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【完結】星の海、月の船  作者: BIRD
第4章:星の絆

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端末アイオの記録④

アルビレオの端末アイオです。

子供が増えました。

勿論ボクが産んだわけではないですよ。

トオヤとボクを「おとうさん」「おかあさん」と呼ぶ、2人目の子供です。


壮絶な過去を持つ少年アニムス。

彼には肉親が名付けた本当の名前がありましたが、トオヤが付けた名前で呼ばれたいと望んだので、引き続きアニムスと呼んでいます。

言葉を取り戻すには、まだしばらくかかるようです。

でも精神感応(テレパシー)で話せるので、それほど困らないかもしれません。


戻って来てからのアニムスは、甘えん坊になりました。

実年齢はチアルムの方が年下なんですが、本人たちはそんな事は気にしないようです。

ごはんを食べる時はカールとチアルムの2人から交互に食べさせてもらっています。

お風呂はトオヤに抱っこされて向かいます。

もう普通に歩いたり走ったり出来る子ですが、トオヤに抱き上げてもらうのを待っていたりします。


お風呂は子供たちとトオヤとボク、いつも5人で入ります。

カールとチアルム2人がかりで身体を洗ってもらったアニムスは、ボクが洗い上げたトオヤに抱っこされてお湯の中に入っていきます。

アニムスの中では、お風呂=トオヤに抱っこされるもの、というイメージが出来上がっているのかもしれません。

大人10人くらい余裕で一緒に入れる広い浴槽なのに、アニムスはトオヤの膝の上から降りようとせず、ず~っとベッタリくっついています。

最初に助けられた時にトオヤに抱かれていたので、その腕の中や身体の温もりが一番安心するようです。

トオヤも「お風呂では思いっきり甘やかしてあげよう」と言っていて、ぴったり身体を寄せてくるアニムスを抱き締めたり額にキスをしたりしています。

ちょっと羨ましいのは、内緒ですよ。


子供たちの寝室には、ゆったりサイズのベッドを置きました。

3人はそのベッドでアニムスを真ん中に、左右にカールとチアルムが寄り添って眠っています。

アニムスはカールに腕枕してもらって、チアルムの子守歌を聞きながら幸せそうに眼を閉じています。

みんな成長期なので、何年か経ったらベッドはもう少し大きいものを作ってあげた方が良さそうですね。


チアルムがカールやアニムスと一緒に寝るようになったので、ボクはトオヤと2人で寝ています。

2人きりで過ごすその時間が、1日で最も幸せを感じる時です。

ピッタリ身体を寄せると抱き締めてくれて、顔を寄せるとキスしてくれるんですが、いつも額か頬なんです。

違う、そこじゃない。

恋人や夫婦みたいに口付けが出来る日は、まだ遠いみたいです。

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