三十七話 観光①
「よっし、じゃあ行くか」
そのあと、少し早めに勉強をを終わらせた。
「いこいこ!」
相模川さんが目をキラキラさせながら足踏みしている。これあれだ、尻尾があったら扇風機になるやつだ。
「みっともないですよ、未亜」
それを白撫さんが諭す。うむ、お母さんだね。
さて、財布オッケー、カバンオッケー、スマホオッケー。
よし、行こう。
「んじゃ、とりあえず……」
「右に」「左に」
翔太とお姉さんの声が重なった。
「……いやいやいやいや、待て?最初はぶらぶらすんだろ?なら、こっちからだって」
「いやいやいやいや?こっちからの方が楽しいって」
うわーめんどくさいやつだね。
「ジャンケンで」
白撫さんが間髪入れずに言う。確かに、それが正解だろう。
結果、勝ったのは翔太だった。
「よーしこっちだ!」
僕たちは翔太に続いて歩き出した。
「そう、ここら辺なんだけどな」
すぐそこの横断歩道の信号が赤になり、歩みを止めると翔太が話し始めた。
「確か今、エイドアナライズの」
「……っ」
「……お、青になったな、歩きながら話すか」
翔太がそう言い、五人で歩き出す。すると。
「邪魔だよ、どきな」
向こうから来ているおばあさんが僕らを睨みながら言ってきた。黒服の方々を引き連れて。わあ怖い。
「あ、すみません」
僕らは右寄りに一列になり、道を開けながら歩いていった。
「……チッ」
おい今舌打ちしたろババァコラ。まあ、間違ってもそんなこと口には出さないけどね。
「……っ」
そう考えていると、白撫さんが僕の右側に寄り、俯いて、隠れるようにしながら僕の服の裾を掴んだ。
多分、黒服の人たちが怖いんだろうな。
「本当に邪魔な子だよ……」
ん?今、僕の方を見て言った?そんなに肩幅大きくないぞ?全く失礼な!
それから少し経つまで、僕らの間で嫌な雰囲気が漂っていた。
「……そうだ、そろそろ腹減ってきてないか?食べ歩きなんてどうよ?」
翔太が雰囲気を変えるようにそう言った。
見ると、ちょうどそこからはお店がズラーっと並んでいた。
「食べる食べる、お腹減ったー!まどか、いこー!」
「えっちょっ」
僕の後ろに立っていた相模川さんが、白撫さんの手を握って駆けて行った。
僕らもそれを追いかけていく。
「あっ、良夜くん!あれが美味しいの、食べましょう!」
お姉さんが指さしたのは……え、なにあれ?
「あぁ、確かにうまいよな」
いやだから、なに?
「……『ミミズの蒲焼き』って……食うもんじゃないでしょ」
いや、食べられたとしても食べる人なんていないでしょ。
「いや、そう言う名前ってだけだ。実際はもっと別のもん。ミミズの蒲焼きっぽいピンク色のチュロスだな」
馬鹿なの?なんでそんな名前にしたの?面白けりゃいいやってやつなの?
そう思いつつ、なんやかんやで購入。面白さには、好奇心には勝てないよね。
それから、一口。
「……無駄に美味しいから腹立つね」
イチゴ味だった。
「じゃ、次だ」
ここまで読んでいただきありがとうございます。
やあみんな、村人Bだよ。
え、大晦日になにしてるのって?
Vを見ながら小説書いてます。へへっ。
掃除は、しません。もう一度言います。
掃除は、しますん。
……誰かつっこんで!いや、どっちやねんってつっこんで!ねえ、そんな目で見ないで、つっこんで!お願いだから!
とまあ、そんな感じでダラダラすごしてる大晦日ですよ。あーコミケ行きてえ。
さてさて、ここ最近風が強くて、外に出るとドライアイ改を発揮している僕です。当然、外になんてでていません。もちろん、家族が出かけているあいだはバッチリ寝ています。偉いでしょ。
まあ、深夜まで起きている僕が悪いんですけどね。
じゃ、今回はこんな所で。次回もよろしくお願いします!
今年一年、ありがとうございました!良いお年を!
来年もよろしくお願いします!
じゃあね、ばいばいヾ(・ω・`)