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第17話:【プロイセン・ウォーバード】


皆様、こんにちわ~♪


予想外に時間が空き(つまり予定の強制変更)、筆も乗ったのでとりあえず勢いに任せて執筆してみた暮灘です(^^;




さてさて、今回のエピソードですが……


タイトル通りにプロイセンがチェコに輸出してる、あるいは予定の航空機が主役の回です♪


史実とフィクションのごった煮ラインナップ(笑)ですが、とりあえず戦術空軍としては成立するかな?と(;^_^A




しかし、そんな事よりも……


ラストにとんでもない"史実キャラ"がチラッと登場します(汗)




いや、おそらく歴史に残るチート・キャラ……

というか、リアル人外……


いや、暮灘は大ファンなんですが(;^_^A



ともかく、何かが起こりそうな予感満載の第17話、お楽しみ頂ければ嬉しいッスよ~☆








第16話にて


【プロイセン軍事航空事業団】


について触れたが、第15話にも出てきたようにチェコ首都【プラハ】の近郊にもその施設、具体的には航空基地があった。


現在、プロイセンがチェコ空軍に売り込みをかけてる戦闘用の機体を少しあげてみると……




ハインケル社

He100D/E主力戦闘機

He111双発汎用機


メッサーシュミット社

Bf109E/F局地戦闘機



ユンカース社

Ju87D急降下爆撃機

Ju88A戦術爆撃機




輸出用パッケージの王道というか、まさに鉄板なラインナップであった。

少し細かく見れば……




He100シリーズはプロイセン正規軍では主力戦闘機が急速にフォッケウルフ社のFw190シリーズに切り替えられていて、在庫が余剰が出始めた最近になり、ようやく輸出許可が出た機体だった。


その為に現用機と言ってもいい機体で、戦闘機としての基本性能も航続距離を除けば世界的にも一線級と言って良く、パイロットの練度と相俟って、"冬戦争"では終始ソ連軍用機を圧倒し続け、スオミの空への侵入を許さなかった。



He111は、既にプロイセン本国では爆撃機としては旧式化し訓練部隊を除き第一線を退いていたが、逆にそのせいで輸送型をはじめ様々な派生型が生まれ、チェコにも色々なタイプが持ち込まれていた。


採用から年数が立つ分、些か古臭い所はあるが、多くの改良が施されている。




Bf109はスペイン内乱時代のプロイセン主力戦闘機で、38年にその座をより高性能なHe100にとって変わられたが、そのせいでHe100が禁輸処置を受けた為に輸出用戦闘機として、また社運をかけた"駆逐機"計画をゲヒルンと空軍省から一蹴されたメッサーシュミット社のベストセラー商品として絶え間無い改良が続けられた。


結果として戦闘機としての純粋な性能(特に速度と航続距離)は設計の新しいHe100に一歩譲るが、冬戦争の後のフィンランドなど欧州を中心に数々の国に輸出してきた高い機械的信頼性、性能アップと同時に成し遂げたコストの安さ……何より抜群の運用実績を誇っていた。


また、直接的な戦闘力よりも実戦による改良点の洗い出しにより、アチコチにメンテナンス・フリーのパーツが使われたり、整備パネルに工夫が施されていたりと未熟な整備員と野戦飛行場のような設備の整わない悪い環境でも、十分な力が発揮できるように改善されていた。



"スツーカ"の愛称で知られるJu87急降下爆撃機は元々はHe111と同時期、"スペイン内乱"でデビューしたプロイセン軍の中でも最ベテランの類に入る。


プロイセン皇国軍での管轄は、空軍だけでなく……というよりむしろ《エルンスト・ウーデット》率いる【陸軍直接支援航空団】の代名詞とも言える機体だった。


ちなみに【陸軍直接支援航空団】とは主に、敵の対地攻撃機(襲撃機)や戦闘爆撃機の迎撃をメインとする戦場防空(ゾーン・ディフェンス)担当の防空戦闘機隊と、陸軍の侵攻や防衛に合わせて爆撃による航空支援(エア・カバー)を行う対地爆撃機隊から編成される。


これ以外に航空輸送隊もあるが、原則として陸軍の行動に合わせて急造される野戦飛行場からの運用を前提にした航空部隊だった。


もっとも空軍も有るのに1200機を越える(その約半分がスツーカ)航空機運用能力がある贅沢な陸軍は、欧州中を見回してもプロイセンくらいで販売先は普通に空軍がメインだ。


