8.4.明解!W・B・アライランス!
11月の本編更新前に、これまでのお話のまとめ
11月の本編更新の前に、話を整理しようという回。(今週はおはなしはないです、すんません)
≪あらすじ≫
■背景
魔法によって生活が豊かになった世界。
人々は火や水、言葉、交通などを魔法により自在に手にすることができた。
その魔法の恩恵と人々を繋ぐ、世界的公務員を魔導師という―
■はじまり
魔導師養成学校の流水魔法学科を主席で卒業したエルフ、エオル・ラーセンは、
その余りある才能を活かす場を決めかねていた。(つまり進路が決められない)
希望の職につけなかった同期からは「贅沢者は進路で絶望を味わえ」とからかわれてしまう。
■きっかけ
そんな折り、
専攻する魔法の「学科」も、専門の武術を学ぶ「ゼミ」も全く違うが
何となく仲が良かったシャンドラ・スウェフィードからの一言で、
エオルの順風満帆だった人生は一変する。
「俺様と起業しないか?」
■のろしをあげる
翌日、マジックワープ(魔導師専用の瞬間移動できる交通機関)により、
ムー大陸 マーフ国 首都アートリーに降り立ったエオルはがく然とする。
何故か自分とシャンドラの指名手配書が。
そして、
たまたま出くわした魔導師犯罪専用の警察「トランプ」に、フィードは宣言した。
自分たちは魔導師による犯罪組織「ウィザード(魔導師)・バスター(クソくらえ)・アライランス(同盟)」だと。
■最大の謎
追っ手から逃れ、
問いただすエオル。
だがフィードは「歴史が動くまで」という意味深な期限まで理由は秘密との一点張り。
後に引けなくなったエオルは渋々フィードについていくことに。
■出会い
道中、
記憶喪失の少女、染井よしのと出会い、
彼女の故郷「ジパング」を目指すことになる。
しかしそれは魔導師協会にとって、都合の悪いものだった。
■キー背景
魔法の恩恵により豊かな生活を送られるようになった"魔法圏"の人々。
しかし、魔法は大地の気を消耗する両刃の剣でもあった。
大地の気の枯渇を憂い、
元の魔法に頼らず自然のあるがままに暮らそうとする宗教"神使教"は"魔法圏"の人々とは対局に位置する人々。
意見がぶつかれば当然争いが起こる。
"魔法圏"と"神使教"は長年争い続けてきた。
■対抗勢力その1
W・B・アライランスがジパング人を人質にとったという犯行声明を受けた魔導師協会。
トランプにこのまま逮捕を任せておけば、
魔法圏の国々への報告義務が生じ、
神使教との摩擦は避けられない。
何としても事を公にせずに解決したい。
そこでフィードと学生時代に関係の深い
ユディウス&マリア→トランプの動向監視
ガルフィン&ヤクトミ→W・B・アライランス捕縛&人質救出
という体制で対処に乗り出す。
■対抗勢力その2
ムー大陸に蔓延する魔薬が魔導師を名乗る犯人によって広められていることを掴んだ対魔導師犯罪警察組織「トランプ」。
このまま魔薬被害が広がり神使教の巡礼と重なれば神使教との摩擦が避けられないと捜査に乗り出す。
■対抗勢力その3
薬物事件の主犯ギルティンと
フィードたちがアートリーの町で出会った犯罪者フォビアリは仲間だった。
「カーニバル」と称する彼ら「犯罪組織ブレーメン」の目的は…?
■そして
魔導師協会
トランプ
ブレーメン
3つの勢力からの攻撃を逃れ、
よしのを無事ジパングに送り届けることができるのか?
そして、W・B・アライランスの目的とは…?
