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5-8.天手古舞

その頃、リタはというと。


「…あっ、いた!」


多くの国民が憩いを求めて訪れる、噴水広場。その一角に、リタが探し求めた人影があった。


「アーク様!」


名前を呼んで駆け寄ると、彼は驚いた顔で振り返る。リタは大きな瞳を輝かせながら、大事に抱えて来たプレゼントを差し出した。


「昨日はありがとうございました。お菓子を作って来たので、よかったら召し上がってください!」


あれから何度か守衛館を訪ねてみたが、アークはいつも街に出払っていた。


それならばと、リタはプレゼントを持って街に飛び出す。


昨日一日、街の騎士たちの様子を見て回っていたレイナとエルダが、騎士たちが多く集まる場所をいくつかピックアップしていた。


次こそは直接、手作りのお菓子を渡したい。そして絶対、アーク様とお近づきになる!そう意気込んだリタは、その場所を一つ一つ回り、ついにアークを見つけ出したのだ。


リタを見つめて、アークは一瞬、きょとんとしていたが。


「…ああ、昨日、大聖堂で会った…」


「はい、聖天使リタです!神殿守護職をやってます!」


自信に満ちた笑顔で頷くリタ。


(神殿守護職…ってことは、イリスの同僚か)


それにしても、昨日といい今日といい、一度ぶつかったというだけで、何故わざわざ…?


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