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vol.1〜偶然の事

指定はありません。ちなみに下ネタもありませんのでご安心下さい、お楽しみに。

今、突然こんな事を思い出すのは







何かあると思ってた。だから起こったんだ、彼奴から、そして俺への仕返し。






















[中津先輩ー!1年全員集合しましたー!]






[2年は2名学校を欠席してまーす!]









[分かったー!じゃあとりあえず先生が来るまでいつものようグラウンド走って、各自二人一組作って筋トレやっといてくれ!]






[分かりましたー!]









高校3年、最後の夏。甲子園目指せるかどうかは分からないけど、やるだけやるのが俺のモットーだな。







(今日も同じヤツサボりやがったなァこの野郎ー絶対ェ熱は嘘だな。どっかの声優アイドルの限定コンサートでもわざわざ都会まで見に行ってんだろーこのオタクが。限定なんだから、大した事ねぇんだよ…たく…どいつもこいつも、)















[夏になると溶ける]






ドンッ







痛ッ!?













出た、同級生で小学校からのつき合いの河田/かわた。










ま、つき合いつってもアレから口も目もまともに合わせねぇからな。それはコイツから仕掛けて来た事。










そして、その原因を作ったのは小学校ん時は悪だった俺。






ちなみに、俺は暇だったから一つのグループに入ってコイツを苛めた訳。









そのグループのリーダーがまた凄く悪でさ、最初は俺も他のヤツらも引いたわ。

懐ぃなァ、あん時は若かった。










絶対ェ高校には行かねぇって思ってたのに、思ってたのに、思ってたのにィ〜〜〜〜〜〜(泣)(泣)(泣)(泣)










俺が滑り止めのこの高校に来てしまったって訳だ。。。







野球は、リトルから中学高校とやって来て。

ちなみに彼奴は、小学校の上級のリトルじゃなくて地域のクラブみたいのに入ってたって昔誰かから訊いた。















だから、3年にもなって補欠なんだよほ・け・つ。






ま、ちなみに俺は?今こうしての部長代理だけどな。




ウチのもうちょっとで素晴らしき引退だってのに部長、家庭の事情でもうすぐ季節外れの引越しするんだってさ。なんでか何故か先生達も訳を知らない訳で。。。色々頼まれております、はい。







だから今日も早速部活終わったら、先生が頼んでおいたボール段ボール2個分取りに行く事になってんだよなァ。わくわく、遣り甲斐あるぜぇーしっかり勉強しろよー後輩。♪♪♪♪♪







彼奴は、素直に他の同級生のダチとグラウンドを走り出した。







ま、女子にモテてるのは確かなんだけどな。(ってか彼奴にはもう既に、1年の秋の文化祭から同級生の彼女居なかったっけか?確か、卓球部の…俺的にはまぁまぁ可愛い娘の…)










ま、いっか。

おっしゃ、さっさと部活終わらせるゾー!!














キーンコーンカーンコーン…







[以上、解散ッ!!]







[お疲れ様でしたアッ!!!!]







[1年!全部片して帰れよー!昨日、ボール何個か残ってたゾー!]







[すみませんでしたー!]



















さてと…。



確か場所は…、





























此処のビルの5階って書いてあるな…。









階段面倒だからエレベーターで行こ、今日は疲れた。




[ふぅーあちぃ。]










ガー…ガンッ!!







ビクッ!!




[!!]






な、なんだッ!?







閉まるホントに直前の隙間の向こう側から、両手が掴んで来てその扉をこじ開けて来た。









エレベーターの扉はあっという間に開きまた閉じた。










[な、な、な、な、な、]







[あ…]と、少し驚いた顔をしてこちらを見て来たのは?









[なんで河田が…、お前がこんなとこに居んだよッ!!]






[悪いかよ此処にいちゃあ………………あっつ…]







と、河田はエレベーターが進み始めるなり制服のボタンを外し全体を緩めた。

格好付けてんのかこいつは、アホか。










絶対ェ口、訊かねぇッ!!!!!!!!







ウギィ――――――ン…






[?…]






なんか、エレベーターの上から変な音が…。































ガコンッ







は?
















まさかな…。



























ガタ――――――ンッ







ウィ――――――ン…

フ…






















[な、な、な、な、な、な、な、…]







[マジかよ………………おいおい…マジに冗談じゃねぇよ…]と、首元の制服をいじりながらエレベーターにある監視カメラに目をやった河田。





















嘘だろ―――――――ッ!!!!!!!!!!










