いから何度も悪役を演じ、全世界通算での殺人数はダントツトップ。また、本作において異常者と殺人犯を代表する存在でもあり、展開にはさほど影響しなかったが正真正銘の超能力者。あと、実は本作において主人公より先に思いついたキャラであり、作者一のお気に入り。


海鉾(かいほこ) 矩玖璃(くくり)

《命名の由来》海鉾→惑星『海王星』から/矩玖璃→終焉の類義語『(くく)り』から

《ジョブ》サブ主人公/第二視点

《性別》女

《年齢》17歳

《誕生日》7月18日

《血液型》B型

《身長》156cm

《体重》45kg

《スリーサイズ》B86/W55/H85

《家族構成》父親/母親

《人間関係》想い人→冥加對

《過去》物心ついたときにはすでに両親の仲が悪く、両親が楽しげに話している光景を見たことがない。最初は両親の夫婦喧嘩を止めに入っていた矩玖璃だったが、次第に自分が介入しても無意味ということに気がつき、いつの間にかそれが日常の光景になってしまう。また、時間が経つにつれて両親の夫婦喧嘩は過激になっていき、頻繁に矩玖璃を巻き込んで入院させるほどの大怪我を負わせたこともある。そのため、矩玖璃は小・中学校の入学式に出たことがなく、それ以外にも楽しみにしていた多くの学校行事に参加できなかった。両親の夫婦喧嘩が日常の光景となり心身ともにぼろぼろになった矩玖璃は鬱状態になってしまい、同級生から虐めを受けることになる。ある日、不満を溜め込んだ矩玖璃はついにそれを爆発させ、大勢の同級生を鈍器で殴りつけて重症を負わせた。その後、警察に厳重注意を受け、精神異常者と言われ、この世界に絶望した矩玖璃は自分の首を切って自殺を図った。しかし、首を切って痛みのあまり気絶しているところを母親に発見され、そのまま病院に搬送されたことで一命を取り留めた。両親はこれをきっかけとして矩玖璃が思い悩んでいることを知り初めて謝ったが、矩玖璃はそれを受け入れ、逆に拒絶した。後に、退院した矩玖璃は殺人未遂や自殺未遂などから精神異常者とされ、社会不適合者として強制的に施設に送られることになる。矩玖璃の性格は幼少期に落ち込んでいるときに受けた同級生からの虐めが原因であり、明るく振舞わないといけないと深層心理で思い込んでしまっていることによる。仮想世界で矩玖璃が『昔對と会ったことがある』と言っていたのは、仮想世界で捏造された記憶と現実世界の施設での記憶が混在したため。

《一言メモ》本作のムードメーカー枠。表と裏の差が激しく、普段と本心が大きく異なる。本編では對のストーカーであり共犯者として捜査を撹乱したこともあった。施設に来て以来、對の人間性と不思議性に憧れて好きになっていった。對に自分の想いを気がついてもらえず、誓許に取られたため、作者としても生粋の不遇キャラだと思う。


太陽楼(たいようろう) 仮暮(かくれ)

《命名の由来》太陽楼→恒星『太陽』から/仮暮→終焉の類義語『(かく)れ』から

《ジョブ》元科学者、担任教師

《性別》女

《年齢》29歳

《誕生日》1月1日

《血液型》AB型

《身長》165cm

《体重》46kg

《スリーサイズ》B80/W55/H82

《家族構成》父親/母親/弟/妹

《人間関係》―

《過去》別段特筆すべき悲惨な過去は持ち合わせておらず、幼少期からエリート街道を歩んできた、いわゆる人生の成功者。大学院卒業後すぐに物理学教授になり、念願の研究と実験を繰り返す毎日を送るようになる。ある日、オーバークロックを意図的に長時間引き起こすことができる技術を偶然発見したが、様々な問題が発見されたこともあり、人類には早すぎると考え未完成のまま放置した。しかし、仮暮はそれ以外にはほとんど有益な発明をすることができず、一ヶ月以内に論文を提出しなくては科学者として研究を続けられなくなると通告される。仮暮は両親と幼い弟妹の生活費の半分以上を出しており、このままだと自分の夢を失うだけでなく家族に迷惑をかけてしまうと思い詰める。その結果、オーバークロックを意図的に長時間引き起こすことができる技術を取り入れたPICを開発し、それを論文にまとめて発表。PICは人類を新たなステップに導く革命的な機械だと認められ一時的に莫大な富を得たが、しばらくして突如学会から追放され、精神異常者強制収用施設に左遷されてしまう。施設では生徒たちと楽しく学校生活を送っていたが、後にPICの技術生産を巡って第三次世界大戦が勃発していたことを知る。仮暮は取り返しのつかないことをしたとして罪の意識に捉われたが、生徒たちに黙って一人で何とか解決しようと試みる。しかし、その現場を生徒たちに発見され、生徒たちの脳内時間をオーバークロックさせて仮想世界に送り込み、宇宙の真理を理解することで戦争を食い止めるプロジェクトを実行することになる。オーバークロック技術を利用し、『宇宙の真理』を探求して戦争を終わらせるプロジェクト、それがオーバークロックプロジェクトだった。学会追放から施設専任教師になるまで空白の数年間があるが、その間は一時的に得られた莫大な富で生活をしており、再び科学者になろうという努力もしていた。

