表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

105/169

百五話 でーと!⑤

 お昼を食べ終えたのは、午後4時ごろのことだった。


「ずいぶん時間かかっちゃったね」


 とはいえ、今は夏。太陽はまだ高く。


「次はどうしようか」

「しゃ、写真を撮りましょう!」


 ブンブンと腕を振りながら、白撫さんがスマホを取り出した。あーあー、そんなに手振ったらスマホ飛んでっちゃうよ……


「ど、どこで撮ろうか?」

「どこでも大丈夫ですよ!撮るのが目的なので!」


 身体の正面で握られている彼女のスマホには、いつそうしたのだろう、さっき撮ったプリクラが貼られていた。

 ねえ、本当にいつ貼ったの恥ずかしいよやめて?確か剥がせるやつって書いてあったよ、剥がそう?


「なんならここでも構いませんが!」

「いや、人がいるからやめとこうよ」

「た、確かにそうですね」


 写真、っていってもなぁ。特にそういうスポットとかなかったよねここ。


「じゃあ、ちょっと早いけどもう帰って、校門前とかどうかな?」

「そうしましょう!」


 ということで、出口へ向かっていると。


「あ、あのぬいぐるみ……!」


 ゲームセンターの前を通ろうとしたところで、白撫さんが立ち止まった。


「あ、あの、一ノ瀬君……!」


 顔を真っ赤にしながら、白撫さんが外からでも見える位置にあるクレーンを指差した。


「あの、その、あれ……ほしい、です……」


 そういえば、以前来た時もぬいぐるみを取って帰ったっけか。あいつらは今どうしてるんだろう。白撫さんは大切にしてくれているだろうか。というか、白撫さんって確実にぬいぐるみ好きだよね。


「いいよ、やってみようか」


 そうして、ゲームセンターに入ろうとすると、視界にふと見たことのある姿が入った。


「あれ?翔太と相模川さん?」

「「‼︎‼︎」」

「本当ですね。2人とも、なにをしていらっしゃるんですか?」

「やー、別に、特にこれといったことはしてないけど」

「ま、まー、そうだな」

「あっ!未亜、そのくまさんのぬいぐるみを取ったのですね!今から私も挑戦するので、コツを教えていただけないでしょうか!」

「え?あ、いやぁ〜……翔太、いくらかけたっけ?」

「シ、シラネ」

「ってことなんだよね」


 さては馬鹿だな?


「あ、白撫さんに言っとくと、良夜に金渡せばほぼ確実にその金額内で取ってくれるぞ」

「それは知っていますよ」

「あ、そ、そう」


 なぜか堂々と言われ戸惑う翔太に、白撫さんは目を輝かせて続ける。


「でも、自分で取れたら嬉しいじゃないですかっ!」


 あー、確かにそれはあるね。大いにある。


「ということで、行きましょう!」

「じゃあ、私たちはこれで」

「え?一緒にいればいいのに」

「「えぇ……?」」

「はぁ」

「え? え、え?」


 最初が翔太と相模川さん、ため息が白撫さん、最後が僕だ。


「ギルティ」

「ギルティだな」

「ギルティですね」


 …………ここに春原君がいたら、ノーベル平和賞くれるんだろうなぁ……

ここまで読んでいただきありがとうございます。


報告


スランプ一丁、入りましたぁっ!


 文字数が減ったり、お休みしたりするかもしれません。


 次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