エレベーターに、閉じ込められたア――――――――ッ!?!?!!!!!!!?!!







しかも河田に限ってエ――――――ッ

最悪だア―――――ッ今日に限って、あり得ない――――――ッ













ぜ…、絶対ェに口訊かねぇッ!!眼も合わせねぇッ!!!!!!




































































―一時間後…




携帯は家、

暑い、

暗い、

何もない、あるのは…残りの使えそうなものはスポーツドリンクだけ。









淋しい淋しい音無しだ。


けど、

やっぱりコイツ(河田)とは何が遇っても話せねぇッ!!















…。






つっても、エレベーターの緊急昨日も監視カメラも利いてねぇからなー…どうせ叫んでも誰一人気付いてくれやしねぇよ…。







たく…

ドラマみたくなっちまったよ…。


まさか…次にはコイツが熱かなんかでぶっ倒れたりしねぇだろうなぁ…。









こっちだって、暑っちィんだぞぉー…。











































だから、上半身制服全部脱いで裸にすんなって言ってんのォッ!!!!!!!!









恥ずかしくねぇのかアッ!!!!!!!!







[水…]









[は…?]







ハッ、しまった!

口と眼ェ合わせちまったア!!







けど直ぐに逆方向に身体を向けさせた。












けど…、

ちょっと様子…変?



凄ェ汗掻いてるし…









ちょっと、ヤバいかも…。

熱中症なんかになられたら隣に居た俺が困るッ。










(;¬_¬)…。



ジー…と、指定鞄のファスナーを横に引っ張った。










[?…]







身体を背けたまま、全く冷たくないスポーツドリンクのペットボトルを持ち腕を渡すようにピンと真横に背筋良く伸ばした。

何も言わず。









[…]







[…(;¬_¬)…]







[さ…サンキュー]









…(;¬_¬)。









っつか俺も欲しいんだけど。くれねぇんだ、全部自分の物にするヤツなんだ、へー…










ゴク…



[マッズッ、ぬっるッ!!]




バッ







[なら、もうやらねぇよッ!!返せッ]







あ、

何年ぶりかに口訊いた。










[お前の声、久し振りに訊いた。ってか何年ぶりだ?3年?]









ドキン…












はー?

声は毎日訊いてんだろうがぁー…意味分かんねぇ。

やっぱ、熱あんのか?









ピタリ。






いきなりこちらからだいぶ強引にと、額と額同士をくっ付けた。









熱は無いな。

良かった。




って何、安心してんだよ俺は…自分の事を優先に心配しろ。ぶっ倒れねぇように、ぶっ倒れたらマジに試合にも出れなければレギュラー落ちすんぞ。










そして、俺達はただただ何もせずじっと助けを待つ事しか出来なかった。









スポーツドリンクは、交代交代に見事に水滴1つも残さないでカラッからに飲み干した。









―閉じ込められて5間後…






中の酸素もだんだん薄くなってくる感じまでしてきた…身体のぼーっとしてだるい感覚…。













[ごめん。]







何故か俺が謝った。

過去の事で、ずっと気にしてないようで気にしてたのかもしれない。






[…]







[俺もさ…、その…なんてゆーか…あん時はあのグループしかダチ…つーか…仲間っぽいのが居なかったからさ…。あん時も、最初はびびったんだよ他のヤツらも。けど結局逃げだから結局、お前を…河田を傷付ける事になっちまった…俺らが壊した理科室の道具なのにお前のせいにしだかしただけなのにな、だって…お前4年の時ほとんどその1年間教室来なかったろ?だから…その…辛かっただろうなったって思ってさ…]







[だ…]







[え…?]





































[お前のせいだ。あの時の傷口は一生許さない、一生恨んでやる]













[う、うわあああああぁぁぁぁッ!!!!!!!!!!]







ガバッ!!







[ハァッハァッハァッハァッハァッハァッ…]









[おい…凄ぇなんか俺の名前言いながら魘されてたけど…まさか…このまま閉じ込め殺されるのか…?]











[な、なんだ…夢…か…]







[一体どんな夢見たらそんなに…]







ドクンッ!!







[痛ッアッ…!!]







ギリ…ッ







[?]







夢、だった…。

でも、現実にも謝った方が良いのかも…。


まだ時間あると思うし。。。







[あ…あのさ…]










[…………………っ…]







[小4の時…]









何故か、心臓がバクバク言ってる。







[その…なんて…いうか…]







[はぁ…]







ッ!!