《一言メモ》本作の先生枠。黒幕的存在だが、對たちを苦しめたかったわけではないので厳密には違う。第三次世界大戦勃発の原因のPICの開発者であり、物語の根幹に関わる重要人物。現実世界に帰還した對たちに状況を伝える役割を担った。参考までに、仮暮は昔から男性運がなく彼氏がいた経験すらない。処女、彼氏募集中。


【ディオネ】

《命名の由来》ディオネ→土星の衛星『ディオネ』から

《ジョブ》十人目(仮想世界での十一人目の登場人物)

《性別》女

《年齢》17歳

《誕生日》5月25日

《血液型》AB型

《身長》142cm(推定)

《体重》42kg(推定)

《スリーサイズ》B72/W54/H75(推定)

《家族構成》父親/母親/土館誓許

《人間関係》姉妹関係→土館誓許

《過去》母親が複数人の男性に強姦されてできた子どものため父親は不明。母親の体が丈夫でなかったことや双子だったことから難産になると危惧されており、医療ミスもあって、内臓がバラバラの状態で出生した。本来は午言と名づけられるはずだったが、その身体的特徴ゆえに人として認められったため本名を与えられず、仮にディオネと呼ばれるようになる。出生直後より生命維持装置の中に放り込まれ、生存には他人の助けが必要不可欠であり、最初の頃は自発的に会話したり行動したりできなかった。また、姉の誓許に話しかけてもらうのが唯一の楽しみだったが、自分からは話しかけることができず、自分のせいで母親と誓許に迷惑をかけていることを思い悩んでいた。生活費や世間体を考えて、自ら生命維持装置を停止させようとするが、誓許に説得されて思いとどまる。以後、母親と誓許が働いている間にネットを通じて膨大な量の知識を得て、機械に脳波を読み取らせることで簡易的に意思疎通を行えるようになる。この頃、ディオネは自分が持つ特異な能力に気がつき、何百回もの試行実験の末、それが不可能を可能に変えて不確実を確実に変える能力だと気がつく。母親が倒れた際に身元を明かすことなく支援金を送ったのはディオネであり、自分の知識と能力を活用した結果の臨時収入だった。ディオネはそんな風に何度か影ながら母親と誓許を助けたことがあったが、自分が努力していることや能力のことについては一言も言わなかった。誓許が精神的な病に悩まされているとき、その負担を少しでも軽くしようと考えて大企業のプログラムをハッキングして臨時収入を得ようとするが失敗。その後、その身体的特徴や特異な能力やサイバーテロを起こしたことから、社会不適合者として強制的に施設に送られることになる。しかし、ディオネの本心としては、これは誓許と離れ離れになりたくないと考えた結果、意図的にしたことでもある。母親と誓許のことが大好きであり、特に誓許のことは恋愛対象として見てしまうほど好いている。ディオネの能力は厳密には超能力ではなく、幸運が大きく関与している才能の類。本人はその制約や法則を把握しているが他人にはほとんど語らず、表向きは願い事を何でも叶えられる能力としている。過去改変後の現実世界では、数年前にとある科学者T・Kによる移植手術を受けたことで擬似人体を得てホムンクルスのような存在になることに成功。はて、科学者T・Kとはいったい誰のことなのか。過去改変後は土館午言という名で日常生活を送っている。ちなみに、仮想世界でディオネが宙に浮いていたり誓許にしか見えなかったのは、仮想世界が仮想世界であるということの暗示。

《一言メモ》本作の特異点枠。プロジェクトに参加できず、プログラムをハッキングして無理やり侵入。結果、仮想世界に多大な悪影響を及ぼし肉体がある仮想世界に長居しようとする。しかし、ループする仕組みを作ったのはディオネであり、一概に悪者というわけでもない。天才的な頭脳を持つが、非常に口が悪い。ディオネは超能力者ではなく、偶発的な要因を意図的に引き当てると才能を持つ。幼少期からの様々な人外的経験からなのか何かとぶっ飛んでいる。仮想世界での自身の体は誓許に似せて作っており、誓許とレズ行為に走るのが夢。

―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―

土館(つちだて) 折言(おこと)

《命名の由来》折言→終焉の類義語『御事(おこと)』から

※他の各種設定は『土館誓許』の項目を参照


土館(つちだて) 午言(まこと)

《命名の由来》午言→真相の類義語『(まこと)』から

※他の各種設定は『ディオネ』の項目を参照

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