同僚は幸せそうだけど、やっぱりブスは無理っしょ!
仕事が終わり、俺は同僚Aと会社の正面玄関にいた。
「この後、久し振りに飲みに行かないか?」
同僚A「なんだよ急に。」
「いや、さっきの話、イベントの話とかもっと詳しく聞きたいと思ってさ。」
同僚A「お、お前もその気になったか。ブスを視界に入れるか!」
「いやいや、まだそこまでじゃないんだけど話を聞きたいと思ってさ。」
同僚A「せっかくの誘いありがたいが、今日もこの後、彼女の家に行く約束してるから、またな。」
「家に泊まるのか? ということは一緒に寝たりするのか?」
同僚A「そりゃあそうだよ。ケンカでもしなきゃ、今日も1つのベッドで寝ると思う。」
「失礼かもしれないが、あんなブスでも興奮するのか?」
同僚A「ははは、本当に失礼だな。というかもう顔はそこまで重要じゃないんだよ。愛されているという感覚がとても心地よいからさ。あ、もうこんな時間か。じゃあな!」
そう言って同僚Aはそそくさと、スキップをするような明るさで、駅に向かっていった。
俺は同僚Aの背中を見送りながらあんなブスの家に行くのがそんなに嬉しいのか?
スマホの画像を思い返しながら、
「あんなブスとキス、あんなブスと一緒のベッド・・・・いやいやいや無理だわ。」
と呟いていた。
が・・・嬉しそうな同僚Aの様子を思い返し、例のイベントへの興味が更に湧いてきた。
「非モテ男子に送る! カリスマ恋愛講師からの熱きメッセージ! この内容を理解すれば今まで彼女ができなかった非モテ男子にも彼女ができる! 今までの参加者500名のうち実に70%以上がその後、彼女をつくっている! 参加費4000円」
家のパソコンで改めてイベントの案内を見る。
参加費4000円なんて、しかも参加者が男だけだろ、罰ゲームじゃないのか。
それにこれに参加したら最後、同僚Aみたいにブスでも満足できるようになってしまうんだろ。
今まで面食いで生きてきた俺としてはそう簡単には思考を切り替えられないところだ。
しかし・・・とはいえ・・・彼女が欲しいのは事実。
このまま夜に1人で右手を使ってこすって、もしくは時々風俗店に行って、
性欲を発散させるだけではとても生産的とは思えない。
それに4000円だろ。自分に合わないなと思ったら、それでおしまいな金額だ。
俺は心を決めて、直近の日程を申し込み、ネット口座から送金する。
得体のしれないイベントに申し込んだ高揚感からか、俺はオカズを用意しては右手を使う。
今日はAV女優の〇〇で抜こう!
とても可愛らしい顔立ちから胸も尻も豊満で性欲を刺激する。
動画を見ながら、こすっては、
「やっぱり可愛い子がいいよなー。Aみたいにブスな彼女作るなんてありえないよなー。」と。
行為後、俺はすっかり疲れて眠りについた。
あまり内容としては進んでいませんが。