後篇に登場する国防軍の装備2
海軍装備集
艦艇
扶桑型原子力戦艦
要目
263m×40m、満載排水量7万2400t、原子炉4基4軸推進、乗員895名
武装
46㎝45口径旋状砲3基9門、オットー式12.7㎝速射砲4基、20㎜CIWS4基
61セル型Mk-41VLS2基(SM-2、VLA、SLCM)、324㎜3連装短魚雷発射管2基
搭載機 SH-60対潜ヘリ2機、A/O/V-8ハリアー着弾観測攻撃機2機
(必要に応じてAMH-24強襲ヘリを特戦隊の為に2機搭載可能)
同型艦 長門(2隻のみ、ただし船体の設計は大和と同じである)
日本国防海軍の象徴的な軍艦で、空母の護衛であり、それに次ぐサイズを誇る。
2003年に冷戦後の軍備縮小を目指した各国の思惑でモスクワ軍縮条約(※1)が締結され、平時下以外において保有して良い超弩級戦艦の数は5万t以上は2隻が限界数となり、大和、武蔵、信濃は既に老朽化などもあって退役している。
2隻とも帝国海軍時代に象徴的な存在だった戦艦の名を引き継いでいる。
瑞鶴型航空母艦
要目
323m×75m、満載排水量8万9400t、蒸気機関4基4軸推進、乗員4895名
武装
オットー式76㎜速射砲4基、シースパローミサイル発射機2基
搭載機
F-14E戦闘邀撃機24機、F/A-18A~D戦闘攻撃機12機、同E/F戦闘攻撃機24機
SH-60J対潜ヘリ4機、E-2早期警戒機4機(+ラファル戦闘機12機を試用)
同型艦 翔鶴、大鳳、鳳翔
1982年に起工し、87年に就役した世界でもトップクラスの大きさの空母。装甲は特殊繊維製で、扶桑にも一部の技術が流用されている。
条約があるわけでは無いが、予算的な面もあり4隻のみの保有に留まる。
金剛型イージス巡洋艦
要目
161m×20m、満載排水量9540t、ガスタービン推進2基2軸、乗員295名
武装
オットー式12.7㎝速射砲1基、20㎜CIWS2基、324㎜3連装短魚雷発射管2基
Mk-41VLS(SM-2、VLA、SLCM)合計90セル、SSM発射筒2基8門
搭載機 無し。ただしヘリ発着は可能とする。
同型艦 霧島、妙高、鳥海
艦隊防衛および空母防衛用、更には国際合同艦隊での旗艦能力も要求されるなどでアーレイ・バーク級以上の高度なシステム艦として完成している。
日韓戦争後、喪失した5隻の雪風型ミサイル駆逐艦の代替として改良型でヘリを搭載可能とした愛宕型巡洋艦4隻(愛宕、足柄、高雄、矢矧)が建造されている。
村雨型多目的巡洋艦
要目
151m×16m、満載排水量6200t、ガスタービン推進2基2軸、乗員205名
武装
オットー式76㎜速射砲1基、20㎜CIWS2基、16セル型Mk-41VLS(VLA用)1基
324㎜3連装短魚雷発射管2基、16セル型Mk-48VLS(短SAM用)1基
搭載機 SH-60対潜ヘリ2機(ないし同ヘリ1機+無人哨戒ヘリ2機)
同型艦 春雨、霧雨、夕立、電、五月雨、雷、曙、有明
史実の村雨型護衛艦相当の艦艇。CML。大きさ的に戦時中の5500t型を凌駕するサイズがあるのでここでは巡洋艦と表記しております。主要任務は対潜作戦や水上打撃である。(CML=Cruser Multi purpose Light)
改良型の高波型は12.7㎝速射砲とVLSをMk-41に統合しているのみである。
また雪風型DDG大量喪失に合わせて秋月型CGL・初霜型CML(金剛はCGA)が建造されている。(CGA=Cruser Guidead Area Defense、CGL=CG Local)
その真価は高い対潜水艦能力にあり、日韓戦争においては韓国軍のウルフパック戦術による潜水艦攻撃を防ぎ切り、艦載機がミゼットサブを撃沈するなど多くの戦果を上げている。
旗風型ミサイル巡洋艦
