第24話「手配書」
第24話「手配書」
明るい光をすかして、まぶたの裏に赤色の情景が見える。薄目を開ける。
宿屋の窓からだいぶ、陽が上がった青空が見えた。
「まだ、昼か・・・」身体中にダルさがある。「寝るか・・・ZZZ」
「起きろ、バカ!」
よこっ腹に激痛が襲う。
「いてええ!」
もんどりうって、宿屋の床に転がっていると、驚いて今度は、本格的に目を覚ました。
「起きたか、寝てる場合じゃないぞ。オマエ、ヤバイぞ」
たぶん、蹴りをくらわせたカンちゃんの声が耳にキンキンと響く。あ、頭、痛い。
「そこの掲示板、見てみろ」
ふらつく頭で、立ち上がると、カンちゃんが示した掲示板に貼られていた紙切れを見る。
※この者、近隣の村を襲い、金品を略奪し、悪行限りなし。
よって、この不逞の輩を討伐したものに、金200Gを与える。
王国警備隊。
「悪い奴がいるもんだなぁ・・・」俺は横腹をさすりながら、あくびをして答えた。
「オマエのことだよ!」
手配書の下にはご丁寧に俺とペンちゃんの似顔絵が添えられている。ひでえ悪人顔だな。
感心していると。
「情報がこの町にも回っているようですよ」
ペンちゃんが心配顔で見つめてくる。
「あんたらがどうなろうとも、知らんところだが、昨日の砦攻略戦でだいぶ、ワタシも暴れちゃったからな・・・面が割れているかも」
いや、目立っていたのは、俺のせいじゃないぞ。
「とりあえず、この町は去った方がいいな」
そうかもしれんが、まだ睡魔が、うつらうつらしていると。
「もう一発、行く?」
「いや、いま目が覚めました」
宿屋の勘定は、カンちゃんが払ってくれた。
「ところで・・・」
宿屋のオヤジは言った。
「ご所有のウマはどうなさいますか」
忘れていた! 金ないぞ・・・。
「馬小屋の使用料とかいばの値段で35Gほどになりますが」
こりゃ、売るしかないか。
「ワタシが買うわ」
カンちゃんはポンと、35Gを宿屋のオヤジに渡した。「今後、ワタシのウマね」
町を出て、カンちゃんはウマにまたがり街道を意気揚々と進んでいく。そのあとを従者のように俺とペンちゃんはあとをついて行く。
ウマを売れば、100Gくらいにはなったのではないか、なんか詐欺にあったような、モヤモヤとした気分で歩いていく。
つづく
短いのでイラスト、マウス一本描き
https://www7a.biglobe.ne.jp/~catsoffice/illustration/kancyan.jpg
カンちゃん
https://www7a.biglobe.ne.jp/~catsoffice/illustration/pencyan.jpg
ぺんちゃん
おわり




