百三十七話 犬猿の仲?②
キリキリキリキリ…………胃が、胃がっ!
「ほーらりょーくん、あーん♡」
「あ、あー……ごふっ」
「一ノ瀬君、こっちをどうぞ?」
「あ、ちょっまっ首折れ痛いっ!」
なんやかんやあって、三人でご飯を食べることに。三人並んで座ってるんだけど、左に小鳥遊さん、右に白撫さん。背筋が凍るね。
「えっと、あの、普通に食べさせて?」
「「?」」
「………………?」
「ダメだよ?」
「ダメですよ?」
人権ないのかな?
「ほら、どうぞ」
「こっちもっ」
「おごっ」
二方向から同時に食べ物を入れられた。なんか変な味する。っていうかこれ、何と何だ?
「美味しいですか?」
「美味しい?」
口の中がいっぱいで声を出せないので、首をブンブン縦に振っておく。
「ふふ、よかった」
あのー、白撫さん。目が笑ってないんだ。
「ホントだ、おいし」
なぜか小鳥遊さんはスプーンだけ舐めてそんなことを言う。よくわからないんだけど?
「………不埒!破廉恥!弁えなさい!」
「なにを?」
「ッ〜〜〜〜!」
いきなり白撫さんが顔を真っ赤にしながらビッと指を指したが、なんのことだと小鳥遊さんはスプーンを加えたまま、動かない。
「…………あむ」
白撫さんは一旦沈黙し、手を持っている箸を加えた。そして、こっちをチラチラと見てくる。
「…………あっ」
え、そういうことか……?




