[1]夏休み
この小説は青春小説にしていきたいと思っています。どんな内容がいいか読者のみなさまもしよかったらご意見をいただけると幸いです。
ミーンミンミン。
「暑い…あーあたまがいてぇ」
今は夏。
外ではセミがうるさく鳴いている。
彼の名前は柳澤 タカシ。18歳で高校三年生である。
昨日タカシの住んでる町内会で祭りがありタカシは地元の大人に酒を飲まされていた。
「あのオヤジ共酒飲ませやがって…あーだめだ!頭いてっ、もう一眠りしよ」
エアコンをつけベッドに入った。
タカシが二度寝して30分くらいたった頃彼の電話が鳴った。
携帯の画面には中川洋介と表示されていた。
中川 洋介。彼はタカシの幼なじみである。タカシと洋介は同じ町内に住んでいる。
「なんだ洋介かよ……っはい!どうした?」
洋介はテンションが高かった。タカシが酒に弱いことを知っているのだ。
「よぅ!ハハッ生きてるか?昨日結構飲まされてたもんな!」
洋介は笑いながら言った。
「ぉー2日酔いだよー全く…まだ未成年だぜ俺…お前はどうだったんだよ?」
タカシがだるそうに言った。
「俺か?フフーン♪俺はあの程度じゃ潰れねーよ!それよりタカシー今もう1時だぞどっか行こうぜ!」
時計をみると1時5分だった。かれこれ12時間以上寝ている。
「あぁそうだな、でどこに行くんだよ?」
相変わらずだるそうに聞くと、
「海に決まってんだろ!今は夏真っ只中だぜ!きっとビーチにはビキニをきたガール達がたくさんだぜ!」
と電話の向こうで目を輝かせてるであろう洋介が答えた。
「海かぁ〜お前好きだよなぁ〜わかった!行くか!支度するからもうちょっとしたら俺んち来てくれ」
「おぅ!わかった!じゃベンツでお前んち向かうわ!」
ちなみにベンツとは洋介の乗ってる自転車のことである。
タカシは電話を切り支度を始めた。
「あ〜頭いてっ、今日は暑そうだな〜つうか暑さで目覚めたし」
支度をしていると部屋の外で、
「タ〜カシ!起きたの〜!?」
と姉の美代が言った。
「おお!今起きたよ!」
トントン。ノックして美代が部屋に入ってきた。
「あんた昨日ひどく潰れてたけど大丈夫だったの?」
「大丈夫じゃねぇ〜よ、スゲー飲まされたんだぜ、ちょっとは加減しろって感じだぜ」
「ま、あんたも弱すぎるんだけどねフフッ」
「弱いっていうか俺未成年だぜ?まいいや、それより姉ちゃん、麦藁帽子貸してくんね?今から海行くからさ」
「いいわよ、持ってきてあげる」
美代は部屋から麦藁帽子を持ってきてタカシに渡した。
「あんた水着のこばっかりみてんじゃないわよ」
「ばっばか!洋介じゃねんだから!」
という会話のやりとりをしているうちに、
"ピンポーン"
「あっ洋介だ!じゃ行ってくる!」
「気をつけなさいよ!!」
姉の見送りの言葉を受けてタカシと洋介は海に向かった。