表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/24

第11話:【プロイセン発オーストリア経由スロバキア行】


皆様、こんばんわ~♪


何となく微妙に筆の乗りが悪いような気がする暮灘です(^^;




さてさて、今回のエピソードは……


なんか久しぶり(笑)にクナイセン一家&クニスペル軍曹が出てきます♪


とはいえ、戦闘パートではなく移動パート(^^;


ですが、色々な【クナイセンの側面】が見えてきます。


例えば、クナイセンが"紳士(笑)"だとか。


あっ、言うまでもなくR-15的な意味で注意が必要ですよ~(笑)


日常パートのようなそうでないようなエピソードですが、楽しんで頂ければ幸いでっせ☆








バイエルン駐屯地を拠点とする【第18機甲擲弾兵師団】の戦車等の車両を含む装備と人員の師団丸ごと移動は、駐屯地への乗り入れ線路を用いて軍用ディーゼル機関車と専用貨車で一斉に行う。


勿論、一回だけの列車輸送ではなく何便もの列車を使うのだが。




軍用列車は、オーストリアを経由してスロバキアへと向かうコースをとっていた。


第8話【ズデーテン・ラプソディ】でも書いたが、本来ならチェコとならプロイセンは国境は繋がっているのだが……


今のチェコ政府が基本的に親ソ政策をとっていた……というか、ぶっちゃけ"アカ"だった辞任した元"チェコスロバキア"大統領の《エドヴァルド・ベネシュ》を全否定するように親CETO(というより親プロイセン)の態度を貫いているのだが、かといって軍事同盟非締結のれっきとした独立国領土を軍用輸送列車が……それも3万人を超える人員と装備や資材を丸ごと移動できる量の列車数が走り抜けるのは政治的に問題が有りすぎた。




☆☆☆




もっともそれ以前にベネシュの先代である《トマーシュ・マサリク》の時代から反プロイセン(あるいは反ゲルマン人)的な政策から、プロイセンからチェコに直接乗り入れられる路線は今のところ存在しないのだが。


例えあったとしても、鉄道網……というか近代的なインフラ整備が全般的に遅れているチェコ国内を経由すれば、余計に時間がかかるのは明白だろう。




ちなみにチェコ方面でプロイセン国有鉄道の線路が延びているのは、2年前にプロイセンに編入されたばかりのズデーテン地方までだ。

その路線の終点は、かつてチェコスロバキア時代にプロイセンの侵略を睨んで設営されたが、ズデーテン地方がまるっと併合された時代にオマケでくっついてきた(笑)要塞線というのだから実に皮肉だ。




☆☆☆




地図上では遠回りだが、プロイセンの爆発的経済発展を牽引車に国力を回復/増大させ、更に【チュートン三国同盟(TD)】に加わり軍事面でも協調を強めインフラ整備をしてきたオーストリアを迂回した方が、実は遥かに効率がいい。


実際、オーストリアはプロイセンから直接乗り入れられる上、鉄道も細部まで同じ規格でプロイセン同様に整っている為にロスがないのだ。


まだチェコより分離したばかりのスロバキアは、オーストリアほど状況は良くないがそれでもプロイセン/スロバキア双方政府よりの依頼を受けた欧州有数の技術力を誇る【プロイセン国有鉄道公社】の尽力により、不眠不休の突貫工事でスロバキアまでの線路引き込ませたのだ。




そのように繋がる線路上を、【第18機甲擲弾兵師団麾下戦車連隊第1大隊第2中隊】の面々を戦車ごと乗せた軍用輸送列車は走っていたのだった。










**********




お世辞にも和やかと言えない旅路の中、


「"軍曹"、確かアッチ(スロバキア)にゃ、もうウチ(プロイセン)の連中が2個師団ばかり詰めてるんじゃねぇでしたっけ? あっ、俺は2枚チェンジね」


相変わらず強いスオミ訛りのドイツ語の第2小隊隊長車運転手ミカエル・ハッキネン一等兵は、座席備え付けのミニテーブルに無理矢理気味に置かれたカード束の上から2枚を抜き取った。