史実通り。ただし巡洋艦へ艦種類別がなされ、更には建造当初よりSM-2を搭載する事でイージス以下とは言え、ある程度の同時交戦能力が付与された。
雪風型ミサイル駆逐艦
史実の秋月及び高月型DDと太刀風型DDGに相当する。ベトナム戦争を皮切りに多くの日本が参戦した戦争に参加。日韓戦争では雪風含む7隻を喪失している。
日向型強襲揚陸艦
要目
260m×35m、満載排水量5万2400t、蒸気機関4基4軸推進、乗員3895名
武装
オットー式12.7㎝速射砲2基、20㎜CIWS2基、Mk-41VLS1基(短SAM専用)
搭載機
AMH-24特殊部隊強襲ヘリ3機、AH-64及びAH-1Z攻撃ヘリ9機
CH-53輸送ヘリ6機、SH-60対潜ヘリ6機、A/V-8ハリアー攻撃機12機
同型艦 伊勢、出雲、山城
(史実の日向相当の艦艇。レーダーなどは史実自衛隊の護衛艦と同じ)
那智型原子力巡洋戦艦
25.4㎝3連装砲3基を備える2.5万t級原子力巡洋艦。
外観はキーロフ級の船体にイージス艦金剛の艦橋を乗せ、その前後に25.4㎝3連装砲を合計3基(前2、後1)乗せた様な感じである。
船体の装甲はかつての高雄型重巡を凌駕し、十二分に戦艦として認められている。
強力な対空・対艦・対戦兵装を備え、指揮能力も高く艦隊指揮にも用いられる。
要目
255m×28m、満載排水量2万6400t、原子力機関4基2軸推進、乗員675名
武装
25.4㎝3連装砲3基、オットー式12.7㎝速射砲2基
20㎜CIWS4基、Mk-41VLS2基122セル(SM-2、VLA、SLCM)
4連装ハープーンSSM発射筒2基8門、324㎜短魚雷発射管2基
搭載機 SH-60対潜ヘリ3機(AMH-24多目的ヘリなら2機)
同型艦 摩耶、三笠、衣笠
因みに条約制限につき各国は2.5万t級戦艦は4隻のみが保有可能となっており、ロシアではこれがミサイル搭載の巡洋戦艦キーロフがこれにあたる。
他
阿武隈級駆逐艦
北九州撤退作戦に参加している。ただし史実と異なり11隻建造された。
(阿武隈、神通、川内、大淀、筑摩、利根、三隈、龍田)
ただし3隻はCIWSをRAMに変更して新造時から対空ミサイルを装備した木曾型(木曾、鬼怒、名取)となる。
扶桑や長門の護衛艦として韓国軍の潜水艦部隊と交戦している。
それ以外にも県海軍の主力艦として樅型護衛駆逐艦と言う簡易版が存在する。
(船体を短くしてついてで機関室を縮小。煙突を1本にしているが、ASROC発射機をハープーンと兼用化し、4発で妥協。SeaRAMを後部CIWSの代わりに装備している)
大隅型戦車輸送艦
史実の大隅型輸送艦と同じ。ただし武装はSeaRAM1基と76㎜速射砲となり、対空捜索レーダーについてもOPS-24に変更されるなどやや対空能力が強化された。
親潮型潜水艦
通常動力哨戒潜水艦。偵察作戦などに運用されている。
黒潮型攻撃原潜
親潮型の原子力版。1番艦黒潮は集中攻撃により空母漢江の撃沈に貢献している。
戦略原潜潮
トライデントミサイルを搭載する戦略潜水艦で、核の棍棒を担ぐ鋼鉄の巨鯨。
そのミサイル搭載能力は韓国軍にとって核攻撃を躊躇した要因ともなった
部隊配備状況
国防艦隊司令部(上に国防海軍総司令部、横須賀市)
※主要基地のみY=横須賀、S=佐世保、K=呉、M=舞鶴と表記する。
第1国防艦隊(Y)、第2国防艦隊(S)、第3国防艦隊(M)、第4国防艦隊(K)
県兵沿岸防衛総局(横浜)、海沿いの県に1県2隻の摂津型PDを配備。
海軍航空総隊(厚木)
厚木、岩国、大村、三沢などに戦闘機や各種ヘリコプターを配備。
海軍上陸部隊(朝霞)
陸軍と共同訓練を行っており、陸軍駐屯地と同居していることも多い。
航空輸送局
空軍に次ぐ規模の航空輸送部隊。C-1とC-130を保有する以外にもKC-130R等も保有しており、日米の海軍機への補給なども可能である。
F-18A~D”ホーネット”戦闘攻撃機
