無限の夜
掲載日:2026/07/03
これで、いったい何度目だろう?
私がここに戻って来るのは?
この無限の<回帰>の結末は、
いったいどこにあるのだろうか?
最初は、それを喜んだ。
神から与えられた<やり直し>の機会だと。
だから必死に頑張った。
今度こそは<ハッピーエンド>をと。
だけど繰り返せば、繰り返すほど、
剥がれて見える、彼の素顔。
この男とのやり直しに<ハッピーエンド>はどこにもない。
知れば知るほど、嫌いになって、
どんどん、どんどん、虚しくなる。
私はかならず、あの夜に死ぬ。
どこに逃げても、かならず死が訪れる。
神は、何を望んでいるのだろうか?
こうして、私が壊れて行く姿を
ただ悪趣味に楽しんでいるだけ?
死んでも逃げ切れない
終わりのない、やり直し。
思えば、<最初の死>が最も美しかった。
なのに、なぜ私はそれを望んでしまったのだろうか?
人生は、一度きりだから美しい。
私は、いつも失ってから初めて気づく。
大切なことに。
愚か者にもほどがある。
だとすれば、これは<天罰>なのだろうか?
そんなことを考えながら、
私はまた、その夜を迎える。




