23話 逃げる
死が迫ってくる恐怖で震えが止まらない
ナトリが来る
[させません]
ナトリは腕に力を入れる
思いっきり振った刀により防御魔法が破壊される
[な……]
ナトリがハリの横を通り過ぎる
狙いは王女だ
[そうは……]
突如腹が裂かれる
[おらぁぁぁ!]
クリスが飛び出す
だが蹴り一発で壁まで吹っ飛ぶ
王女が寝ている娘を抱えながらナトリの攻撃を避ける
そのままナトリの顔面に火を当てる
その隙を狙い出口に走る
何もせずフリーズしている俺を拾う
ナトリが水剣を投げる
王女の腹にささる…ことはなかった
下から出てきたツルによって守られる
ナトリの下からもツルが出てくる
どんどん伸びて、地上までのばす
待っているのはアルデモとルロンだ
[ギリギリセーフだな]
[みんな私達が隙を作るからその間に逃げて]
剣同士がぶつかる音がする
上で戦闘が始まった…のか?
よくわからない
[皆様大丈夫ですか?!]
[私の方はまだ何とか]
[俺は大丈夫だ、少し痛いがな]
[今上では戦闘が始まっています、多分合図が来るはずです]
どうする?
俺は何ができる?
ルカ教えてくれ
[俺らが抑えてる間に逃げろぉぉ!]
アルデモが逃げろと言っている
逃げないと
[ルミナス様と娘は私が運びます、皆様は動けますか?]
[もちろんだ]
[行きましょう]
俺らが地上に出ると城は壊れボコボコになっている
兵士たちの血や死体などがあり怖い
[あの距離なら逃げれます]
ナトリは逃げる姿を見ていた
瞬間ルロンのツルを利用してアルデモの視界を奪う
ルロンが攻撃をしようとした…しかしナトリの火剣から出た炎を受けてしまう
その隙を見逃さない
ナトリは王女の方に走り出す
アルデモが魔法を使おうとしたが、出ない
魔力が切れた
ナトリが俺たちに追いつく
王女に攻撃をする
王女は少し受けてしまう
その拍子に転び、俺とルカと娘を落としてしまう
瓦礫などの足場の悪い所に落とされた俺とルカと娘は傷を負ってしまう
それにより娘が目覚めてしまった
ナトリが王女にトドメを刺そうとする
下からツルが生えてきてそれを防ぐ
クリスとハリが攻撃をしようとした
突如ナトリから出る圧それは死を連想した
行ったら死ぬ
2人はそう確信して動けなくなってしまった
アルデモが追いつく
ナトリを攻撃を仕掛ける
首を狙う攻撃
ナトリは先に行動していた
攻撃を避け何かを掴む
それは王女の娘だった
[えっ何怖いよぉ〜]
娘は理解ができなくて泣き叫ぶ
ナトリがアルデモに剣を捨てろとジェスチャーする
まずい俺がナトリを倒すしかない
やるぞ
[うぉらぁぁ]
俺の渾身の火炎放射はナトリには当たらなかった
ナトリが俺に向かって剣を振る
やっぱり俺じゃ無理だったのか…
死にたくねぇ
ぐちょりと音を立てる
目を開けた俺の前には肩に剣が刺さっているアルデモがいた
ナトリは娘を盾にしながらアルデモと向き合う
ツルが伸びてくるが一瞬で粉々になる
その勢いのままアルデモが切り刻まれる
アルデモは俺に剣を投げる
[この剣に魔力を込めて逃げろ!]
アルデモはそう言った
俺はアルデモの剣を拾い魔力を全力で込める
ナトリがそうはさせまいと剣を振る
[させるかよ]
アルデモが隙をつき娘に当たらないようにナトリの顔面を殴った
[うおぉぉ!!!!!!!!!]
光が俺を包む
光が収まると草や木などが生えている森?に着いた
もうダメだどうなってんのかわかんねぇ
本当に1人で逃げて良かったのかな………
あぁどこだよこんな草しかない所に来て何ができるんだよぉ………
アルデモ達がどうなったのかはわからないし
あぁダメだ…こんな…所で………寝て…………
[う……え……どこだ?ここ?]
目の前に茶髪の中学生ぐらいの女の子がいた
[あっ起きましたか、びっくりしましたよこんな森の中で寝ていたんですから]
えっ?……あ……そうだ昨日色々あったな
アルデモは大丈夫なんだろうか
[あのここは?]
[森]
[どこの森ですか?]
[この森から出てないからわからないの]
[ていうかなんで森に家あるんですか?]
[そういう魔道具よ]
[どういう魔道具ですか?]
[よくわからないけど、小さい家に魔力を込めたら大きくなったよ]
よくわかんねぇな
まぁどうでもいいか
[あの…あなたの名前は?]
[私はユリ ラグラあなたは?]
[ルミナス バサラです]
[どうしてあんな所に寝ていたの?]
[説明すると長くなりますが、いいですか?]
[いいよ]
[では]
説明中
[なるほど、テレポート魔法………剣…………………あ〜〜………うん、そうなんだね………
とにかく大変だったと思うけど、これからどうするの?]
[多分アルデモさん達が何とかしてくれてると思うんで、戻ろうかと]
[う〜ん……私も付いていっていい?]
[えっ?もちろんいいですけど、親が心配しますよ]
[あぁそれなら大丈夫親ならいないから]
あ〜地雷踏んだかも
[えっと…すいません]
[いいのいいの気にしないで、それじゃあ私は用意するから少しまってて]
付いて来てくれるのはありがたいが大丈夫なんだろうか、見た感じまだ若そうだし、この森から出ていないてことは外のこと何も知らないだろうし
とにかくよくわからない奴だし
アルデモみたいな安心感はないな
とういうかここはどこなんだろうか、俺の魔力量ならそんな遠くには行ってないと思うが
[はい、終わったよ〜]
何!?ローブにカッコいい帽子
よくいる魔法使いの格好だ
憧れるなぁ
[いやだなそんなにジロジロ見ないでくださいよ]
[あっすいません]
[全然私に惚れてもらってもいいですけどね!]
[ウンウン、トッテモホレマシタ]
[そうでしょ]
[あと俺と一緒に剣が落ちていたはずですがどこにありますか?]
[あ〜〜〜………剣のことなんだけど……]
[何ですか?]
[これ見て]
[は?!?!折れてんじゃん、なんで!?]
やべ、普通に素が出てしまった
これで嫌われたらやだなぁ
[私が踏んで壊しました…すいません……]
何で?普通踏んだだけで壊れる代物じゃないだろ
まさかナトリとの戦闘で耐久値的な奴が削れていたのか?
いや、そんな弱いわけないだろ
こいつ見た目に反してめちゃくちゃデブなのか?
次アルデモに会う時どんな顔して会えばいいんだよ
[えーーーどうしよ]
[とりあえず、私が持っとくからさ、多分直せる人いると思うよ……]
[そうだといいですけど……]
[まだ使えるかもよ私が魔力込めてみるよ]
しかし何も起こらなかった
[………………本当にすいません]
[責任取ってくださいね]
[はい………]