話はそれたが、D型はエンジンこそ前モデルと同じ【Jumo211】だが、スペイン内乱に冬戦争という二つの戦争の実戦経験や戦訓から設計が大幅にリファインされた現行モデルだった。。



Ju88は冬戦争で実戦デビューした双発の戦術爆撃機で当初は空軍と少数が陸軍や海軍にも採用されただが、空軍はより設計が新しくより高性能な【Do217】がデビューすると、そちらをメインの戦術爆撃機(これはDo217のエンジンがFw190と同じBMW801というのも大きな理由だった)として採用し始めた為に調達数が減少し、ならば輸出させてくれとユンカース社が掛け合い了承を得たのだった。




☆☆☆




オプション装備や派生(バリエーション)型を加えれば、戦争に必要な様々な任務に対応できる5種類の航空機だが、実は非常に輸出を意識した編成でもある。


というのも、この時代の航空機で最も重要な部位と言えばエンジンであるが……


実はこの5種類の軍用機、エンジンだけで言えば細かい仕様を除けば【DB601】と【Jumo211】の2種類しかないのだ。

詳しく言えば、


He100、Bf109 → DB601


He111、Ju87、Ju88 → Jumo211


という区分だ。

これにはいくつもの理由がある。


一つは整備/維持のしやすさだ。


細かいオプションわ除くエンジン本体はほぼ共通で、メンテナンスのやり方や部品も同じ。

つまり、整備員育成の手間が大きく削減でき、また部品も共有される為に整備や維持の手間やコストが大幅に下がり、結果として継戦能力が引き上がるのだ。




更に際立っているのは調達コストの安さだった。


実はDB601もJumo211も生産が開始されてからの年数やトータル生産数も多く、エンジン単価に上乗せされてた開発コストや設備投資等に掛かった資金の回収……"減価償却"は既に終わってるエンジンで、メーカーが製造に掛かってるのは原材料費に製造設備維持費、人件費くらいだ。


つまり製造コストはぶっちゃけ初期の半分くらいで、その分販売価格は激減してるのだろう。


加えて言うなら、ブラッシュ・アップやバトル・プルーフにより欠点や欠陥の洗い出しは済み、また改良や改善も終わってるので安い上に信頼性が高く故障も少ない……平均稼働時間が長く、トータル運用コストもまた安くつくのだった。




☆☆☆




勿論、エンジンだけでなく、機銃などの武装や無線機、その他の部品も可能な限りの共通化や共有化を図っていた。


もっともこれは、この基地に配備された航空機だけでなく、30年代以降のプロイセン軍用機全般に言える事であるが。




ともかく機体もエンジンも、十分に実戦込みの運用で練られ鍛えられたそれであり、性能や戦力の割には安い抜群のコスト・パフォーマンスを誇っている代物だった。


またJu89やDo19なんかの4発の戦略爆撃機もあるが、それがパッケージに含まれてないのは英断と言える。


相手の前線基地でなく、遥か後方にある製造設備その物を直接叩ける反面、運用に膨大な燃料と手間と金がかかる戦略爆撃機は小国の手に余るという極めて現実的な判断だった。




勿論、このような痒い所に手が届く……商業ライバル達を笑顔で蹴落とすようなあざといパッケージ・システムを考えつくのは【ゲヒルンのきょぬー魔女】しかいないのだが(汗)


『う・ふ・ふ〜♪ 品質や性能を落とさずいかにコストダウンを狙うのが、良き経営者というものですよぉ〜☆ 国家にしても企業にしてもですぅ♪』










**********




さて、仮にプラハ近郊にあるプロイセンの航空基地兼教育施設兼各種デモンストレーションを行うチェコ販売拠点(笑)を、仮に


【プラハ事業団基地】


とでも呼称するとして……


そこには、当然のように"教官"を勤めるプロイセン軍人達が常駐していた。


いわゆる、【統合航空顧問教導隊】である。


統合というのは二つの意味を持ち、一つは【あらゆる場所から人材を集めた】という意味だ。


プロイセンにおいて軍用機を運営してるのは何も空軍だけでなく、前述のスツーカはむしろ陸軍航空隊の方がオーソリティーであり、また海軍も


【グラーフ・ツェッペリン】

【ペーター・シュトラッセ】

【ドクトル・エッケナー】


という米国のレキシントン級空母を規範としながら、より設計の新しいレンジャー級やヨークタウン級を参照して設計の簡易化/拡大化を行い、更に英国の空母関連の論文にあったように飛行甲板の装甲化を行なった3隻の空母を運用(正確には実戦配備されてるのはツェッペリンとシュトラッセだけで、エッケナーはまだ竣工したばかりで訓練中)しており、相当数のパイロットを保有していた。


