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養子


 あの決断から数日。

 僕の周りは著しい変化を遂げた。


 役所に書類が受理され、僕は二条宮家の養子となったし、母さんは転職して二条宮家の傘下にある会社で勤め始めた。


 あっという間に黒いスーツの人達の助けで、僕は二条宮さんの家に引っ越した。

 広い部屋を貰い、少し落ち着かない。

 今まで蔑まれていることに慣れていた僕にとって、丁寧に恭しく扱われることは非常に罪悪感が湧くというか、居心地が悪いんだよ......ね。


 二条宮さん......誕生日の関係で僕の義姉となった恵理さんがすごく嬉しそうにしていたことだけが救いかな。

 あれから毎日何かと世話を焼いてくれる。



 お風呂の大きさに戸惑っていたときに堂々と入ってきて説明を始めたのはびっくりしたけど。

 目を逸らすと思いきや僕の裸を堂々と眺めてきたんだよね。


 全く動揺されないっていうのもなんだか微妙だ。

 我ながら特筆すべき体でもないけどさ。

 こっちは恵理さんを異性として認識しているけど、僕はされていないみたいな。


 

 今は恵理って呼び捨てで呼ぶことを強要されている。

 通学路も今や一緒だ。



 名字が変わったことで僕を苛めていた人たちは軒並み関わってこなくなった。

 だけど他の人もみんな危険物だと言わんばかりに僕を避ける。

 話しかけてくれるのは恵理さんのみ。


 このままでは完全に恵理さんへ依存してしまう気がする。

 今も十分二条宮家に依存しているけど。



 だけど、

 今はとっても穏やかだ。

 付けられた家庭教師の勉強は大変だし、マナーを覚えるのも大変だけど。


 堕落かもしれない。

 虎の威を借る狐かもしれない。

 でも、


 僕はここに居たい。

 恵理さんの側に。

 



 そんなことを思うほど恵理さんは僕の心に住み着いた。

 恵理さんはここまで見越していたのかもしれない。

 だけど、

 例え打算の産物であっても、

 恵理さんに捕まるのは嫌じゃない。

 だってここは、




 こんなにも心地いいんだから。



 


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