百二十二話 中へ
数分外で待てと言われ、待っていると中からはドタバタという派手な音。
「はぁ、はぁ……ど、どうぞ、お入りください……」
なにやら息を切らす白撫さん。
「お、お邪魔します……」
口には出していないけど、めちゃくちゃドキドキする。というか、女性の家に入るのって、ぶっちゃけ初めてかもしれない!なんだろう、やっぱりいい匂いとかするのかな!甘い匂いなのかな!気持ち悪いな僕!
「こっちです」
前に立って白撫さんが案内してくれるが、間取りは同じなので道はわかる。
「どうぞ……」
「失礼します……」
彼女も緊張しているのだろう、かおが少し赤い。
「……うん?」
ドアの向こうへ行こうとしたところで、なぜか前に立たれた。
「ちょ、ちょっと、あとちょっと待ってください!」
そしてまた、ドタバタという音。なにしてるんだ……?
「ふー、すぅー、はぁー……どうぞ!」
「失礼します!」
…………うわぁ、女の子!
棚にはぬいぐるみ、ベットにもぬいぐるみ。あ、随分前に取ってあげたやつもある。
「あ、あんまりじろじろみないでください!」
「ご、ごめん!」
ここから、すごく気まずくなりそうだ……