海軍空母の主力機の1つで防空、制空、爆撃や水上打撃をこなす多目的戦闘機で、日韓戦争においては艦隊防空や水上打撃、偵察に従事した。
F-18E/F”スーパーホーネット”戦闘爆撃機
海軍の次世代戦闘機。日韓戦争では制空任務や爆撃機の護衛を実施し、終盤には韓国軍弾道弾基地への空爆作戦に参加し、富嶽を撃墜したMiG-25を撃墜している。
F-14E”スーパートムキャット”戦闘機
トムキャットことF-14の最終モデルで、エンジンを信頼性の高いF-15Jと同じGE/F-110Dに変更し、アビオニクスもそれと同一にしたもので、欠陥が多いと言われたフェニックスミサイルの廃止と引き換えに最新鋭の99式空対空誘導弾及び04式空対空誘導弾の完全運用能力を付与されている。
エンジンやアビオニクス交換以前のPre-M Ship機は多くがエンジントラブルに悩まされており、近々ラファルこと紫電Ⅱにその任務を譲り退役する。
ラファル”紫電Ⅱ”戦闘機
史実のタイフーンが破綻し、欧州スタンダードファイターの名を得たフランス製の高性能戦闘攻撃機(因みに日本は(海軍のみが)開発パートナーでもあった)
ラファルとは疾風を意味するが、帝国海軍の後継組織である国防海軍が導入するに当たり同名の機体が陸軍4式戦闘機だったと言う問題があって紫電Ⅱになった。
F-14Dの後継機の1種類であり、6個中隊2隻の空母用に36機が導入された。戦後、戦績の良さからF-14AJ、BJすなわちF-14のPre M-ship機の代わりとして正式採用が決まるも、空軍での正式導入はされなかったが、海軍では2030年代まで長きに渡り使用される予定である。
そのクロースカップデルタ翼の近未来的なデザインゆえに多くの特撮作品で主人公が勤務する”精鋭部隊”の主力戦闘機のモチーフとして登場し大活躍を見せている、海軍は番組が変わるたびにスペシャルペイントを施して撮影に協力し、更にはその塗装にして幾多のエアショーに登場させている。
後に正式名をラファルA”紫電Ⅱ”からF-9”紫電Ⅱ”に改名している。
因みにレーダーについては日本製でF-2戦闘機用のJ/APG-2へ変更している。
AAM-4、AAM-3、5、MICA”IR”or”RH”の5種類の空対空誘導弾に加えASM-1、2ないしハープーン、エグゾゼの対艦ミサイルに、AGM-65や無誘導、誘導の各種爆弾やロケットなどの対地兵装、フランス製核ミサイルの搭載が可能。
A/V-8CJ”ハリアー改”
A/V-8A”ハリアー”及びシーハリアーの後継機。弾着観測機と艦隊防空や対艦打撃も担う多用途機で、日韓戦争時にはC-130やF-5戦闘機の撃墜記録を持つ。
流石に機体の電源装置が小さいのでAAM-4の運用能力は得られなかったが、代わりに米伊などで運用されるタイプと同じくAIM-120B”AMRAAM+”の運用能力を付与され、更には国産の赤外線追尾装置や電波受信装置(ESM)を装備している。
扶桑型原子力戦艦に搭載することも可能であり、その場合は2発のAAM-3と2基の追加タンクを搭載、25㎜機関砲の代わりに同サイズの弾着確認用カメラを搭載する。
CH-47JM”シー・チヌーク”輸送ヘリ
大型輸送ヘリで、揚陸艦日向用に1992年に艦のライセンス建造時に導入された。
陸軍のCH-47JAとの大きな違いは無く、海洋運用に備えて防錆塗装が施されている程度である。
ACH-24FJ”ハインド”輸送ヘリ
Mi-24の日本向けだが実態はフィンランド製で、30㎜機銃は20㎜バルカン砲ことJ/M-61バルカンへと変更され、アビオニクスは欧米や日本製が混ざり、ミサイルなどもアメリカ製が大多数で、後部座席室がロシア風なだけである。
日韓戦争においては第1空挺団の足として韓国軍の制圧で大活躍している。