た、ため息疲れたッ!!ショックッ!!










[ごめん、悪かったッ!!俺ッそのッ]










トサ…







!!

!?

!!







な、な、な、なッ!!







肩寝エ――――――ッ!!!!!!!!!?!!!?!!!!!!







河田が俺の肩に寄りそってきた。













あーもう良いや。

俺も寝よ。






いやー駄目駄目…

誰が誰かを待つんだよ…誰が…















ってかさっきの訊いてねぇだろこいつ…。(;¬_¬)
















―数分後…







(;¬_¬)…









―数分後…










(;¬_¬)……


















―数分後…






(;¬_¬)………………。









(ドキドキドキドキって、なんだ?)



















あーもう良いや。

俺も寝よ。






いやー駄目駄目…

誰が誰かを待つんだよ…誰が…















ってかさっきの訊いてねぇだろこいつ…。(;¬_¬)
















―数分後…







(;¬_¬)…









―数分後…










(;¬_¬)……


















―数分後…






(;¬_¬)………………。









(ドキドキドキドキって、なんだ?)



















―数日後







[休憩ー!]







[中津先輩ッ中津先輩ッ中津先輩ッ中津先輩ッ]







[一回で分かるつっつのッ]












放課後、部活休憩中2年トリオが何らかの情報を持って来てやって来た。









[なんだよ…お前ら今日も相変わらず]










[5日前、河田先輩とエレベーター衝突事件に巻き込まれたってホントっすかッ!?]









ハッ!!







って、ってかエ、エレベーター衝突事件ってなんだよッってかそんな情報どっから…!先生には口止め料渡したのにッ…!!






[河田先輩の見舞い行ってるんすかッ!?何処の病院なのか教えて下さいッ俺らも一緒に行きたいッスッ!!]




ハ?




[宜しくお願いしますッ!!]









[騒ぎにならないように他のやつらには言ってませんからッ]










病院?

入院?

何で?










[河田のやつどうかしたのか?]









[え?]













[え?何言ってるんすかー、河田先輩。事件の翌日、学校来る時に交通事故に遇ったじゃないすかッ]







え?







知らなか…



ってか…















[こ、こ、交通事故って!?]










[い、痛いっす中津先輩…っっっ…]







[まぁ…自分で傷付けた分は自分で払えって言ってましたけどね…心配はないと思いますけどーってもう居ないし中津先輩]









[ホント、中津先輩は河田先輩の事好きなんだねぇー。うんうん♪]









[えッ!?な、な、な、中津先輩ってホ〇だったのオッ!?]










[違うよ。男の中の男、今一番野球部で熱い友情だよ]


















[けど、あの調子だとホントに入院した事知らなかったんだね今まで。そしてずっとグラウンドに居ない河田先輩の存在を横目でチラホラ気にしてた]







[やっぱ中津先輩はホ〇?]











[でも、中津先輩がツンデレ攻め×河田先輩がクール受けだったらなんだか萌えるよね。うんうん♪]









((お前がホ〇だったのかアッ!!))



[ハァッハァッハァッハァッハァッハァッ]









[おい、中津はどうした。さっきまで居たろ、大事な話が来てるんだが]









[え、えーと…中津先輩ならーそのー]







[急にお腹の調子が悪くなったって、ついさっき帰りました]







[昼に悪い物でも食べたのか?あいつはー…]









[先生、所でー…中津先輩への大事な話の内容とは?]










[ん?まぁ、いずれ分かる事だからな。]







[な、なんなんすか!?]







[大事な話って!!]







[Y大学からの推薦合格だよ、推薦合格。訊いたらびっくりするだろうなぁー中津のやつ、やつはプロになる為なら何でも頑張って来たからな]







[[Y、Y、Y大学ううううううゥゥゥゥゥッ!!!?!?!?!!!?!!!?!!]]







[大変だアッ]












そんな事も知らずに、走って走ってただ走っていつの間にか病院に着いてた。









何時間走っただろう、忘れた。










[ハァッハァッハァッハァッハァッ]







ガー…ダッ







[走らないで下さい!]







[すみませーん!!ちょっと急いでますんでエッ!!]






[叫ばないで下さい!]







[すみませーん!]










受付に走った。







バンッ






カウンターを叩いた。




[お客様?他のお客様にご迷惑になられますから、お静か…に…](イ、イケメン高校生…!!)







[すみません…友人…いや…………河田研吾かわたけんごの、彼奴の病室は何処ですかッ!!早くッ!!]







