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戦場で私は恨もう  作者: 球磨川 享楽
こうして私は死んだ
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神のイタズラか、悪意か

こいつは神などではなく悪魔だろう。

社会的に見ても善良な人間である私に戦場で死ぬか、人として死ぬかを選べと言っているのだから悪魔以外の何者でもない。


「失礼な人間だな。ボクを悪魔とは、これだから信仰心のない人間は困る」


「だからこそキミは戦場に行かなければならない、争いによって人は進歩し、信仰心が育まれるのだから」


確かに争いは発展を速めるが、今の時代において神への信仰など不要だろう。否定をするわけではないが、そんなものあっても救われるのは物語だけだ。

もしするとすれば、現代科学が神のかわりだろう。


「だからだ、そうやって無神論者は皆同じことを言う!」


「ボクが何度キミ達を助けたことか!何度手を差し伸べたことか!」


「なのに、キミ達は昔のように感謝すらしない!」


そんなことを言われても困る。

科学の発展によって災害もある程度、予期できる様になり環境も良くなった。戦争も一度は総力戦にまで発展したが、今では小さくなり、ニュースで少し流れるくらいだ。

それにより心に余裕が生まれ、見えない物にすがる必要が無くなったのだ。



「そうやってキミ達は増えていく。

だから、ボクは考えた」


「キミの様な人間を科学の未発展な戦場に送れば、少しは目覚めるのではないかと」


この神を自称する悪魔は何を考えている?


「それは少し、軽率すぎませんか?主よ、要は主のお力を感じられれば良いのです。ですからお考え直しを」


「これは決定した選択だ。安心しろその世界には魔法がある、無論キミにも魔力を与えるつもりだ」


嬉しいだろう、とその悪魔は笑った。

嬉しくあるものか!悪魔が渡したものだ。恐らく戦争から逃げられないようにするものだろう。


「キミは戦場でボクを楽しませればいい」


「そして、信仰心を目覚めてくれれば良い」


そうして私は転生した。

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