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7.エクソシスト、ゴミ道を歩く

いつものように、魔物たちを瞬殺しながら道中をのんびり和やかに歩く。

倒した魔物たちの中に「我は、魔界シテ」なんて言う奴がいたのだが、ひょっとして『魔界四天王』と言おうとしていたのだろうか?

いや、そんなはずはないだろう。

魔界四天王と名乗るのなら、きっと もっと 絶対 強いはずだ。

あんな弱い奴であるはずがない!

もしそうなら、娯楽小説と現実の差にマジ泣きだ。


次にやって来たのは、ヨーゴレ国。

名前から予想できる通り、道行く道の周りにはゴミが溢れかえっている。

なんというか、道路にはゴミが落ちていないが、道路以外のところに自然にゴミが捨てられている。

道路を歩いていると、この国の人たちはごく当たり前のように食べカスを道路以外のところに捨てゴミを捨てる。

例え、自分の家の周りでも。

いくら異世界だといっても、これでは今ある常識をぶっ壊しすぎだろう。

そして教会は、『フジョウ教会』と言うらしい。

まさか教会なのに、教会内部がゴミで溢れかえっていることはないだろうな?

教会は、神聖である場所であるべきはずである。

そうでなければいけない!


とりあえず、この国の現状に心が折れそうなので宿で休むことにした。

宿屋の中は予想通りというかなんというか、ゴミが溢れていてなんとかやっと通れる広さと表現していいのか分からない細い道が周りのゴミで分かるようになっていた。

宿屋という客から料金を取る所なのに、酷いなここは。

他の宿屋もここと同じかそれ以上に酷い状態だろうと思い、ここで休むことにした。

ミリアさんに、三人部屋を一室とってもらった。

やはり、部屋の中も掃除していないと思われる汚部屋より汚い部屋だった。

ベッドの上もゴミだらけだ。

なので、無限収納バッグから部屋の中のゴミを一時的にどこか適度な場所に転移される道具を取出し、部屋の四隅に設置した。

そして、部屋の中とベッドに消臭剤を振りかけまくって窓を開けた。

食事は、元の世界の日本製カップめんだ。

レストランのようなところもあるのだが、怖くて入ることができない。

例の生き物が生息してそうだ。


翌日、フジョウ教会に行った。

フジョウの名の通り、本当に不浄だった。

私は、この教会関係者ではなくこの世界の神の神経を疑った。

この国に降り立ち、しっかり教会内部の清掃を支持すべきである。

この世界の神は、自分の役目であっても放棄するということか。

元の世界の神様に会ったら、チクッてやろうと思う。

教会の状態を見たミリアさんはキレた。

教会関係者としては、当り前なことです。

ミリアさんが、教会関係者に制裁をしようとしたところ

「ちょっと待って!ここからは私の出番よ!」

女王まりあ様は、自分のお仕事を奪われるのが許せなかったようだ。

「それはこっちの台詞だよ!」

「何言ってるのよ!私はこの世界に誘拐されてここにいるのよ。今から、ラスボス戦に向けての肉壁の確保をしないと」

「確かに、ラスボス(仮)はどういう攻撃をしてくるのかが分かりませんからね。肉壁による防御もありかもしれません」

「でしょ。でしょ」

「でもね、」

私は、ミリアさんの言葉を遮り言った。

「いいじゃないですか。自分の仕事を代わりにまりあさんがしてくれると思えば。まりあさんがやれば、効率よく早く済みますよ」

「じゃあ、仕方ないね」

「行ってきまーす!」

女王まりあ様は、爽やかな笑顔で教会に入って行った。


女王まりあ様による、教会の蹂躪が終わったのでお約束の王城に向かうことになった。

王様とお妃様が出迎えてくれたのだが、今まで見てきた国の王族に比べて質素だ。あくまで遠回しな表現で、質素と言っているだけである。

王城内も、ゴミが溢れかえっている。

王族が住む場所なのに...

何とも言えない気持で現実逃避してみる。

「私、王様や国の偉い人たちとオハナシしてみたいです」

女王まりあ様は、爽やか過ぎる笑顔で言いました。

王様は、女王まりあ様の態度に気を良くし、別室に必要な人材を集め、女王まりあ様と話し合うことになった。

これが、『聖女補正』ということか!女王様なのに。

女王まりあ様を連れて王様とこの部屋にいた者たちが出ていく時に、私とミリアさんに何も言わなかったのでここで待っていろということだろう。

椅子に座れと言われなかっただけましだ。

部屋の隅にある椅子は、何か白い埃のような物がどっさり積んである。

私は、無限収納バッグからパイプ椅子二つを取出した。



しばらくして戻って来た女王まりあ様は、ものすごく爽やかな笑顔で戻って来た。

難航する話し合いだったらしいのだが、何とかこの国からゴミをどこでも捨てるようにすることを無くす方針を納得させたようだ。

王様とその他の仲間たちが女王まりあ様の下僕化したことを私とミリアさんは見なかったことにした。

時に、現実逃避することも必要だ!

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