表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/33

イリアさんやってきた!

ばたばたばたばた~

今日は聖龍姫さんがやってくる日です。

最寄の駅までお迎えです。

どわどわどわどわ~~

いろいろとお片付けをして、準備もあって、なかなか迎えにいけません!

「keiさん、もう約束の時間まで10分ですよ!」

どたどたどたどたぁ~

「解ってるけれど、少しでもお掃除して印象をよくしなくちゃいけないじゃん!」

もう昨日からお片づけをしているんだけど、片付かない(・_・;)

「だからと言って、女性を待たせるなんて!」

「.....。」


お髭をそっているのね....



「しょうがないでしょお~keiだって急いでいるんだから…!」

「keiさん!"金の五分"です!金の5分!」

金の五分と言うのはですね~。

お仕事が時間に間に合わなくて、ばたばたしている瞬間!

あと5分あればと思っても、時間はお金で買えない。

だから、あらかじめ準備をしておきましょう。

あらかじめ準備をする時間は金のようなのもです。という、生意気なさめのたとえ話です。

「さめは電話の転送の設定したの!予約台帳も持った!」

「準備ばんたん!」

得意げで余裕なさめ。

「じゃあkeiの代わりに、おトイレいって来て!おしっこ漏れちゃいそう。」

「はぁ~??」

ほんと、使い魔のくせして生意気!

「じゃあ、聖龍姫さんに"ちょっと遅れます"って、メールして頂戴!」

「らじゃ!」

ー 聖龍姫さん、keiさんはのんびり屋さんなので、今になってあわててお片付けしています。お迎えに行くのがたぶん30分くらい... ー

「こら~!余計なことは書かないの。」

もぉ~本当に役に立たない使い魔なのです。

空気が読めてません!

てか、使い魔がホオジロザメだなんてありえないでしょ。

keiはホント損なくじばかり引いているとおもうのです!

「keiさん、さめはS級使い魔ですよ。」

こんなときばかり、keiの表情を読んでコメントしないで!

ホント腹立つ!


そんなこんなで20分遅れ、最寄の駅に聖龍姫さんを迎えにいったよ。

「お仕事が忙しいのに、迎えに来てくださってありがとうございます。」

笑顔で待っていてくれた~(*^-^)

さめがポッケでもぞもぞしてるよ。

たぶん「仕事なんてしてませんから...」なんて、言いたいんだとおもお~。

でも、いきなり体長7cmのホオジロザメが出てきておしゃべりしたら、誰だってびっくりしちゃうよね。

なので、さめはポッケで待機しています。


ところで聖龍姫さんっとても美人です!

田舎の町の駅、エキゾチックな聖龍姫さんはにやはり目立ちます。

keiのお店のバイトさんには元読者モデルさんとか、現役アナウンサー(休職中)さんとか、すごい人がいるんだけれど~。

聖龍姫さんもとても美しいです。

バイトさんだから気楽に話しかけてるけど(気楽な雰囲気を作ってます)。

どこかで出会っても、緊張して話せない!

エーゲ海風?スパニッシュな?

予想通りアラブな感じがしますよ。

目鼻立ちに眉毛がはっきり、じゃっかん日焼けした小麦色の肌。

けれども、性格的に控えめなので圧迫感を感じないのです。

とてもニコニコ、笑顔で明るい人です。

バイトさんとして完璧かも?

「聖龍姫さんっお腹すいてるでしょ?」

今、13:20です。

「え~多少は、でも我慢できますよ。」

「じゃあ、待たせちゃったし~、ご飯を食べてこー。」


こんな田舎も町にも、最近流行りの台湾料理屋さんができました。

一品っ中華料理がついたランチが680円(ウフ!)。

メインとは別にから揚げor春巻きとかおまけ付きです(今日はから揚げ)。

しかも、100円プラスでちっちゃなスープがラーメンに!

聖龍姫さんはチンジャオロースーランチ、keiはきくらげとお肉を炒めたランチ。

でね、keiはスープを台湾ラーメンにしてもらって、二人で食べれるようにお椀を借りまった。

さらにっ海老マヨを注文しましたよ。

ラーメンやおまけのから揚げを含めて、お料理が5品です。

「わ~豪華ですね!」

「こんなにいっぱい頼んでも、ここのお店は安いんです。遠慮しないで食べて、残ったらタッパに入れて持ち帰れますよ♪いっぱい食べて、いっぱい働いてくださいな~。」

そうそう、お料理がそろったところで、日記用の写真を撮っておかなくてはなりません。

さめをぽっけから出して、パチリ!

