表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は勇者だ  作者: ごっち
25/32

第28回「帰路、取り立て、欺瞞」

あまりに文章がひどいので改稿しました。

第28回「帰路、取り立て、欺瞞」


 ペンちゃんとカンちゃんは、帰りの身支度を整えている。

 おれは灰の小山と成り果てた狒々の残骸を袋につめている。


「埋葬するのですか?」

「オマエ、なにをしているのか~」

 ペンちゃんとカンちゃんは、不思議そうにおれの行動をみている。


 おれはあらためて2人を見た。


 ペンちゃんは、よれよれの僧侶の頭巾をかぶって、薄汚れた僧服?(アッパッパ)を着ている。

 カンちゃんは魔法帽にローブを羽織っているが、なんとも色使いが毒々しい(黒地に紫のアクセントと金の刺繍)


 たしかに、ふたりとも強い。正直、おれの手に負えない。

 だが、違う。強いだけだ。冒険に必要な要素が欠けている。


 それはゴールドだ。こいつらはわば、破壊の神だ。壊した後にはペンペン草すら、生えない。 こいつら、やり過ぎだ。


「まごまごするな、行くぞ」「じゃあ、出発しますね」

「あ、ちょっと待ってくれ」

 俺は急いで灰を袋につめ終わると、2人のあとを追った。


 麓の村までやってきた。途中、何度も崖にちそうになったが。


 村の入口までくると、木製のゲートでつまらなそうに立っている村人がおれたちをみて、ギョッとした。


「あ、イケーニエの村です」

「分かっているよ。村長はどこだ」

 村人が不審な面持ちで村長の家まで案内する。


 けっこう立派な家だな、レンガ造りか。扉を開けて、村長にご対面。


「!!! な、なんだと・・・」

 村長のかれた声が聞こえてくる。


「狒々、倒してきたよ」

 カンちゃんは不満そうに「倒したのはアタシだけどな・・・むぐぐ」

 おれはカンちゃんの口をふさいだ。


「で、報酬は?」


「いや、それは・・・その、証拠がありますかな」

 村長は平然としているが、顔面の汗までは隠せない。


「これ、狒々の灰だけど」

 ドンっと袋を床に置く。


「これだけでは信じられませんね」

 村長は虚勢を張っている。


 おれは振り向いていった。

「ペンちゃーん、この灰、復活できるかな」

「できますよ。『フカーツ!』(これはあまりやってはいけないんですけど)」


 床に置かれた灰からケモノの腕が生えてきた。


「ぎゃあああ」村長はもんどり打って椅子から転げ落ちた。


「どうする、報酬を払うか?」


「じゃあ、30Gで・・・」


「ありゃ、もっとため込んでいるだろう、ペンちゃーん、追加で」

「フカーツ+1」


 あれま、袋から、狒々の頭部が見えた。村長は眼を見開いた。


「いやいや、すいません100Gで」


「あん? おまえら、近郊の冒険者を罠にかけていただろ、人さらいの狒々をダシに村の安全をはかっていたな。そら、バカな冒険者ならRPG的な目標イベントとして討伐しに行くだろう。(あれなんか既視感が・・・まあいいか)あくどいな、死んだ冒険者へのレクイエムだ。1000Gだな」


 村長はしぶっているようだ。


「そこらへんの冒険者にバラすけど?」


「ご勘弁を500Gでは。『900G』。そんな600Gでは。カンちゃんが村長に魔法の杖を向ける、ひい。狼狽する村長。『700Gは譲れんな』」


「分かりました。これも村から狒々の脅威をのぞいてくれた報酬ということで」


・勇者は 700Gを得た


「よけいなことをしてくれた、敵がいなければ、装備が売れないし、村の産業も壊滅だ」


 なんか、聞こえてくるが「知らんね」。


 おれは村長の家をゆうゆうと出て行った。



 村の草道を行くと。


「アンタなかなか、やるぜ」カンちゃんがおれの肩をポンポンとたたいた。

 カンちゃんに、はじめてほめられた。いいのだろうか。

 ペンちゃんは、無言だ・・・。



 おれたちは村を去った。


つづく


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