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ヘタレる主人公(男)


 「蓮司、二条宮家の養子になって婿入りしない?」

 「......。」


 母さんまで二条宮さんに協力しているの!?


 ****


 母さんにも養子縁組の件は伝わっていたらしい。

 そして結構乗り気だった。

 言葉の端々に「なれ」という感じが滲んでいるし。

 まあそれで借金が帳消しになるのだからそうなるんだろうけどさ、

 なんだか僕という商品のオークションみたいで複雑だ。


 僕が養子縁組の書類を貰った二日後に知ったらしい。

 十中八九、二条宮さんの仕業だ。

 外堀を埋められるってこう言うことなんだなぁ......。



 そう現実逃避することしか出来ないのが現状。

 まだ流れを受け入れることに抵抗があるのだ。

 かといって染み付いた負け犬根性は拒絶を許さない。

 

 ......自分で言ってて悲しくなった。

 現状が婚約を迫られてヘタレるラノベの主人公そのものであるが、本人は気付かない。


 どうしよう......。




 ****


 「はい、お弁当。」

 屋上で二条宮さんに手渡される弁当。


 「毎日ありがとう。いただきます。」


 そういって開けると、中には色とりどりのおかずと炊き込みご飯が入っていた。


 口に入れれば広がる筍の甘味と程よい味付け。

 二条宮さんは何故か僕の好みを完璧に把握しているのだ。


 「おいしい?」

 問い掛けに脊髄反射で答える僕。

 「うん。」

 本当にこのお弁当ならいくらでも食べれる気がする。


 


 蓮司は完璧に餌付けされていた。

 


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