死後の世界 4
「話戻すけど〜。君は魔法適性無いからどうする〜?」
「どうするって言われても……あ!魔法剣なら使えるんじゃ……」
「ダメなんだよね〜。剣に魔力を通すことは出来るけど〜。魔法適性無いから魔法は発動しないよ〜。」
じゃあ魔法は諦めるしか無いと言うわけか。でもせっかくの異世界だしなぁ。そうだ!
「ゲームの武器は大丈夫?」
「ゲームの武器〜?」
俺が生前ハマってたゲーム。ブレイクバーストオンライン通称BBO。このゲームには剣士、槍術士、弓術士、武闘家、魔法士の5つの職種があり中でも魔法士が1番強く人気だった。その理由は攻撃範囲が広く、防御、回復の出来だからで、他の職種は回復は出来なかったし、攻撃範囲も魔法士に比べると無かった。特に剣士は近接戦闘でも武闘家に劣っていたので1番人気がなく最弱の職種と言われていた。だが、BBOが発売されて3年経ち剣士専用の武器が登場した。この武器は剣士レベルMAXじゃないと使えないが、性能がステータスを大幅に上昇させることと、高威力の斬撃を飛ばすことで、これのおかげで剣士のステータスは他の職種に比べ1桁2桁の違いができ、攻撃範囲も広くなった。この為剣士は最弱から最強の職種に変わった。ちなみに俺は発売当初から剣士でコツコツやっていてレベルMAXだったからすぐに使えた。
この事を俺は転生神に話した。
「その武器を作るなら〜。ステータス上げれないけど〜。武器を物凄く重くして〜。斬撃は〜。使用者の魔力を使って飛ばすとかなら出来るけど〜。」
ゲームのようには出来ないかぁ。けど、斬撃飛ばすとか憧れてたし、これ以上良い案浮かばないし。
「じゃあその条件で。」
「そう〜。ありがと〜。ごめんね〜。」
転生神は申し訳なさそうな顔になっているので俺は笑顔で「気にしないで良いですよ。」と言った。