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百二十一話 黒幕

 某日、未亜とのチャットにて。


『そういえば、良夜ってまどかの部屋入ったことある?』

『無いです』

『入れよう』


 え、な、なぜです……?


『なんでですか』

『入れよう』

『いれろ』

『いれろ』

『いれろ』


 何回もそういわれます。


『とりあえず、いれろ』


 ですが、そう言われても精神的に色々参ってしまいそうなので、入れられません。


『無理ですできません』

『想像してみて、自分の部屋で、誰も入ってこないところで二人っきり』


 …………ごくり。


『鍵さえ閉めてしまえば、流すことはなく』


 ………………どきどき。


『ベッドの上でイチャついてたら、そのまま……』


「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 …………はっ!

 柄にもなく、奇声を出してしまいました!でも仕方ありません!一ノ瀬君と、そんな、そん、な……


『詳しく』


 これは反応です。仕方がないものなのです。私は悪くありません。ええ、誓って。


『詳しくもなにも、部屋にぶち込んで監禁したままヤるんだよ』


 なにをやるんでしょう?


『なにをするんですか』

『え』


 え、と言われましても……

 それから数十秒経って、またチャットが来ました。


『既成事実作る』


 ちゅ、ちゅーとかするんでしょうか!?


『具体的には?』


 それからまた、数十秒。


『子供作る』


 ………………え?


『なぜ?』


 なぜ?なぜ?


『逃げ道を塞ぐ』


 そ、それでも……


『取られるよ』


 !

 い、いえ、一ノ瀬君は嫌かもしれないし!だめ!です!


『てことで、家にあげて、そのまましようね』

『だめです』


 で、でも、取られるのは嫌……!


『ならせめてマウストゥーマウスして』


 まうっ!

 き、キスって普通ほっぺじゃないんですか!!??


『これは本当に最終防衛ラインだから』


 ……努力しましょう。

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