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百四十九話 やってきました

「と、いうことでやってきました、プール『アクアシア』! このプール『アクアシア』は十五種類を超えるアトラクションや水着のままで出入りできるレストラン、小さなお子様でも安心な水深20センチのプール、ハードな刺激の『流れすぎるプール』など、広さを活かして様々な楽しみ方ができる場所となっているのです!」

「な、なんか気合入ってんなお前…………」

「詳しいんだねりょーくん!」


 だってそりゃ、書いてあるもんこのパンフレットに。ていうか相模川さんにそれっぽく読めって言われただけだしぃ!


「そんな御託はいいから、早く着替えて集合ね!」


 そうなんだよね、普通なら水着の状態でこういう説明口調になるじゃん?まだ着替えてないのよ僕ら。


「オッケー、いこーぜ」


 しっかりとチケットを見せて中に入り、着替えるために分かれて進む。


「……………………」

「ん? どうしたんだよ良夜、そんなに俺らの方見て。いくら男同士とは言え、そこまで見られると流石に恥ずかしいっての」

「いや…………なんか、負けてるなぁって…………」

「どういうことだよ…………」

「わからん」

「君らはわからなくていいよ……」


 腹筋、割れてんなぁ…………

 一方、僕はなんの凹凸もなく……いや、ちょっと脂肪がついてるから凹凸はあるけど。いやそうじゃなくて。ね?


「おし、着替えたか。それじゃ、外出て待ってようぜ」


 そうして、出口付近で待つこと数分。


「お、おまたせしました」

「きたよ、りょーくん! ……わわっ」

「っと……おまたせー!」


 若干緊張気味の白撫さん、初手僕に突撃してくる小鳥遊さん、それを止めつつもテンション爆上がりの相模川さん。


 …………スイカスイカスイカスイカかぼちゃかぼちゃ。うん、なんでもない。


 一応、まだみんな上にパーカーを羽織っているためどんな水着かはわからない。


「さて良夜、さっきのもう一回よろしく!」

「いやだったら最初言う必要なかったよね」


 そんなやりとりをしつつ、合流完了。と、小鳥遊さんが正面に立って前屈みになる。


「…………気になる?気になる?りょーくん、このパーカーの下の水着、気になる?それともその更に奥が気になっちゃう?見る?見たい?」


 なんだかいつもよりグイグイくる小鳥遊さん。まあね、あれだからね。最近5周年を迎えた運命のゲームでも水着キャラクターって全然テンション変わるもんね、そういうもんだよね。


「そんなことしてないで、はやくいこー!」


 もう今すぐにでも飛び込みたくてしょうがないといった感じの相模川さんが先導する。


「はーいはい」


 それに続くようにして、翔太も歩いて行くのだった。

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