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養子縁組(2)

 

 今朝、二条宮さんに半ば無理やり謎の封筒を渡された。


 帰ってから何だろうと開けてみると、


 『養子縁組届』と書かれている左側が空欄の書類だった、

 左側に記入された義親の欄には『二条宮 晴明』の五文字。


 ......は?


 二条宮晴明ってあの、恵理さんの父親で、二条宮財閥の会長? 僕になんか用があるのかな?


 あわてて同封されていたもう一枚の紙を手に取る。



 そこに書かれていたのは、

 



 『遠藤蓮司君、あなた私の許嫁と言う形で二条宮家の養子にならない? 私は人格面のイッてない知り合いを婿にできて、あなたは母親と離れることなく共に今の生活から抜け出せ、ついでに私という世間一般で言うところの美少女と結婚できる。互いに親しい異性が存在しない現状において拗れもなく双方にとってとても良い提案な筈だけど。 

二条宮恵理より。』

 という謎の言葉のみ。


 ......いや、理解はできる。

 しかしその意味を認めることを脳が拒否する。

 というか認識しようとすると思考が停止してしまう。





 「......マジですか?」

 リアルでたっぷり三十分ほどフリーズした僕はようやく目の前の現実を消化した。


 というかなんで僕に友人がいないこと知っているの? あと美少女って......。

 やっぱり家の力?


 もっと言うと何で僕? 確かに最近よく話しかけてくるけれど。

 

 

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