(あら、友達思いなのね。こんなに汗だくになって、素敵な子。あたしそういうの好きよ?)







[えーと…河田研吾様の病室は7階の777号室になりますね、個室ではないのでお静かにお願いしまーすってもう居ないし。]












―777号室






室の前に着いた。






[ハァッハァッハァッハァッハァッ]









病室の看板欄に名前が入って居た。

河田研吾と…

その名前を見ただけで、苦しくて苦しくて苦しくてドキドキしてドキドキして







今のところ、自分の心臓の状態がさっぱり分からない。










それくらい、
















































好きなのか?

奴の事、

だとしたら?


男でも良いのか?

駄目だろ、これこそ禁断の恋になっちまう!
















好き、みたいだ…。



ズキズキズキ…ッ










患者の女の子達がイケメンの河田の噂を訊き付けて来たのか、河田を囲んで何やら楽しそうに話しているのを見ただけ。






唇を噛み締める自分が居た。







[…………っ………]







[あ、ねぇねぇ。その中津洋明/なかつひろあき君ってもしかしてあの子じゃない?]







[えー?]と、一人の女の子が指を指し4〜5人の女の子がこちら河田と話していて嬉しそうにを見て来た。







[わおー、河田君に負けずにかなりのイケメン男子じゃない?あたし好み♪]と、言い携帯を取り出しながらこちらに歩いて来た。







[ねぇ、メアド交換して?お願い♪]







[………………]







[ねぇ、あたしの話訊いてるのォ?♪]自分の肩に乗せて来た馴れ馴れしい女の子をなぎはらった。









[この部屋の他の患者さんの迷惑を考えてさっさとうせろ]







[な…!]







女の子は部屋を出て行った。











[君、ありがとう]と、周りにいた人達に感謝されながら河田のベット前にパイプ椅子に座った。









[中津ありがとな、俺もああいう化粧濃い女は嫌いなんだ。助かったよ]







[なら自分で言えよ]






[好きって?]







ドキンっ







[は?]






は?










シャ―――――…ッ







河田はいきなりカーテンを閉め、

いきなり俺の肩を掴んで来て身体を引っ張った。










[お前の事、好きだよ]と、耳元で囁かれたら頭クラクラ。










[な、な、な、な、な、な、]







[だから好きだって…はっきり言って、数日前のエレベーター事件が一番効いたのかもな…(;¬_¬)(照)]







[な、]







[苦しかったけど凄ェドキドキした…さっきの女らと居ても別に興味も向かないし、]









[な、]









[第一、その日から毎晩お前の…中津洋明の夢を見るし…。暇さえあれば脳みその中は中津の事でいっぱいだ…]










[訊いて…俺の今の心臓、今凄ェ幸せって云ってる…。]







ホント…だ…







ドクン

ドクン

ドクン

ドクン

ドクン…







俺はその音で全ての事が落ち着いたのか、その後俺から河田の手に触れ互いに握り締めた。







そして、子猫が親猫にすりすりと甘えるようにベットに横になり大好きな河田を視線だけで見上げる。









[ごめんな?河田…]







[ん?]









[小4の時、あん時の俺…まだ本当の友達、本当の仲間ってもん知らなかったから…そのダチを裏切ってまた新しい友達を作るのが怖かったんだと思う]







[中津…]









[昔の傷、まだ…忘れても一生消え無いけど、けど…!その分、俺が埋め合わせすっから!俺の愛で…!]







カアアアアァァァァ。







[ありがとう中津、今の俺達になれた事も今までの事全部全部全部。偶然の事なんだよ…偶然は必然に愛しい]









嗚呼、愛しい…









このひとを…










俺が手に入れた事も、偶然なのか…







俺は必然だと思いたい、貴方はどう思いますか?同じ思いだと…良いな…。






ずっと。

これからもずっと…










[好きだよ中津]









[俺も、河田の事好きっ♪]






















【偶然の事】おわり。



〜かわちやからの終了コメント〜







最後までお付き合い、ありがとうございました。

なんやかんやいって、好きなんですよねぇ〜皆さん(笑)






今、書いてる頃はろくに受験勉強もせずに家一人クーラー独り占めしております(笑)






【偶然の事】シリーズでは、短編一つ一つを連載投票式で連載してゆきますのでこれからもかわちや率いる【偶然の事】シリーズを宜しくお願いします。




ご感想、心よりお待ちしております。







以上、かわちやからでした。

失礼します。










良い夏を。

ご感想、宜しくお願いします。

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