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異常

どうしても書きたくて、Goodmorning?を書かずに、書いてしまいました。異常な者とヒーローになりたい者の話です。

このクラスを一言で言い表すのなら、それは…‘異常’。このクラスは、狂っていたんだ。最初から、何もかもが、狂っていたんだ。



教師になって3年目、僕は、私立陽色高校(しりつひいろこうこう)に行くことになった。そのことが決まった時、僕は少し喜んでいた。前までいた学校は、いわゆる不良高校で、決して、良いところではなかった。しかし、その陽色高校は、明るく、活発で、優秀な子達が集まる、ちょっとした噂になるほどに、良い学校なのだ。だから僕は、喜んでしまった。


学校に付き、まだまだ新人な僕は、もうすでにいた職員の先生方に、いつもより少し着飾って、爽やかに挨拶をした。

「おはようございます!」

と。確かに、着飾り過ぎたあまり、ぎこちないところはあったかもしれない。でも、それにしては、先生方の反応が良くないのだった。

「…おはよう」

そう、小さく、返事を返されたのだった。気分は良くなかったが、そんなこと言えるはずもなく…その時、校長がやって来た。その校長は、女性ので、年配の方だった。ベテランという雰囲気を纏いながらにして、妙にその校長は、焦っていた。僕の目が確かならば、冷や汗をかいていた。

「今日からあなたには、一年F組の担任をやっていただきますっ、宮崎(みやざき) 卓真(たくま)先生」

校長は、僕、宮崎 卓真の目を見ることなく、そう言った。それも、早口に、だ。そんな状況に、少し戸惑っていると、‘ほら、わかったのですか⁈’と、言われてしまった。僕はやや強引に、それを了解した。

すると、校長から焦りが消え、周りの先生方からも、ほっ…と聞こえそうなほどに、和やかな雰囲気になった。

果たして、良い学校なのだろうか。僕は、不安を感じた。




教室についた。まだまだ3年目。新人みたいなものだ。しかし、だてに前の学校で不良を相手にしていたわけでわない。どんなクラスでも、やっていける自信があった。

その時までは…


「みなさん、おはようございます!」

しん…とした。おはようございますというわけでもない生徒達が、じとっと僕を見つめた。嫌な感じがした。ここはあの、陽色高校でわなかったか。周りのクラスからは、大きな「おはようございます」と、賑やかな笑い声が聞こえた。この、クラスだけなのだろうか。この、F組だけなのだろうか。この、嫌なまとわりつくような、視線。そして、静まり返ってしまった教室のみんなが吐く、呼吸の音の一つ一つが、耳に不穏な音でこだました。無表情なものもいれば、ニコニコしているものもいる。顔だけ見れば、普通なのだ。でも、確かに違う。何とも言えない。しかし、ただ一つ、これだけは言える。



「異常だ。」

最後まで、ありがとうございました!

これからも、よろしくお願いします。

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