表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/122

6-11.それぞれの祭り期間

月が天頂に昇り、真夜中が近くなった頃。


大聖堂の最上階で控えていたカーシャとハンナのもとに、2人の花天使の少女が駆け込んできた。


「天使長様、シスター!大変です!浄火の炎が…!」


花天使たちの言葉に、カーシャとハンナは一瞬の目配せの後、すぐに祭壇の間へと階段を下りる。


そこで目にしたものは。


「…これは」


聖火台の上、浄火の炎が大きく揺らめいていた。勿論、風など吹いてはいない。


「夜の初めごろから小さく揺れ始めたんです。最初は気のせいかなって思ったんですけど、だんだん揺れが大きくなって、今はこんなに…」


花天使の1人が話すのを聞きながら、カーシャはじっと目の前の炎を見定める。弱まっている気配はないが、この乱れ方は一体――


「…リリーフェ様が、何か警告なさっているのかもしれないわ」


傍らのハンナの言葉にその横顔を見やると、彼女もまた怪訝そうな瞳で浄火を見つめているのだった。


カーシャは、2人の花天使に向き直り。


「2人とも、よく聞いて。今から手分けして、国中の教会と神殿を確認して回るわ。すぐに他の花天使たちを呼んできてちょうだい」


「…はい!」


花天使たちはしっかりと頷き、一斉に祭壇の間から駆け出していった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