目覚め AWAKEN
ダークレディ 悲しき恋占い。
それは、未来を表した抽象的な一場面がわかる自分だけの秘密の力。朕は、その力を持っている。
この世界には、様々な奴らが自分だけの秘密の力を隠し持っている。
"魔法"という概念と比べた時、この力が秀でているか劣っているかを判断することはできない。
結局の所、その人の使い方によっては、魔法より脅威的になり得るから。
"魔法"それは、初まりと創造の暗示。朕が嫌う神ウラヌスが使った技術。
魔術師ウラヌス。この世界ができた頃に、いた人物。
ウラヌスは、ある日オルフェ全土を飲み込む大洪水を起こした。それで、多くの生き物のいのちを奪った。また、言語の統一を起こしている。かつては、多くの言語があって多くの伝統と文化があった。しかし、あのウラヌスは、すべての言語をオルフェウスに統一された。今まで使われていた文化や伝統は消された。言葉が持つ美しさとミーム。国語と心の拠り所さえも奴は奪った。
この事実は、きちんと史実として受け継がれているのに!言っておくが朕のみが思っている偏った感想ではないっ!
朕の国にはないが、この世界には、闇の世界と同じ様にインターネットが普及している。調べれば誰でも同じ記事を閲覧することは容易。そんな世界であるのに、神を敬って神の教えに従って生きるのか?解らぬ。
まるで皆洗脳をかけられているかの様に。
魔術師ウラヌスが使う魔法のメカニズム。
それは、時間と空間を重力という力で自分の近くに引き寄せる技術だと言う。
この技術は、もちろん、寿命の少ない種族。ガイアマン、ドワーフ、ゴブリンといった種族は、身につけることはほぼ出来ない。
だから、寿命の長い種族。エルフやロックロール達がウラヌスの教えを受けて魔法の技術を手に入れようとしている。
朕は、別にウラヌスだけを嫌っているわけではない。神という存在が許せないのである。
そして、ウラヌスは、元々神ではなかったのだが神になれたのだ。
神になれた。どうやら神という存在になるための方法があるようだ。
結局、朕が何を言いたいのかというと、ウラヌスと共に行動していた人物が、今この時に、まだ存在しているということである。
ゾロアスター教の司祭。翼のある使者マーキュリー。ウラヌスの部下。朕は、マーキュリーの所へ行く。奴から今、ウラヌスが何処にいるのか情報を吐いてもらう。そして、大地の民達を虐殺して魂を奪った神達、ウラヌス!必ず貴様らを裁いてやるッ!
そのために、朕は、あるものを探している。
7thエレメント。それは、夢の世界からやってきた元素の名前である。
金と同じ重い元素であり、中性子星の合体という宇宙の希少なイベントで生成できる。
このエレメントを手に入れた時、朕は、ある存在を呼び覚ませる。朕の秘密の力が、そう告げているから。
この夢の元素は、この土地に、やってきた小さな女が手に入れてくれる。
……ふむ。なんか、今、高いところから落ちたんだろうか?このままだと死にそうなのだが本当に大丈夫なのだろうか?
でも、大丈夫なのだろう。なぜなら、夢の世界からやってきた元素をこの子は、もっているのだから。