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将来の夢はーーって語った10年後  作者: ぎりちゃん
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夢and現実

あの人のようになりたい。あの人を振り向かせたい。そんな風に思うようになったのはいつからだろう?

これは憧れという感情。恋愛感情。はたまた夢なのか?オレが思うに、マイナスの感情ではないとは思う。

その時が来るまでは。


18才になったオレ。桐生護。今まではスポーツに汗を流し、それなりに恋愛もしてきた。長続きはしなかったが。

高校生活も残す所、あと1ヵ月。青春を噛み締めながら、一人廊下を歩いていると、前から走ってきたのは、幼なじみの松田拓郎。

「護~!オレようやく内定もらったよ!」

「マジでか?拓郎良かったじゃん!えーと、製薬会社だっけ?」

「それは落ちた!まぁカメラマンのアシスタントなんだけどさぁ、オレ昔からカメラ好きじゃん!」

テンションの高い拓郎。安定した職業につければいいといっていたが、

「なんだよ!てっきり製造業に行くと思ってた」

「やっぱりやりたい仕事をしたかったからさ、カメラいじるの好きだし、探したらたまたまね!」

嬉しそうに話す拓郎。

「で、護はやっぱりあれか?」

「。。。まぁな、あとはおやじ次第じゃね?」

「そうか、頑張れよ」

というと少し寂しそうに、いや、心配そうにして拓郎は職員室に用事があるから立ち去った、


オレもあと1ヵ月であの場所に!あの舞台に立つんだ!

護の眼は燃えていた


放課後、護はいつものように本屋で立ち読みして帰るのが日課だ。部活動でテニスをしていたが、地区大会1回戦で敗退。いわゆる弱小だ。引退してからは、ほぼ毎日放課後はフラフラして帰宅する。

だが、今日は何かが違う。そわそわしてならない。

その時、

「キキィー!!!」

黒塗りのベンツ。おいおいマジかよ?ざわつく周囲。

周りを見渡す若い衆。

「いた!」

3人が叫びながら…走ってくる!どうしたんだ?息をのむ店員。

「やっと見つけたぞー!ぼっちゃん大変です!」


「。。。。。。。。」


「護ぼっちゃん!!大変ですって!」


「。。。はぁ。。ここ本屋。とりあえず騒ぐな!出るぞ車だせ」


そう!護がなりたかったものそれはヤクザ。護は関東を中心とする桐生組五代目次期親分だったのだ。

それを知るものは幼なじみの拓郎のみ。なぜ拓郎のみが知っているかは後々分かるとして、今は話に戻りましょう。


「はぁ?親父が倒れた?おまえこの間まで、キャバクラで朝まで飲んでたってわらいながら話してじゃねぇか??」

「すいません。あれは親父がぼっちゃんにはそう伝えておけって言うもんで。。。」

「。。。。。どういう事だ、全部話せ」

護は知った。親父が病気だったことを。


1時間後、ようやく家に着いた。

「親父は!?」

あわてふためく護。

「こちらです。」

扉の向こうには病床の親父が。

「。。。おう、護帰ったか?元気だったか?」

よわよわしい声。

「親父大丈夫なのか、」

護は心配そうに見せて心の中では笑っていた!俺が桐生組五代目だ!!と。

「護、お前に言っておきたい事がある。。ゴホッゴホッ」

声が小さい。護は親父の口元に耳を傾けた。

「さぁ、早くいえ!お前が桐生組五代目だと!!」

護の心の声がそう叫んでいる!次の瞬間!!



「アパレル業界で働きなさい、」



「。。。え?」



ピーーーーーーーーーーーーーーーーー


「親父~!!!!」



続く。


読んでくださってありがとうございます。何卒よろしくお願いします。何卒

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