余談ではあるが、グラーフ・ツェッペリンはまだ当時は訓練中ではあったが、他の海軍艦艇同様に冬戦争に参戦した経緯がある。




☆☆☆




また、【太平洋戦争】において、アメリカがレキシントン級やヨークタウン級の10隻の正規空母に加え、戦時中に26隻の"軽空母"を建造して戦争に一挙投入した


【艦上機の集中投入による沿岸都市への戦略爆撃】


が直接的な勝因の一つと言われていた。(何度か触戦闘中の空襲で沈んだ大型艦は日米双方に存在しない)


その一例が、大戦末期に大小空母12隻により【格納庫の爆弾ストックが空になる】まで敢行された超大規模波状空爆"東京大空襲"だ。


これが直接的な引金となり、日本が降伏したとする意見が多い。




いかに日本が四方が海に囲まれた島国で、主要工業地帯が海に面した特殊な立地条件があったとはいえ、その戦果はプロイセンでも高く評価され、ソ連の湾岸都市や港湾攻撃用に更に2隻の大型空母の建造が認められていた。




このようなプロイセンの三軍以外にも、元々輸出に熱心だったメッサーシュミット社を初めとした様々な航空機メーカーは自前のテストパイロットがいたし、また整備員もそうだが技術指導スタッフは、寧ろメーカーの牙城だった。




☆☆☆




もう一つの意味は第16話でも触れたが、この計画全体は基地設営レベルからの人材育成(並びに物品売却)を含めた"パッケージ・プラン"であり、例えば教官もパイロット育成の飛行教官だけでなく、飛行機の整備教官をはじめ空軍基地設営隊や陸軍野戦飛行場構築工兵隊などの土木スタッフから、パイロット特有の病気や怪我に詳しい軍医や、栄養士など様々な人員が常駐していた。




☆☆☆




さて、軍人は出向扱いの官営ではなく資金が潤沢な民営が基本の軍事事業団施設だけあり、【プラハ事業団基地】も外はオーソドックスな航空基地だが内部はかなり豪華だ。


まあ特別手当目白押しの給金目当ての出向だとしても、設備が二流なら軍人としては面白くないだろう。


ましてやプロイセンの高級士官(基本的に飛行教官は中尉以上が原則だった)に多いユンカーが相手なら、尚更そうだ。


仕事に必要な機材は当然にしても、基地内だけで衣食住全てがプロイセンにいる時となんら変わらぬ生活が出来る福利厚生設備の充実っぷりは、『寧ろ軍に見習って欲しい』と階級を問わずプロイセン軍人が口々に言うほどだった。


蛇足だが、"夜の街"に繰り出さずとも【本能的な三大欲求の一つが無料で処理できる慰安部隊】等が存在するのは、事業団基地ならではないだろうか?




さて、いかに士官用とはいえ些か軍隊の施設と呼ぶには憚れるほど豪勢な作りの食堂(驚いた事にこの時代で冷暖房完備!)で、一人黙々とドイツ風カツレツと山盛りの揚げジャガイモとザワークラフトを豪快にパクつく【スツーカ乗り】がいた。


堂々たる体格だが、更に一回り大きく見せてるのは、その身に纏う"独特で圧倒的な空気"のせいだろうか?


まだ真新しいプロイセン皇国陸軍大尉の階級章に、"冬戦争従軍章"。


何よりも誇らしげな"一級鉄十字勲章(アイゼン・クロイツ)"に、パイロットを示すウイング・マーク【黄金の(ゴルデン・フリューゲル)】……

その陸軍航空隊の制服のネームプレートには、


【ハンス=ウルリッヒ・ルーデル(Hans-Ulrich Rudel)】


と刻まれていた……






次回へと続く







皆様、ご愛読ありがとうございましたm(__)m


スツーカ出すならルーデル閣下出さないと駄目だろ?が持論の暮灘です(^^;


というか書いておいてなんだけど……


プロイセンよ、この人をチェコみたいないつ戦争が始まるか分からない危険地帯に置いといたら駄目だろぉ~~~っ!!




いや~、創作系のチートキャラは数あれど、このお方程の【リアル・ウルトラ・チート】はそうそうお目にかかれません(;^_^A




実はクナイセンとルーデル閣下は、"冬戦争"絡みで接点があったりするんですが(^^;




正直、今がかなり無理して書いてるんで、明日のアップは間違いなく無理で次はいつになるかわかりませんが……


可能な限り早いうちに皆様にまたお会いできる事を祈りつつ(__)





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