少女との約束
「お!いた!」
俺は剣を背負っている少女の後ろ姿を見つけた。
「ちょっと待って!」
振り返った少女に俺はドキッとした。誰が見ても可愛いと言うであろう。前世では見たことないくらいの美少女だった。(こんなに可愛い子がいるんだ。)と思ったのと同時に、(この子があの剣を抜いたなんて……)と信じられなかった。
俺は少女のもとに駆けつけた。
「ごめん、引き止めて。あの、その剣なんだけど……」
少女は背負っている剣を隠すようにし「な、なに?」と答えた。
ものすごく警戒されている。
「えっと…僕にはその剣がどうしても必要なんだ。だからその……」
「あげないわよ。」
「も、もちろんタダでとは言わないよ。交換じゃあダメかな?」
少女は少し考えて。
「……じゃあ、銀の森ダンジョンにある剣とならいいけど。」
銀の森は全て銀色でできている森でそこに入る人は1人もいない。何故なら、銀の森にいる魔物は強力で、攻撃力と防御力が高い魔物が住んでいる。特に防御力が凄いと言われている。その森の中に出来たダンジョンを銀の森ダンジョンという。
世界にダンジョンはいくつかあって、ダンジョンには物凄い金があり、必ず1つ剣がある。
「わかった。けど、少し時間が欲しいかな。1年くらい。」
少女は目をパチパチさせながら「え?」と言った。
俺も真似して目をパチパチさせて「え?」と言った。
「えっと〜話聞いてた?銀の森ダンジョンにある剣と交換ならいいって言ったのよ?」
「うん。聞いてたよ。だから1年くらい待って欲しいって言った。」
「あなた銀の森のこと知らないの?」
「いや、知ってるけど。」
「なら、無理だって理解できると思うんだけど。」
「無理じゃないと思うから待ってと言ったんだよ。」
俺はハッタリを言っている訳ではない。転生神には2つスキルを貰っていた。1つは逆成長。そして最後のスキルを使えばなんとか銀の森ダンジョンをクリアできるかもしれないと思ったからだ。
「はぁ〜もういいわ。1年待ってあげる。けどそれ以上は待たないから。」
「あぁそれでいいよ。ありがとう。えっと……」
「ルミアよ。」
「俺はグリード。ありがとうルミア。」
俺はルミアと握手を交わした。
「じゃあ1年後に剣の刺さってた場所に集合で。」
「えぇ。わかったわ。」
そして俺はルミアと別れた。