「確かそんな話だったけどな……1個は機甲師団だが、もう1個は確か歩兵師団だって話だったような? あっ、俺は1枚チェンジだ」


"軍曹"と呼ばれたのは小隊2号車の車長で、同時に第2小隊の副長である《クルト・クニスペル》軍曹だった。


「ノー・チェンジでいけるダス」


とは隊長車装填手のゴーリキー・ボルコフ伍長だ。

相変わらず言葉が最小限にする努力を怠ってはいないようだ。


「おやっさん強気だねぇ〜。じゃあまあ、ショウダウンと行きましょうや」


そうハッキネンが促し、


「俺はツーペアっすよん♪」


と自信ありげなハッキネンだったが、


「甘いぜ"ミック"。スリーカードだ♪」


勝ち誇った顔のクニスペル。

しかし……


「フラッシュ……ダス」


とまさに無表情(ポーカーフェイス)であっさり勝利を宣言するボルコフ。


「「うそん」」


呆然とする若者二人からせしめた掛金をなに食わぬ顔で財布にしまうボルコフは、やはり老獪であった(笑)




☆☆☆




「そういや、隊長どこいんだよ?」


仕切り直しとばかりに器用な手付きでトランプをシャッフルするクニスペルが問うと、


「"大将"なら多分、戦車ん中ッスよ。何でも移動中に"レニ"や"アレク"と一緒にメンテするとかしないとか」


「なんのメンテしてんだか」


クニスペルの苦笑にハッキネンはニヤリッと笑い、


「そりゃあ……レニとアレクのメンテじゃねぇんですかい?」









**********




一方、第2小隊隊長車では……


「おひり……ひゅごい……やけひゃう……」


"ごぽっ"


焦点の定まらない瞳のまま後ろ手で縛られ床に転がされる、服を着てれば女の子にしか見えない少年……


オーストリア生まれでプロイセン育ちの小隊の誇る男の娘、アレクことアレクサンドル・シュトラッサー二等兵の"後ろ"ろと半開きになった口からドロッと白い粘液が溢れる……


「あは♪……たいひょおの……おにゃか……いっふぁい……」


同種の液体は、まだ怒張が解けきってないアレクの性別を示す部分から、小さな肢体が小刻みに痙攣する度に"とろ…とろ…"とまだ漏れだしていた。




「ひゃぐ! ぐひぃ! ごひゅりんひゃまぁっ! もっろボクをいりめれえぇっーーっ!!」


屋敷では専属メイド、軍では小隊長車砲手兼従兵レニ・ベルグカッツェ上等兵は全裸……いや厳密には、屋敷からわざわざ持ち込んだらしい首輪に手首と足首に巻かれた拘束具を巻き付けたまま《キンベル・クナイセン》中尉の膝に乗せられ、後ろから抱き抱えられていた。


レニ的には首輪と手枷足枷に鎖が付いてるとより雰囲気が出ていいのだが、流石に狭い戦車内に持ち込むのは憚れるし、何より持ち込める私物が限られる緊急展開となれば、少々贅沢なのは理解している(しかし、現地で入手しようとは決めていた)。


勿論、ただ抱えられてるだけでなく、クナイセンのいきり立つ"主砲"は深々とレニの後ろに突き刺さり、腸の中を好きなように掻き回していたのだが。


「ああ」


クナイセンは慈愛に満ちた瞳で頷くと、


「じゃあ、レニ……」


レニの胸の尖端……というか、真っ平らな部分に虫刺されのような細やかなそこに無理矢理ネジこまれたリング・ピアスに指をかけ……


「逝け」


"ぐっ"


千切れるくらい一気に引っ張る!




「ぐひぃぃぃ〜〜〜っ!!」


"どくんっ"


"ぷしゃあああ……"


クナイセンの体内放出と同時に絶叫、度重なる調教……医療器具じみた品々を挿入され緩んだバルブから盛大に"放水"するレニ。


しかし、その放物線を描くアンモニア臭のする体液がピタリと床に置かれたバケツに注がれるのは、流石は照準が正確無比なレニらしいといえばらしい……のか?