≪現状≫
■W・B・アライランス
よしのの失われた記憶を取り戻す手がかりを求め、ジパングを目指す。
ただし神使教国家であるジパングは魔法圏との争いで鎖国中。
乗り込むには年に一度巡礼の為に開国する時しかチャンスはない。
そこで巡礼船が出航するパンゲア大陸はファンディアス国、ファリアス港を目指すことに。
またよしのを共犯者扱いされぬよう魔導師協会に対してよしのは人質と宣言。
魔導師協会とトランプからの追っ手から逃れつつ、
目下直近の目標として最短ルートでムー大陸を北に抜け、
ムー大陸の北に位置するパンゲア大陸入りを設定。
■魔導師協会
魔導師協会会長と直属の機関、魔導師養成学校の教師達によって
W・B・アライランス対策委員会を設置。
引き続きトランプがジパング人人質の件を認識しているかの監視とW・B・アライランス捜索を継続中。
■対魔導師犯罪警察組織「トランプ」
薬物事件の被害がジパングへの巡礼に及ばないように、
ムー大陸で薬物事件を食い止めることを目標。
薬物事件はギルティンという男が容疑者であることを掴むが、
魔導師5人を相手に全員を手に掛けるほどの力を持つことから、
事件を上から二番目「副将軍出動レベル」に引き上げ、
W・B・アライランス対応だった市松桃次郎を担当に置き、捜査を開始する。
■謎の犯罪組織「ブレーメン」
触法する物品を取り扱う闇ブローカーのフォビアリ、危険な魔薬をタダでバラまくギルティン。
「生きのいい新人魔導師2人」
「それは"パーヴァー"の仕事」
「カーニバルのため」
何やら意味深な発言が見られるが、果たしてその目的は…?
≪登場人物≫
■シャンドラ・スウェフィード
本作の主人公。
爆発や炎の魔法「爆炎魔法」の使い手。
武器は拳。
必殺技は卒業研究で編み出した「魔法拳」。だけど強力すぎてなかなか使う場がない。
何の罪もないエオルを無理やり引っ張り魔導師による犯罪組織「W・B・アライランス」の結成を、
こともあろうにトランプの目の前で宣言。
何のための組織なのかは「歴史が動くまで」秘密らしい。
たまに夜になると現れる謎の若い男の声と何やら相談事をしている模様。
■エオル・ラーセン
フィードの学生時代の数少ない友人の1人。
水の魔法「流水魔法」の使い手。
武器は両手剣。
流水魔法学科主席。
何も知らぬままフィードに騙されW・B・アライランスに身を落とすことになり、
しかも理由すら教えないフィードに不信感を抱きつつも、
友人を見捨てられないとそのままついて行くことに。
ちなみにフィードの友人であるヤクトミとは「学内で見たことがある」程度でちゃんとした面識はない。
■染井よしの
記憶喪失の謎の少女。
古代兵器・アーティファクトの一つ「ヤサカニ」の使い手。
エオル曰わくジパング人らしい。
謎の少年「チェシャ猫」の導きでフィードたちについて行くことに。
クリスの世話係。
■クリス
W・B・アライランスの非常食の黒猫。まん丸とした楕円形。
≪魔導師協会&魔導師養成学校≫
■会長 (オード・メロワマール)
魔導師協会の会長。
魔導師たちのおじいちゃん的存在。
それは時に厳しく、時に暖かく、彼らを見守り、道を指し示す太陽のような人。
■ユディウス・ラーク
フィードの担当教官。
ほんわかした雰囲気だが沈着冷静で公私のけじめをしっかりもった人。
マリアと共にトランプの動向を監視している。
表面的にはフィードを普通の犯罪者扱いしているが、内心はどう思っているのか…。
■マリア・フラーレン
我が道をゆく熱血教師。
アラフォーかつバツイチのおひとりさま。
ユディウスとともにトランプの監視を担当中。
過去にいろいろあるらしいが…。
■ガルフィン・フォーン
マリアに負けず劣らずの熱血教師。
だが本人はユディウスのように沈着冷静な教師のつもり。
ゼミ生でフィードの親友であるヤクトミとともにW・B・アライランスを捜索中。
■ヤクトミ・ヴルナス
フィードの親友。
フィードの犯罪行為が信じられず、心の片隅で心配している。
表面的には真面目な優等生だが心の中ではほとんど軽微な毒とツッコミを吐いている腹黒。
フィードと違いまだ学生であるため、身分証明は学生証。
トランプに顔が割れているガルフィンの代わりにW・B・アライランス情報の聞き込み続ける。
≪対魔導師犯罪警察組織「トランプ」≫
※キング…将軍、エース…副将軍の意
■ジョーカー ゼレル・ビノク・スロトモン
トランプのご意見番。
独裁的な権限はなく、
あくまで若いキングたちのアドバイザー的な立ち位置。
シェンのことを「リーシェル」(あだな)と呼んでいる。
◇対魔導師犯罪第一軍「スペード」
■スペードのキング リー・シェン
一見チャラいアンちゃん風。
明朗快活、大胆不敵だが頭の回転が早く、沈着冷静。
人当たりがよく、みんなの人気者。
W・B・アライランス問題に特別な関心はない模様。
■スペードのエース 市松桃次郎 (トウジロウ)
一見しなくても見た目から性格から完全にヤ●ザな大男。
見た目も怖けりゃ中身も怖い。
一般隊員の恐怖の象徴。
少し前にケガをしたが完治。
そのリハビリにW・B・アライランス逮捕に意気込むが薬物事件が「エース出動レベル」に引き上げられ、
シェンがスペードに巻き取ったため、
多分このままいくとW・B・アライランスの件は外れるのかな?
