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20 廻る大気の溜息
無印に良品はあるか。
可能ならば先駆けを許したまえ。
回向の先に望む者、ただ一人。
理屈抜きで語るには眩しすぎるがゆえに。
肉だけが好物の草食動物の呟き。
「筋肉信奉者は真実だった。滝の前に立ちつくせ」
世紀の大発見だと騒いだ一般人は掴まった、そそりたつ崖の縁に。
二撃必殺の呪いは負けん気の発露である。
ルールは破るためにあるものではなく、屈強な屁理屈を生み出すための自己欺瞞だったのだ。
最初は拳のはずもなく、苦し紛れの包み紙、見かけ倒し。
「終末の天気はいかが?」
蛾の鱗粉が舞う。