☆☆☆




訪れる絶頂と弛緩……

堕落する快楽に身を委ねながら、レニは例えようのない恍惚感を味わっていた……




何も知らなかった自分は、あの寒い土地で男達に力任せに純潔を食い散らかされ破壊の限りを尽くされ、膜と一緒に記憶と母となる機能を失った。


別に今更それを恨む気はない。


しかし、プロイセンに連れて来られた時、自分を『猫のようだ』と表した少年に一目惚れ(いや、それとも"一聞き惚れ"か?)したレニは、一つの"夢"を見た。

曰くクナイセンに、


【自分を所有するに相応しいご主人様】


になってもらうこと……


だから、側にいて倫理観や道徳心を削るのではなく、少しずつ少しずつ溶かし……クナイセンの心の中に"闇"を育てた。


それがレニの堕落し歪んだ夢……




(ボク……ボクの育てた闇に食べられちゃってるんだぁ……)


生暖かな白濁した霧に包まれる薄れ逝く意識の中で……レニは確かに幸せだった。










**********




再び場面は、戦車の中から客車へと戻る。




「まあ、隊長だからな……それもアリか」


と妙に納得するクニスペルだった。


クニスペルも【戦車に情婦を連れ込む常習犯】で、素行的にも軍規的にも間違っても誉められた人物ではないが……


「流石の俺でも、カブキっぷりじゃ勝てる気がしねぇわな」


クニスペルなら悪くても"スケコマシ"で済んでしまうが、彼に言わせればクナイセンは完全に【傾奇者】の一種らしい。


「あはは〜♪ そりゃそうっしょ」


気楽に笑うハッキネンだが、流石にそのカブキ者を育てたのが、あの"第2小隊マスコットその1"だとは気付いてないようだが。


「ところで……隊長って男も"イケるクチ"なのか……?」


恐る恐るという感じでクニスペルは聞くが、


「いや、ちょい違いますね……性別云々じゃなくて、可愛けりゃ何でもいいんじゃないッスか?」


レニ程じゃないが、同じ車体に乗る以上少なからずクナイセンの私生活を知ってるハッキネンは、基地に花束を持って訪ねてくる面子……平時なら基地詰めの軍人を訪ねてくる婦女子は珍しくないが、クナイセンを目当ての面々を思い返せば……


(大将のファンって、【見た目通りの年齢なら問題】ありそうな面々ばっかだからなぁ〜)


決まって帰りは虚ろな瞳に笑顔のように見える締まりの失った口元……脚の間からつぅーと"何か"を垂らしながら帰るちんまい集団を思い浮かべるハッキネン。


確かに年齢性別よりサイズの問題なような気がする。

ただ、無理矢理じゃないと思えるのは、毎週毎週の面会日にほぼ同じ面子が、楽しげにキャイキャイはしゃぎながら駐屯地のゲートを潜ってるからだ。(微妙に増えてる気もするが……)


「多分、大将は無類の可愛い者好きなんじゃないんすか?」


「んだ」


短い言葉で同意を示すボルコフだった。




☆☆☆




「そういや、軍曹って大将の"冬戦争"の時って知ってるんですよね?」


「ああ。直接会ったのは戦後だがな。それがどうした?」


やはり命を預けるだけにハッキネンは真面目な顔になり、


「いや、実戦での大将ってどうなのかなって。確かに訓練じゃ機動防御に関しちゃ天下逸品ってのは俺にも分かるんすけど……」


するとクニスペルは腕を組み、


「そうだな……"戦車乗り"や"前線装甲指揮官"としちゃあ正直、未知数だ。隊長はそういう意味じゃまだ初陣飾ってないからな。だがな、」


一度言葉を切ると、


「一人の軍人としちゃあ、絶対に敵に回したくない相手さ」




☆☆☆




「どういう意味ッスか……?」


イマイチ要領を得ないという顔をするハッキネンに、


「そうだな。隊長は石頭が多い士官学校出のわりには話の通じる上官で、人格者とは程遠いが人間としても悪くねぇし情もある。だが……」


クニスペルは誇張を許さぬ深い瞳の色で、


「あの人にとって、敵ってのは倒すもんじゃない。害虫と同じで効率よく"駆除"するもん……何故だかそんな気がすんぜ……」




列車はオーストリアを抜け、スロバキアに入ろうとしていた。







次回へと続く






皆様、ご愛読ありがとうございましたm(__)m


久しぶりのキャラクターに重点を当ててみたエピソードですが、如何だったでせうか?(^^;


そして、クナイセン……

色々な意味でガチ紳士(笑)だったようです(;^_^A




さてさて、次回はいよいよスロバキアに到着して赤軍と相対しようとするのですが、そこに予想外の命令が……




何やら色々波乱が有りそうな予感です(汗)


あっ、それと明日から急に忙しくなるので明確に更新スピードが落ちるかと思いますが、どうかよろしくお願いします。


それでは、また次回があり皆様にお会いできる事を祈りつつm(__)m





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