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Rusty Rail

作者:雪村悠佳
夏休み。
僕は、廃線になった幌倉鉄道に今も残る駅跡を訪れた。
炎天下、草ぼうぼうの荒れ地の中に当時のまま時が止まったかのように――だけど時の流れを物語るように、すっかり荒れ果てて佇む駅の施設。
それを見てなんとも言えない気持ちになった僕は、荒れたホームに寝そべって、目を閉じた。
夜行列車の疲れからか、少し眠気が襲う。

そして目を覚ますと、2人の女の子がホームにいた。
見回すと、草生して荒れ果てていたホームは、今も使われているかのようにきれいになっており、そこに止まっているのはもう二度と来ないはずの電車。

――見るからに古い車体で、エンジンが唸りを上げり。
一緒に乗った2人と話しながら。
終点に向かって、もう存在しないはずの、各駅停車の電車に僕は揺られる。

※申し訳ありません、本来は短期連載の予定だったのですが、公開設定ミスで一気に公開されてしまいました……。
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