「あっ、最近チャットに出てくるさめ君ですね。」

「そうそうkeiの使い魔だよ。日記の景色やお料理の画像に、生き物がいないと寂しいでしょ。それで登場します。keiの使い魔のいちばん大切なお仕事かな。」

イイ大人がさめの使い魔とか言って、イリアさんにへんな顔をされるかと思ったら....

笑ってたf(^_^;

「チャットに出てくるさめ君は、やっぱりからりんさんの一人芝居だったんですね」

「チャットしてるのはこいつです。幼児なんでちっちゃけど、生きてるよ。清流姫さんを驚かせないようにじっとしてます。」

「えっ!」


そんなこんなでお話をしていたのね。

ランチのつもりがちびちびっお料理をつまみながら、3時間もそのお店でお話してまった。

やっぱ、円滑なコミュニケーションをとるために、雇用者としてバイトさんの仔細なプロフィールの収集は重要なんです(エッヘン)

「聖龍姫さんはイリアさんって言うんだよね。じゃあイリーって呼んでいいですかぁ?その方が親しみやすいし!」

「からりんさん以外にも、わたしのことをイリーと呼ぶ人もいるので違和感はありません。」

「ではではっ”イリー”と呼ばせてもらいますね。」

バイトさんとの親近感は、やはり業務の遂行上重要なんでっす(ん!)

「ところでからりんさんのことは、なんてお呼びしたらいいですか?」

ランチタイムの中華料理屋さんで、ゲームのハンドルで呼び合う二人。

精龍姫さんは若いからまだいいけれど。けっこうお歳なkeiに、からりんはへんだよね。

周りの人のお客さんたちも変だと思っていた?

聞こえてないか?

「からりんはゲーム上だけのことで、SNSで使う本当のハンドルはkeiって言うんだよ。だから、keiって呼んでください。でも、お客さんの前ではオーナーかな。」

実はkeiのお店って宿泊業なのね~。

ちっちゃな宿泊施設なので、民宿?ゲストハウス?シェアルーム?と言うやつかも。

ちなみにお客さんやバイトさんたちは、オーナーとkeiのことを呼びます。

オーナーなんて変だと思っていたけれど、お客さんやバイトさんにとっては、社長は社長だし、店長は店長。

民宿やゲストハウスの場合は、個人経営だから”事業主さん!”。っていうのもヘンダシ、やっぱオーナーなのかな?

所有者?

茨城県の人はマスターと呼んでくれます。


夏休みもお盆を迎え、keiのお店もカキイレ時の夏がやってきまった。

けっきょく、バイトさんはイリーだけ。

ほかのバイトさんの応募はありせんでった。

keiはイリーに不都合や不安がないように努めているけれどもね。

そうそう、もう何十人ものアルバイトさんと働いてるので自信があります…

でも、この環境で1ヶ月半も二人きり。

イリーが退屈してしまうのではと心配でした!

でも、大丈夫だったよ。

なんかね、イリーは好奇心旺盛で自然体なのo(^^o)

夜中にお客さんから注文されたパンを仕込んでいるときも、話し相手になっていてくれる。

そして、朝はkeiより早起きをして朝ごはん(まかない)の準備をしてる~。

しかも楽しそうにしていて、圧迫を感じません。

てかね、keiは朝食にパンを注文されると6時に起きて焼かなくてはなりません!

お寝坊は許されないのです!

それよりも速く起きてくれている人がいるって、それだけでも助かります。

ただね、朝起きてきてイリーに”おはよお”いうでしょお。

すると「おはようございます。今日はキャベツとジャガイモのお味噌汁を作っています。」

なんて、微笑まれるとドキドキしちゃう!

ちなみにお味噌汁はしょっぱかったり、薄かったりします。

お客さんがいないときには、付近の観光名所をめぐってブログを書いてもらったり~。

カラオケもしまった( ^0^)θ~♪

やっぱ、外国の人と言っても女性!

ayuを歌えば、とうぜんkeiよりうまいし~!

keiの年齢を考慮してか、cyndiやマドンナさんとか歌っちゃう!

英語はもちろんネイティブ♪


ホント楽しい夏だった。

なんか、顔を合わせるたびにぺちゃくちゃおしゃべりをしている間に、夏が終わっちゃった。

お客さんの口コミも高評価!

「オーナーさんはもちろん、スタッフさんの親身な接客に恐縮するほど...」

「ほんとうに楽しかったです。オーナーさんとスタッフさん演出してくださる...」

なんでオーナーさんとスタッフさんかな~?

ペンションには男女一人づつしかいないんですよw

なんで”ご夫婦”とか、勘違いしないかなぁ~?

「(さめ)keiさんっそれはないと思いますよ!」

うるさい!

ともあれ、絶好調な夏でした!

でも、お給料を支払わなくてはならないときが、もうすぐやってきます...

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