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予定

 白撫さんからいきなり連絡が来た。誕生日プレゼントはどんなものが嬉しいのかという趣旨のものだ。教室で耳にしたが、おそらく一ノ瀬の誕生日に向けての質問だろう。

 正直、嫉妬した。もちろん、俺より先に知り合ったあいつの方が白撫さんより仲がいいのは仕方がないことだ。でも、それはそれ、これはこれ。


「はぁ…………」


 自室のベッドに寝転がり、ため息をつく。

 だが、なにも諦めたわけじゃない。一応また相談が来そうな程度の返答をしておいたから、話せる機会は来ると思うし、もしかしたら『一緒にプレゼントを見に行ってほしい』と言われるかもしれない。


 それに何より、奈夢が一ノ瀬にガンガン行ってる。もしあそこがくっついてくれれば次点で仲良くなれていそうな俺にチャンスが巡ってくるだろう。卑怯と言われればそれまでだが、別に気にはしない。


「でもなぁ…………」


 とはいえ、奈夢だけ応援して一ノ瀬の白撫さんに対する評価を下げるというのは間接的に白撫さんに嫌われかねない。だから、いい塩梅で2人の手助けをしなければならないが…………


「どうするか」


 とりあえず今はプレゼントのアドバイスについて考えるか。




「むううううううう……!」

「いい加減機嫌直しなよー」

「いやです!」


 全く、なんですかなんなんですか!私との約束より先に小鳥遊さんと遊ぶんですか!流石の私も怒っちゃいますよ!というか、なんで小鳥遊さんが一ノ瀬君のお部屋に上がり込んでるんですかぁ!


「ほらまどか、くまさん痛そうだよ」

「あっ…………ごめんなさい」


 無意識に力が入っていたようで、ひゃーくん(くまさんのぬいぐるみ)がキュッと縮んでいました。


「にしても…………後手後手だねぇ」

「むう…………」


 やれやれと少し困った顔の未亜。


「で、何かあったの?」

「あ、そうでした」


 先程未亜を部屋に呼んだのですが、本命を忘れていました。


「誕生日プレゼント、何にしましょう」

「あー」


 ちょっと待って、というと未亜はスマホをいじり始めました。


「ふぅん…………見てみて」

「はい?」


 しばらくして彼女が私に見せてきたのは、吾野君とのチャット画面。


『良夜って欲しいものとか言ってた?』

『全く』

『ちなプレゼント渡す?』

『おう、姉ちゃんのパンツでも渡すわ』

『参考にするね♡』

『待て嘘だ』

『ならなに渡すの?』

『去年ラノベ押し付けたし、今年もそうするかな』

『どんなの?』

『俺○イル』

『参考にならないよもっとちゃんとして』

『おい』


「なんか…………きゃっきゃしてますね」

「うん誤解を招くよ?」


 ライトノベル、ですか…………


「まどか、ラノベとかあんまり知らないもんね?というか、逆に何あげたい?」

「……うまく思い浮かびませんね」

「なら、今度翔太とか連れて見に行こ。いいのがあればその時に買っちゃえばいいし」

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