■第一秘書官リシュリュー・ラプンツォッド
海のように広い心を持った母なる大地のような女性。
トウジロウに臆することなく対等に話すことができる。
◇対魔導師犯罪第二軍「ハート」
■ハートのキング 市松芳也 (カグヤ)
一言で言えばクールビューティー。
キャラクターは未知数。
トウジロウと何らかの因縁がありそうだが…?
◇諜報軍「クラブ」
■クラブのエース リケ・ピスドロー
明るく元気溌剌なひまわりのような女性。
放浪癖のあるクラブのキングの分の山のような仕事を日夜こなす敏腕。
視野が広く他のキングやエースに比べ「普通」の感覚を持っているためジョーカーも頼りにしている。
薬物事件の諜報活動を担当。
≪謎≫
■よしのの記憶
気づいたら砂漠のど真ん中にいたよしの。
わかるのは自分の名前と数珠型アーティファクト「ヤサカニ」の珠を全て集めること。
彼女を導く謎の少年「チェシャ猫」とは何者なのか…
■G7(グランドセブン)
ユディウスとマリアが、トウジロウがW・B・アライランス逮捕に乗り出すことを恐れるのは何故なのか。
■トウジロウとカグヤ
鎖国中であるはずの神使教国家「ジパング」。
ジパング人であるはずなのに魔導師としてトランプにいる2人。
そして顕著な2人の仲の悪さ。
■マリアの過去
「過去の贖罪としてスペリアル・マスターをしている」
「夫はSSS級クリミナルモンスター」。
あの明るいマリア先生に一体何があったのだろうか?
■カーニバル
犯罪組織「ブレーメン」の目的?
その目的達成のためにフォビアリは不正な物品の流通を仲介し、ギルティンは危険な魔薬をばらまいている。
そして「いきの良い新人魔導師は"パーヴァー"の仕事」とは…?
■ユディウスの思い
かわいい教え子であるフィードに対してあくまで客観的なユディウス。彼の本心は…?
■アーティファクト
古代兵器。
一体何のためのものなのか?
ヤサカニ以外のアーティファクトは一体どんなものなのか?
■謎の声
フィードがたまに会話している謎の若い男の声。
何やらフィードにアドバイスをしているようだが…。
■大金
キーテジでフィードがハンチング帽の男に取ってこさせた。
どこのどういったお金なのか?
■謎の男
第一話で奪った魔導師専用道具をフィードから買った男(第三話)。
…あれ?この人、誰かに似ているような…?
■クリス
なんか突然出てきたけど…なんか突然すぎない?
■シェンの奥さん
神使教と関係あり?
■W・B・アライランスの目的
何のために罪を重ねるのか?
「歴史が動くまで」とは…?!
≪さて≫
よしののため、一路ジパングを目指すW・B・アライランス。
それを追うヤクトミとトランプ。
そして暗躍する犯罪組織ブレーメン。
いくつかの謎が紐解かれる時、それはフィードの目的が明らかになる時。
太陽はまだ、地平線から顔を出さない。
次回はひさびさの本編更新。
ちょっとバトルばっか。