百四十八話 いきなり
『も、もしもし!』
「うおっ!?…………もしもし」
翌日、特にすることもなくだらだらしていたところ、白撫さんから電話がかかってきた。おっきい声でびっくりした。
『今お暇ですか!?』
「え?あ、うん、一応」
『そ、その、もしよろしければ、なのですが!』
その瞬間、僕と白撫さん、両方のインターホンが鳴った。
「あ、誰か来たみたいだね?」
『…………ですね』
声だけでわかる。すんごい不機嫌。
「と、とりあえず電話切って出ようか」
『はい』
背筋が凍りつきそうな怖さなんだけど!?
そんなふうに感じつつモニターを見ると、そこに映っていたのは小鳥遊さんだった。
「はーい」
『りょーくーん! プールいこー!』
いきなりだねぇ!
とりあえず出てきて、と言われて暑いんだから入ってこればいいのにと思いつつ外へ。
「おし、六人揃ったな!」
ちょうど、白撫さんも外に出たようだった。
「ん? 翔太達も来てたんだ」
「まあな」
「と、いうことで!」
どういうことで?
「みんなでプールにいきましょー!」
いえーい! と相模川さんと小鳥遊さんが拳を振り上げながら飛び上がった。
「まあ端的に説明すると、なんやかんやあって未亜がチケット、ペアのやつ三枚持ってきてくれたんでな、ちょうど六人でいいだろうってことよ」
なるほどね。
「そういえばまどか、水着ある?」
「あ、えっと、その…………いろいろありまして、その、準備はできていて、ですね……」
そう、顔を赤くしながらもにょもにょと言葉を紡ぐ白撫さん。
「良夜は?」
「僕は前に使ってたやつ、たぶんいけるからそれでいいと思う」
「じゃーみんなじゅんびおっけーかな?」
こうして、急遽プールに行くことになった。なぜか春原君が僕の肩に手を置き『お前も大変だな』と言ってきたけどなんなのかわからない。




