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令嬢の猛攻?
......どっからその言葉に行きついたの?
「僕のことと言われても......。」
「何でもいいよ。嗜好、友達関係でも、将来の夢でも、現在抱えている悩みでも、家のことでも。」
ぐはぁ
この人......よくわからない上に的確に僕の弱点を突いてくる......。
と言ってもなあ......。
「じゃあ、私から聞くね。」
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......色々聞かれた。
好きな食べ物や、趣味、成績関係から家族構成まで。
正直僕の家の家族構成とかは聞いてて気持ちのいいものではないと思うんだけど、二条宮さんは嫌な顔ひとつせずに聞いてくれた。それで僕もついつい色々話してしまった。
気づくと昼休みの時間はほとんど終わっていた。
時々二条宮さんがまるで懐かしいことを聞いた時のように苦笑をしていたけど、何だったんだろ?