百十三話 話し合い②
それから話し合うこと数十分。結果、とりあえずとしてメイド・執事喫茶ということになった。執事喫茶になったのは、最後いきなり白撫さんが「女の子だけは不公平だと思います」と言ったから。あの時の迫力といったら、もう……
そしてそのことについて、翔太がチャットでクラスメイトに確認を取っている。
「お、暇だなこいつら」
その反応的に返信が来ているんだろう、翔太がそう呟いた。
「…………反対は今んとこ無し、もう決定だな」
ということで、ひとまず決定。
「あ、そうそう。さっきは言ってなかったけど他のクラスはもう第二案三案出してるとこあるから、色々急ぐぞ」
「え、マジか」
なんでうちだけそんな遅いの?あ、そういや僕ら遊び呆けてた気もする。
「ご主人に言ったら必要なもの全部集まるんじゃない?」
特に何も考えていない様子で、相模川さんが言った。
「いや、それは流石に失礼でしょ」
「あ、大丈夫だそうです」
「うそん」
何が必要かも言ってないのにいいよって返事するのどうかと思いますよ、優純さん。
「じゃ、メニュー、教室内のレイアウト、ポスター、後は服のデザインその他諸々か。良夜頼むぞ」
「おかしくない?ねえ?」
「…………?」
「え、なにその『僕がやるのが当たり前』みたいな顔」
「ちっ、使えねえ」
「理不尽!」
全部話し合って決めるべきだよ!
「あ、じゃあ私服デザインするー!みんなにも声かけてみるねー!」
小鳥遊さんがウキウキしながらスマホを取り出して連絡を始めた。
「じゃあマネに連絡して『今度やる文化祭で食べるなら』っていうアンケ取ってもらう」
春原君も春原君で、使えるものは使うスタンスのようだ。
この二人がたのもしすぎるね。
「あ、じゃあ俺はサボるわ」
「私も」
「おかしいおかしい」
なに言ってんだこいつら。
「ちぇ……じゃあ俺らはポスターでいいか。他の奴らにも描いてもらうけど」
「さーんせー」
あれ、なんかすごい仲良しになってる。いや前も仲良かったけど、そこまでだったような……気のせいか。
そして残るは、僕と白撫さん。
「メニューは悠人のアンケを元に全員で考えるとして……二人はレイアウトだな」
一番きついやつじゃん!
「え、ずるーい!私もやりたい!」
小鳥遊さんが、再び飛びついてくる。
「させないっ!」
「きゃっ」
何かがどうにかなって、白撫さんと小鳥遊さんが抱き合う形になった。ムニとムニがむにゅってしてる。ってどこ見て何言ってんの僕。
「えー、なになに、私とイチャイチャしたかったの?だからさっきあんなに見つめてたんだ〜!かわいい!」
「ちっ、違います!見つめてはいましたが、私は」
「りょーくんとイチャつきたいと」
「なっっっ!」
きけんをさっち!(ショタボ)
「…………出遅れたね」
「文化祭で離れ離れですね」
「むぅ」
「……むむ」
なにを話していたのかは聞こえなかったけど、すんごい怖かった。




