終-3.約束のその先へ
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それからイリスは神殿守護職に復帰し、アークも騎士として、ますます多忙な日々を送っている。
女神祭の前からはほんの少し、そして大きく変わった日常。朝、目が覚めるとあなたがいて、一緒にご飯を食べて、何でもない話をして。
「それじゃあ、行ってくるよ」
「うん!行ってらっしゃい」
イリスは今日も、仕事へと向かうアークを送り出し、自分も神殿の浄化に向かう。夜になればきっと笑顔で、『ただいま』と言って帰って来てくれる。
――“運命の番”というものが、本当に存在するかは分からない。イリスはただ、願うだけだ。『これから先もずっと、あなたと一緒に居られますように』、と。
その為には、これからもっと頑張らなければ。もっと強くなってアークを助けたいし、もっと優しくなってアークの笑顔を守りたい。
他には何も望まない。ただこの日々が――あなたと支え合って、笑い合って過ごす他愛もない日常が、いつまでも続いていきますように。
イリスは今日も浄化を終えると、祭壇の前で跪く。
そしてそっと、女神に祈りを捧げるのであった。
- END -
お読みいただき、ありがとうございました!
異世界を舞台にした幼馴染同士の恋のお話が書きたくて、こんな物語が出来上がりました。
イリスとアークの真っ直ぐな恋模様、お楽しみいただけましたら幸いです。
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最後にもう一度…お読みいただきありがとうございました!!
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