第28回「帰路、取り立て、欺瞞」
あまりに文章がひどいので改稿しました。
第28回「帰路、取り立て、欺瞞」
ペンちゃんとカンちゃんは、帰りの身支度を整えている。
おれは灰の小山と成り果てた狒々の残骸を袋につめている。
「埋葬するのですか?」
「オマエ、なにをしているのか~」
ペンちゃんとカンちゃんは、不思議そうにおれの行動をみている。
おれはあらためて2人を見た。
ペンちゃんは、よれよれの僧侶の頭巾をかぶって、薄汚れた僧服?(アッパッパ)を着ている。
カンちゃんは魔法帽にローブを羽織っているが、なんとも色使いが毒々しい(黒地に紫のアクセントと金の刺繍)
たしかに、ふたりとも強い。正直、おれの手に負えない。
だが、違う。強いだけだ。冒険に必要な要素が欠けている。
それは金だ。こいつらは謂わば、破壊の神だ。壊した後にはペンペン草すら、生えない。 こいつら、やり過ぎだ。
「まごまごするな、行くぞ」「じゃあ、出発しますね」
「あ、ちょっと待ってくれ」
俺は急いで灰を袋につめ終わると、2人のあとを追った。
麓の村までやってきた。途中、何度も崖に墜ちそうになったが。
村の入口までくると、木製のゲートでつまらなそうに立っている村人がおれたちをみて、ギョッとした。
「あ、イケーニエの村です」
「分かっているよ。村長はどこだ」
村人が不審な面持ちで村長の家まで案内する。
けっこう立派な家だな、レンガ造りか。扉を開けて、村長にご対面。
「!!! な、なんだと・・・」
村長のかれた声が聞こえてくる。
「狒々、倒してきたよ」
カンちゃんは不満そうに「倒したのはアタシだけどな・・・むぐぐ」
おれはカンちゃんの口をふさいだ。
「で、報酬は?」
「いや、それは・・・その、証拠がありますかな」
村長は平然としているが、顔面の汗までは隠せない。
「これ、狒々の灰だけど」
ドンっと袋を床に置く。
「これだけでは信じられませんね」
村長は虚勢を張っている。
おれは振り向いていった。
「ペンちゃーん、この灰、復活できるかな」
「できますよ。『フカーツ!』(これはあまりやってはいけないんですけど)」
床に置かれた灰からケモノの腕が生えてきた。
「ぎゃあああ」村長はもんどり打って椅子から転げ落ちた。
「どうする、報酬を払うか?」
「じゃあ、30Gで・・・」
「ありゃ、もっとため込んでいるだろう、ペンちゃーん、追加で」
「フカーツ+1」
あれま、袋から、狒々の頭部が見えた。村長は眼を見開いた。
「いやいや、すいません100Gで」
「あん? おまえら、近郊の冒険者を罠にかけていただろ、人さらいの狒々をダシに村の安全をはかっていたな。そら、バカな冒険者ならRPG的な目標イベントとして討伐しに行くだろう。(あれなんか既視感が・・・まあいいか)あくどいな、死んだ冒険者へのレクイエムだ。1000Gだな」
村長はしぶっているようだ。
「そこらへんの冒険者にバラすけど?」
「ご勘弁を500Gでは。『900G』。そんな600Gでは。カンちゃんが村長に魔法の杖を向ける、ひい。狼狽する村長。『700Gは譲れんな』」
「分かりました。これも村から狒々の脅威をのぞいてくれた報酬ということで」
・勇者は 700Gを得た
「よけいなことをしてくれた、敵がいなければ、装備が売れないし、村の産業も壊滅だ」
なんか、聞こえてくるが「知らんね」。
おれは村長の家をゆうゆうと出て行った。
村の草道を行くと。
「アンタなかなか、やるぜ」カンちゃんがおれの肩をポンポンとたたいた。
カンちゃんに、はじめてほめられた。いいのだろうか。
ペンちゃんは、無言だ・・・。
おれたちは村を去った。
つづく




