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9-14.真実



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まだ歩くこともままならないイリスは、アークに抱きかかえられながら、騎士団の馬車に乗って南の神殿に移動した。


清めの作業はリタたちが済ませたため、あとは祭壇から浄化の力を注ぐだけ。アークに祭壇の前まで連れて来てもらい、跪いて両手を組む。


瞬く間に、神殿は浄化のエネルギーで満たされた。


(…うん、大丈夫。どうにか浄化できそう)


イリスはゆっくりと顔を上げ、振り返る。


「アーク、次は西の神殿にお願い」


「…ああ」


アークは再びイリスを抱え上げ、南の神殿を後にした。



西の神殿でも、同様にイリスは祭壇の前に跪く。


(これで最後…どうか、力がもちますように)


祈るように力を注ぐ。神殿に、ゆっくりと浄化の力が染み渡っていく。


4か所全ての神殿の浄化が、終わった。


イリスがほっと力を抜いて、目を開けた、その時。


――ドクン、と妙な鼓動が胸を打つ。


それからすぐに、締め上げるような激痛が心臓に走る。


(――“魔力欠乏(パワーラック)”…!)


呼吸が出来ない。無論声を出すことも。


「イリス!!」


くずおれたイリスにアークが駆け寄り、身体を抱え起こす。


絶望的な痛みに意識が遠のく中、アークの声も温もりも、感じられなくなっていく。


そして。


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