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6-3.それぞれの祭り期間

「アッちゃんも天使様の料理が食べたければ、今日は早く戻っておいで。じゃなきゃ、いつも通りのあたしの料理しか残ってないよ」


「いや、別にいいよ。女将さんの料理も美味いし」


「あらぁ、もう!嬉しいこと言ってくれるじゃない!」


嬉々として厨房に戻っていく女将に、早速フォークを手に取るアーク。


「天使って言えば…あいつ、全然顔出さないな…」


口をもぐもぐさせながら、ぼそり、と呟くと。


「ん?なんか言った?」


再び、ひょっこりと顔をのぞかせる女将。


「いや、何でもない。…このチキンステーキ、めっちゃ美味いよ」


それを聞くなり、女将はにやりと笑って、右手の親指を立ててみせるのだった。



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日が傾き始めた頃、西から伸びる一本道を街の中心に向かって歩く、イリスの姿。


気を抜いたら止まってしまいそうな足を何とか動かして、家路をたどる。


(やっぱり他の神殿も、浄化されてないままだった…)


そう、イリスは丸一日かけて、4か所全ての神殿を、浄化してきたのである。


1日でも浄化を怠った神殿は淀みが溜まり、浄化するのにより多くの魔力を消費する。そんな神殿を3か所も浄化した今、イリスはこれまでにないほど、魔力も体力も消耗し切っていた。


(家に着いたら、今日はすぐに休まなきゃ。薬の依頼は、申し訳ないけどお断りしないと…)


それでもこれで、清浄なエネルギーは取り戻せたはずだ。結界が元に戻れば、魔物が入り込むこともない。


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