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(二)-11
そうこうしているうちに、衛守と左内と数馬は黒井右内に追いついた。追いついたと言うより、相手が次の獲物を狙って剣をこちらに向けているのだ。追いつくのが自然だ。左内たちはすでに三人になっていた。
そのような中、衛守が「いざ尋常に」と言った直後、右内と衛守は刀を合わせた。それと同時に火花が散った。
何合か打ち合うと、これまでと違う相手だと認識したのか、右内は衛守の刀を強く押し出した。衛守は押されて後ろに一歩下がったものの、踏ん張った。そして一歩足を前に出すと同時に刀を振り上げ右内へと振り下ろそうとした。
(続く)




