表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】星の海、月の船  作者: BIRD
第8章:アルビレオの日常

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

81/103

第71話:艦内プール

子供たちから「艦内プールを作ってほしい」とリクエストされた。

ソロルでみんな泳ぎを覚えたから、次に水惑星へ行った時に、感覚を忘れないようにしたいらしい。

特にプール推しなのはカールだ。

イルカは本能で泳げるから、練習はいらないんじゃないかな?

って聞いてみたら、泳ぎじゃなくてジャンプを極めて、みんなに見せたいらしい。

アイオはプール作りを快諾したよ。

既に大浴場を作っているから、プールはその応用で作れるみたいだ。

とりあえず、子供たちが泳ぐ水深80cmプールと、カールのジャンプ用の水深6mプールが作られた。

おまけに飼育水槽も作って、ソロル星で捕まえた魚たちの飼育まで始まった。

そのエリアだけ見ると、宇宙船の中というより水族館に思えてくるよ。


 宇宙船アルビレオ号

 艦長トオヤ・ユージアライトの日記より




「ねえねえ、おとうさん、また水惑星に行ったらお魚捕まえて飼いたいな」

「いいけど、その星の人たちから許可をもらってから捕まえるんだよ」


水槽内を泳ぐ様々な色の魚たちを眺めて、カールがおねだりする。

最初は母星の父王を想って「トオヤ」と名前で呼んでいたカールも、今では他の子供たちと同じくトオヤを「おとうさん」と呼んでいた。


「水槽が作れるって分ってたらアクウァの魚たちも連れて来たのになぁ」


残念がるカールの故郷にも、様々な色や形の魚たちがいる。

ソロルの魚たちを眺めて、カールはふと遠い故郷を想った。


「カール! これ見て!」 

「お母さんが新しいフロートを作ってくれたよ!」

「プールに浮かべてみるから一緒に遊ぼう!」


そこへ、他の子供たちが賑やかに駆け寄って来る。

チアルムが嬉しそうに抱えているのは、アルビレオ号のミニチュアみたいな白鳥のフロートだ。


「うん! 行こう!」


カールも元気よく駈け出して、他の子たちと仲良くプールに向かう。

プールエリアの気温と水温は、水遊びにちょうどいい温度に保たれている。

大浴場と同じで、プールにも循環ろ過機能が付いていて、水はいつも清潔で適温を維持していた。


「みんな元気だなぁ」


みんな揃って水遊びに夢中の子供たちを、プール監視員代わりのトオヤが眺めながら言う。

トオヤも子供の頃にプールに入った経験はあるが、彼が育ったコロニー【ベネトナシュ】のプールは軍隊の水中訓練用で、遊ぶというよりは泳ぎの練習に特化していた。


「アニムスは最初は水が苦手でしたが、今は楽しいみたいですね」


トオヤに飲み物を手渡しながら、アイオが微笑む。

保護される前、渓流に落ちて死にかけたアニムスは、当初は水に入る事を怖がっていた。

お風呂と同じでトオヤに抱かれていれば安心するので、プールを作って間もない頃はトオヤが抱いてプールに入っていた。

そんなアニムスも、しばらくすると慣れてきて、今ではみんなと遊べるほどになっている。


「ねえアイオ、大人用プールも作ってくれない?」

「あたしたち、水中エクササイズがしたいの」


子供たちと一緒に水遊びを楽しんでいたレシカたち女性陣が、アイオにリクエストする。

後に水深1.1mの大人用プールが作られ、主に女性乗組員の間で水中エクササイズが流行し始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