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7 麺の細さに木々の香りを感じる
食い気優先の少女が一人、ラーメン屋の中で大森を頼んだ。
「ブロッコリーかよ!」
塩気が飛ぶ中で、とんこつの嘆きは無視された。
当然だ。虫のいい話は腹の中で鳴っているのだから。
「呼称は砂糖、マミレるのなら首はいらないわね」
承知した店長はざるをひとかぶり。
朝焼けは死んだ。
霜焼けはスノータン。
「常識は囚われているから常識なんだ」
独りの顧客は小さく呟いた。
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これは字数合わせの文字列です。
作品とは関係ないので、気にしないでおくんなまし。