将来的に現行の機体はAMH-35(Mi-35J)ないしV-22へ置きかえらる予定。
なお、輸送スペースを廃し、対潜及び掃海装備を施した機体も計画されている。
(機銃、ソノブイ、着水型ソナー、MAD、AAM、爆雷、魚雷、ASMなどを搭載)
AH-64DJ”アパッチ”攻撃ヘリ
地上への襲撃を実施する攻撃ヘリだが、ASM-1、2を搭載して水上打撃や限定的ながらAAM-3を用いたミサイルに対する防空任務なども可能。
SH-60J対潜ヘリ
海軍の対潜哨戒ヘリ。日韓戦争では対潜作戦で大活躍を見せているが、ヘルファイアミサイル搭載能力が無いので、地上上陸戦には輸送以外に使えない事が問題となり、地上攻撃能力を得たK型の設計において大きな戦訓となった。
P-3Cオライオン
海軍の誇る対潜哨戒機。対潜哨戒や水上打撃が主任務だが、富嶽ほどでは無いとはいえ、AGM-65やJDAM誘導爆弾の搭載能力を有するので九州戦争では対地攻撃にも駆り出され、充実した赤外線防御装置などは韓国陸軍に大きな脅威となり、犠牲を出しつつも地上の制圧に一役買っている。
SM-2スタンダードミサイルER、MR
長射程誘導弾。MR型と言う発射機型向けも装備している。
扶桑や金剛などは前者を、天津風、雪風、旗風は後者を搭載。
前任者であるSM-1は既に退役済みである。
RIM-7F対空迎撃ミサイル
短射程誘導弾。シースパローとも言われている。
初雪型以降の駆逐艦や紫陽花型の一部が搭載している。
瑞鶴型CVNや日向型揚陸艦はVLSに搭載している。
日韓戦争以降に建造された巡洋艦級の艦艇にはESSM発展型シースパローが最初から搭載されており艦隊防空能力を限定的ながら付与されている。
対艦艇用誘導弾
巡洋艦にとって魚雷に代わる槍。航空機搭載用を水上艦用にチューンしたもの。
地上攻撃転用型なども研究されており、弓ともいえる。
91式巡航ミサイル
空軍が戦艦の主砲弾を弾頭に改造した大型誘導弾。射程はトマホークの半分。
ただし海軍では艦艇から発射可能とする為に大和/扶桑級の46㎝砲弾ではなく、那智型の25.4㎝砲弾を用いて若干の小型軽量化を図っている。
(それでも十分地下壕を破壊できる装甲貫通能力を有している)
対馬の攻防では韓国軍の設置した地下要塞の破壊に一役買っている。
”トライデント”弾道ミサイル
1987年に潮型弾道弾潜水艦を建造した際にが米海軍から導入した弾道弾。
ちなみにそれ以前は地上発射ないし空中発射式の核ミサイルしかなかったので、帝国の核抑止は格段と向上したともいえる。
85式長射程核砲弾(※未登場兵器です。そして出す予定もありません)
サボ機構により長射程化された20。3㎝砲弾を流用した核弾頭の戦略砲弾。
流石に冷戦の産物なので1995年のモスクワ条約で廃棄されている。
(既にすべて廃棄、解体されておりストックは基地にない)
各種魚雷
324㎜の対潜水艦魚雷発射管や533㎜のマルチパーパス魚雷発射管などがある。
主に前者は水上艦、後者は潜水艦で魚雷や機雷、ミサイル用に運用されている。
艦載砲
46㎝、25.4㎝の大口径、12.7㎝、76㎜の中口径の4種類が主役。
将来的には57㎜速射砲と言う小口径砲が加わる予定。
20㎜機銃は対空迎撃専用と言われているが、手動ないし自動で水上のボートへの射撃も可能なハイブリッド機銃である。
また沿岸警備部隊や県軍は40㎜、35㎜の機関砲を装備。
※1モスクワ軍縮条約
日米露などが中心となって締結した軍備縮小のための条約
基本的には装甲と25.7㎝砲以上を有する戦艦及び巡洋戦艦のみを規制している。
5万t以上2隻(保有国は日米露のみ)、それ4万t前後は4隻までで(日米ロ英仏伊豪伯亜チなどが保有)、それ2万t以上は6隻(日米露英仏豪韓国が保有)、準弩級に類する2万t以下1万5千以上(ただし保有国は南東及び南西、北東の3中華国のみ)は無制限である。